自己紹介②駆け出しの管理栄養士
管理栄養士の勤務先は、病院、福祉施設、幼稚園、小学校、保健所、給食施設など様々あります。
その中でも、周囲では病院の管理栄養士が人気でした。
病院では、食事も治療の一環と考えられているため、専門性を活かせられ、とてもやりがいのある仕事ができます。
しかし、病気になったら、食事に関しては、エネルギー制限、塩分制限、たんぱく質制限などがあります。
病気によっては一生、その食事と付き合っていかないといけないことがあります。
「もっと病気を予防できる食生活を送っていたら、健康で楽しく暮らせたのではないか・・・」
と思っていました。
病気になってから食生活に気を付けるのではなく、病気になる前から気を付ける「一次予防」を広めたいと思い、行政管理栄養士に就きました。
行政が一次予防の第一線だと考えているからです。
そう思っていたとおり、市民の健康のために様々な仕事を行うことができ、とても良い経験になりました。
一人職種のため、新人といえども、働き始めてすぐに料理教室、セミナー講師、食事指導などをさせていただきました。
やりがいがありましたが、コーディネーターとしての事務仕事が多かったため
「もっと人と接する仕事がしたい」
「若いうちにもっといろいろと経験を積みたい」
という思いが募り、転職することにしました。
特にメタボリックシンドロームについて関心があり、あまり食に関して知識がない人たちが、仕事に追われて食生活が乱れて、肥満になって・・・という状況は
「生活習慣病というより、社会の環境問題ではないか」
と思い、それを何とか改善したいと思っていました。
地元の公務員となり、一見、順風満帆とも思われており
「仕事を辞める」
と言いだしたときは、家族や周囲の人が大反対しました。
私の決意は固く、社会人2年目の12月、次の職が見つからないうちに
「3月末で辞める」
と報告して、転職活動へ。幸いにも4月から健康診断を専門に行う機関で働くことになりました。
つづく
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