2023年の秋に発行された「しとたんかとはいく」という、文字通り詩と短歌と俳句のアンソロジー…
タイトルの通り、私は南日本新聞社による「2020年新春文芸」において詩と短歌の部門で共に一席…
【はじめに】 詩人の原島里枝さんから、椿美砂子さんとの二人誌「milli」(ミリ)を送ってい…
先日、詩人の滝本政博さんから詩集「エンプティチェア」を送っていただきました。お世辞でも何…
私は自分が参加した詩誌や同人誌に関しては、必ず他の方の作品にも目を通します。「当たり前だ…
「幸せな二つの影」 琥珀色の夕陽が 地平線に溶ける時刻 公園のベンチで本を読む老女は 黄色…
【はじめに】 以前から文学極道の最後の時期について書き記しておこうと思っていたしTwitter…
ねえ、決して届かないものばかり ほしくなるのは何でだろうね 掴んだ途端に消えるものばかり …
曇りの日に海へ行った 空も海も灰色なのに 仲介者の努力も虚しく いまだに和解は成立しない そ…
いつまでも終わらない夕焼けを スマホ越しに見ている間に 柱時計は腐敗し過去には蛆が湧く 曲…
雨の中で溶けていく かけがえのない欠片たち 明け方に見た夢が まだ喉の奥につかえている 戦争…
寂しさが窓を叩くファミレスで 僕と恋人は神さまの話をした さらに永遠や海や隠花植物について…
女性を蔑み 妊娠や出産や育児を軽視し 一部の貴族たちのために 働く者たちの賃金を減らし 消費…
磨りガラスの向こうの公園で 外国人に話しかけられた どうやら、フランス語らしいが 何を言…
『生まれて初めて詩を書いた日』で、小学校低学年の時に初めて書いた詩を母親から鼻で笑われた…
午後の眠りから醒めると 薄暗い部屋は雨の匂いがした 曖昧な火事の夢から ようやく解放された…