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ソックスエイド

亡き母は股関節が悪く、長年靴下を履くのに苦労していた。
いつもストッキングだったのは履き口が広かったからか。
亡くなるまでスカートだったのはズボンをはく(脱ぐ)のがスカートより大変だったからかもしれない。

何とかなっていた時に亡くなり、苦労を手伝わずじまいだった。
人に頼るのが苦手な母だった。

ソックス履くのに苦労しているのよね

ケアマネ在職時、股関節の手術の時期を逸して直角の座位も取れない両杖歩行で独居の男性を担当していた。
訪問時、申し訳なさそうに。私にソックスの着脱を頼む。
お安い御用だが、他の日はどうしている?
自分で履くと、運よく履けるまでとんでもないほど時間かかるらしい。
杖の先でソックスをあやつり足先を通すらしい。

「〇〇さん、ソックス履くのに苦労しているのよね」と同僚のケアマネに話すと、手作りの『ソックスエイド』を渡された。「買うと高いから下敷きで作ったのがあるから持って行ってあげて」と。

何年、ケアマネやっても、その知識に出会わないことたくさんある!!
聞いたこと、見たことがあるような気もするが、素通りしていたのだ。

さっそく 試していただき、差し上げると

「やあー、ホントに助かったよ。おかげだよ。」
と、訪問するたびにおっしゃってくださる。

担当して1年以上経っているので、その間何をしていたかと申し訳ない気持ちになった。



※以下、私見が入ります。

※認定結果に不満あり

※ ちなみに、〇〇さん、「要支援2」である。
室内2本杖歩行。万が一床に転んだら絶望的に起き上がれない。
立ち上がりは机を引っ張り込むようにしてやっと。掃除機掛け、調理なんとかやっている。シャワー自立だが危ういと感じる。
身体状況でなく、今受けている援助の量で認定が下りるのは仕組みが悪いと思う。親切な妻や子供がいると判定重く出る可能性ある。
一次判定では「要介護1」だった。主治医が重々困りごとを書いてくれた。認定調査でも、やっているが危ないので援助必要と。
審査会が下した二次判定は「要支援2」
外出用のロフトランド杖2本、トイレフレーム手すりレンタル。予防訪問看護で月1回の爪切り実施。(タクシーで皮膚科へ足の爪切りに行っていた)ヘルパー買い物は中止している。料金がもったいなく、週1回息子さんに遠慮しながら買い物を頼んでいる。
サービス足りている、認知症が無いじゃないかと軽い認定にされている。
ギリギリの歩行状態で何かあったらっ直ぐに臨時のサービスを使いたい。
これ以上予防プランで、努力しなさいというプランを作るのですか?
すぐに助けるサービスを組み立てられる「要介護」認定が欲しかった。

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