2023年度グラビアサバイバルオーディションを観察する~プロローグ篇~

今年もミスヤングアニマル2023やミスヤングチャンピオン2023のサバイバルオーディションが開幕し、本格的なグラビアサバイバルオーディションシーズンに突入したという印象が強いです。

ということで、各オーディションについての記事を書いていく予定なのですが、その前に私がグラビアサバイバルオーディションについて思うところ書いていきます。

ファン参加型グラビアサバイバルオーディションの概要

00年代の後半ぐらいまではグラビア系のオーディションと言えば審査員が審査してメンバーを選出するタイプが一般的であり、ミスマガジン等…読者投票も一応ありましたが…一般のグラビアファンが本格的にオーデションに参加するということは少なかった気がします。

本格的にファン参加型のオーディションとなったのはミスFLASHとミスヤングチャンピオンで、其々2010年頃からそうなったと記憶しています。

それからミス東スポやサンスポgogoクイーン、ミス週刊実話、ミスSPA!、ミスヤングアニマル等々…様々なグラビアサバイバルオーディションが2010年代から派生していきました。

お察しの通り、これらのオーディションはAKB48グループの総選挙が09年に始まり、それが物凄く興行的に成功したことがきっかけで、グラビア界にも波及したと考えるのが一般的ではないかと。

AKB48グループ総選挙はCDについている投票券の投票数で順位を競い合いましたが、グラビアサバイバルオーディションでは撮影会の動員人数やチェキの販売枚数。配信では所謂投げ銭によるポイントの総数。また、タレントグッズの販売数や雑誌系オーデでは雑誌についている投票券での投票数…これはAKBと同じですね…等々で競われることとなり、多分野に渡る審査項目があるのが特徴的です。

これらによりグランプリや準グランプリ、特別賞など数名が選出されるという形になっています。

問題点が無い訳ではない

このグラビアサバイバルオーディションですが、個人的には問題点が3つあると考えています。

・審査項目にブラックボックスの部分がある。
・1人が投げる応援ポイントが青天井。
・オーデ出場者(グラビアアイドル)が精神的に疲弊する。

先ずひとつ目の審査項目にブラックボックスの部分あるという点について。先述で審査項目が多岐に渡ると書きましたが、これらの項目が明確なポイント数で表示されている場合もありますが、各部門の順位だけ発表されるオーデもありますし、中にはそのポイントの計算すら怪しいオーデも見かけます。

まぁこれは審査員専任選出時代のオーデの名残だと思われ、それに伴う「大人の事情」…ひとつだけ挙げれば「審査員ポイント」があるのでしょうけど、ファン参加型が主流となった現在に於いては可能な限りこの部分は透明化しておくべきでしょう。

二番目ですが、AKB48グループ総選挙の時から言われていましたが、所謂「石油王」による爆買い(*1)。グラビアサバイバルオーディションではチェキの爆買い、グッズの大量購入、配信でのポイントの爆投げ、投票券付の雑誌の爆買いがそれに該当しますね。

運営が儲けたいのは分かりますが、1人が投げるポイントが青天井であれば、石油王が数人いればその娘はグランプリとなる訳で。個人的にはそれを自分のグラビアでの実力と勘違いしてしまう娘が出てきてしまうのではないか?と。

難しいことではありますが、可能な限り多くのファンが応援して戴冠が出来るように、1人が1回に投げる応援ポイント等に制限を設けるのがベターではないかと考えます。

で、実は3番目が一番問題と考えています。この手のオーディションは出場しているグラビアアイドルはサバイバル期間中は常に順位に苛まれることとなり、精神的に病んでしまう娘を幾度となく見かけてきました。

まぁ門戸は広く開けておいて良いのでしょうけど、出場する娘のオーデ適正が試されるというジレンマがあるのは何とも…です。やはり、この手のオーデに耐性がある娘や事務所所属であればしっかりフォローが出来るマネジメントがある事務所の娘が出場するのがベターではないかと。

でもグラビアサバイバルオーディションは必要

とまぁ、色々と問題点を挙げましたが、この手のグラビアサバイバルオーディションは必要であると考えています。

特に新人のグラビアアイドルは何を以てファンに知って貰う機会があるか?を考えた場合、セッション撮影会が衰退傾向の中(*2)ではSNSでバズることの他にはこのサバイバルグラビアオーディションぐらいしか無い気がするのです。

なので、運営側の問題点の改善状況をチェックしながら今後のグラビアサバイバルオーディションの推移を可能な限り客観的な視点で観察していきたいですね。

(脚注)
*1
1人がオーディション全期間で数百万円をかけることはザラで、これは見た他のオーデ出場の娘やファンはやる気を失うことになるのではないか?という事態を幾度となく見てきました。

*2
セッション撮影会については↓の記事も参考です。
https://note.com/yumeria/n/nee93148d52d6

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