介護士をしたらダメンズウォーカーが治ってた

てふてふです。
デイサービス、老健、クリニック、特養と転々としながら、介護の仕事について今年で5年目になります。
介護福祉士の資格も無事取得しました。

さて、数年前まで私はダメンズウォーカーでした。

交友関係を知る家族、友人からは「嵐の目」「トラブル引き寄せメーカー」「依存してるように見せて依存させるのが得意だよね」「製造してる」と注意を受けていました。

つらい。

そんな私が今のパートナーとはうまくやっております。(やっていける人を選べた)
介護職になったことだけがダメンズウォーカーを卒業できた理由ではありませんが、原因克服の役に立ったのは確かなので残しときたいと思います。

一つは、承認欲求がめちゃくちゃ満たされたことです。
介護のお仕事と言うと、汚いとかキツいというイメージがあるかもしれません。
確かにそうです。
けれど、私は、仕事中が一番褒めちぎられ口説かれました。
男女問わずです。老しかいませんが。

「あんたがいないと生きていけない」
「最後に愛してもいいか?(余命数日)」
「あたし、あんたのこと好きよ」
「あんた美人ねえ!!いいのよ!!若いうちが一番綺麗なんだから!!」

などなどたくさんです。
毎日誰かしらに長年生きて培った語彙力で褒められます。
もう誉めるのが癖になってるおじいちゃんおばあちゃんがたくさんいます。(逆も同数います。)
上手に自然にまっすぐと褒めてくるので、そういう見方もあるのかと勉強になることばかりでした。

また、飲み屋などで「介護士です」といえばそれだけで「優しい」「いい子」「君といると元気になれそうだ」「社会に貢献して立派だ」などなど褒められます。
承認欲求が満たされると、いざという時心の余裕ができます。大事。

もう一つは、他人の役に立ちたい、世話をしたい、尽くしたいという欲望が満たされたことです。
他人の面倒を見過ぎでしまうのは、もはや業だから、ダメンズウォーカーなのもしょうがないのかもしれないと思っていました。
怒る人もいるかもしれませんが、介護の仕事についてから、「なんでプライベートで五体満足衣食住足りてる人の介護をしているのだろう」と疑問を持つようになりました。
私にとって必要だったのは、「私がいなきゃダメな人」よりも、「私じゃなくてもいいけど、ほっとくと死ぬ50人」だったみたいです。


以上です。

介護の仕事はしんどい事も沢山ありますが、私にとってはとてもいい影響を与えてくれました。「他人の役に立たなきゃ」とか「褒められたい」という欲望が無くなると、フラットに隣にいる人を選べます。

必要とされる事も、ほっとけないという感情も、「愛」とはまた違うのかもしれないと気がつきました。

私の場合は、たまたまできる仕事についたら、思わぬ副産物があっただけですが、ダメンズウォーカーを自認されてる方は、ボランティアから介護を始めてみるといいかもしれません。
介護業界はいつも人が足りないので、ぜひ。

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