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虫の知らせの夢

まだ私が実家で暮らしていた頃の話し。
仕事が終わってから、友人と食事に行く約束をしていた。
でも何故だかわからないが、食事に行く気がしなくなり、約束を断って、無性に早く家に帰りたくなった。
どこにも寄らずに直行で帰って玄関を開けると、焦げ臭い匂いがする。
台所へ行くと真っ暗の中でコンロの火がついていて、やかんが焦げていた。
私は慌てて火を消して、窓を開けた。
母の部屋へ行ったら母は寝ていた。
体調悪くて薬を飲んで眠ってしまっていたらしい。

早く帰って来れて本当に良かったと思った。
食事へ行っていたらと考えるとゾッとする。
やかんは大分焦げていて、あともう少し気がつくのが遅かったら危なかった。

何か胸騒ぎがして早く帰らないとって思ったのが本当に自分でもびっくりだった。

御先祖様が見守ってくれていたのかな。
そう言えば、夢におばあちゃんが出てきて、家に早く帰るようにって言ってくれていたんだ。

起きた瞬間には覚えていない夢だったけれど、あとから何かの瞬間にふと思い出した。
そのメッセージが自分も気がつかない潜在意識のどこかにちゃんと残っていて、私を家へ早く帰らさせてくれたのかもしれない。

おばあちゃん、ありがとう。



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