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広島から来た女の子

彼女は大学のサークルで出会った友達。サークルに入って最初の4ヶ月くらいは全く話さなかった。というか勝手に合わないと思ってた。彼女は常に明るくて楽しそうで輝いて見えた。根暗な自分とは正反対。ある事がきっかけで突然彼女の家に泊まる事になった。正直、話が続くのか、気を使わせてしまうんじゃないか、心配だった。でも楽しい時間だけが過ぎて仲良くなるのに時間はかからなかった。そんな彼女にはたくさん支えられ、たくさん学んで、たくさん笑いあった。なんなら現在も。彼女は親友だと思う。

ついこないだドライブしていた時にKOTORIのREDが流れた。この曲は、上京してバンドをしながらも故郷の事を思い出し帰りたいと思う事もあるが、でもまだ音楽を続けるたいからここで歌い続けるという思いを綴った曲だ。この曲を聞いた彼女は「この曲聴くと広島に帰りたくなるんよね。広島帰りたいなあ。」と言った。

なんか上手く伝えれないけど切なかった。いくらここで一緒に過ごしても笑い合っても楽しんでも彼女の故郷は広島には変わりない。その概念を彼女の中で変えさせる事は私には不可能だ。彼女には彼女の今まで辿った人生がある。

でも、ここを二つ目の故郷と思わせれるような輝く時間を人生を一緒に過ごしたい。別に常に身に起きた事を逐一報告して欲しいわけではない。隠し事をしたって構わない。でも、辛い時に挫けそうな時に私を思い出して頼って欲しい。いつかは親友と呼べあえるように。

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