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『依存症と隣り合わせの日常』

実は誰でも知らずのうちに体験している、日常の中の「依存症」、
これについていろいろ考えてみました。

ちなみに中毒と依存て違うということご存知ですか?
依存とはそれなしではいられなくなる状態のことです。
中毒をこれと混同している方が大部分と思われます。
中毒の意味は、ある物質を取り込んだとき身体に害を及ぼし病変をきたすことです。

普通の家庭で、身の回りには次のような依存性物質が挙げられます。

タバコの依存性
なんとヘロインやコカインと並ぶ高い依存性を持つといわれています。

キッチンドランカー
始めはささやかな量から油断するといつしか本格的な依存症になるパターンが多いようです。

頭痛薬
処方箋での頭痛薬は依存性の高いモルヒネが含まれるそうです。
とあるnoteの投稿者が頭痛薬中毒に悩まされた経験談をあげていました。
 極度の頭痛が引き金となり摂取するようになったところ、長時間に亘り快適さや集中力、そして発想力が大きくアップし、ついつい乱用するようになったそうです。

その結果リストカットを繰り返すまでに重度の依存状態に陥ってしまいました。      
 風邪薬、頭痛薬、とあなどってはいけません。基本麻薬と理解すべきでしょう。

 芸能人が麻薬で逮捕されるニュースを何度も目にしました。彼らの再犯率は100%に限りなく近い印象です。これは依存性薬物を完全に断つことの難しさのわかりやすい例です。

具体的なその経緯ですが、飲み続けると効かなくなるので量がどんどん増えていきます。
 そして恐ろしいのが禁断症状の苦しみです。これは想像を絶するもので、必ずまた手を出さざるを得なくなります。

極端な例ですが、発端は誰にでもありがちな家庭用頭痛薬だったわけで、他人事ではありません。
        
炭水化物依存(糖質)
コーラやジュースの採りすぎ
による低血糖症。これはインシュリンの乱高下が原因で、キレ易くなり、少年犯罪につながるケースの原因となる場合も多いといいます。

カフェイン依存
ほとんどの人が経験しているかもしれない身近な話。
ビジネスマンが、デスクワークの際、行き詰まって思考停止状態になるとき。
寝不足で脳がどうしても働かないとき。
濃いめのコーヒーを飲む。
リポビタンDを飲む。
ダメならユンケルなら高いやつを飲む。などなど、ありがちですよね。これらの主成分はカフェインです。

この方法だと、次第に効き目が薄れてきて、必ず一段づつ強力バージョンにと移っていきませんか。
これは典型的な依存症と全く同じ現象でもあります。
しまいには何をやっても効かなくなってしまいます。
そして行き着くところは、
飲まないときの精神状態が、常にぼんやりとした、深い思考力を必要とするワークにまったく対応できない状況におちいってしまいます。

ここから脱却したいのなら……

要するに、先に挙げたさまざまな依存性物質は、必ず最後には、
「いくらのんでも効き目がなくなる」
「飲まないときの、虚無感、脱力感、不安感」
といった二大現象に見舞われることになります。

この事実を理解した上で、取り込む量を慎重に調整する、あるいはやめてみる、といったことにトライするという選択も考えてはという提案です。

コーヒーくらいでも、依存性の域に入り始める段階があります。サインとしては、手の震え、次に心臓のドキドキ感。
これは私が実際に飲み過ぎていたときの状況です。
共に極めて微小でもあれっという感じを覚えたら、そろそろ成分デトックスのタイミングでしょう。


そして大事なことなので、ちょっとじっくり考えていただきたいのです。
コーヒーで、一時的に脳の活性化はあるのですが、それはやる気、元気、といったたぐいのもの。
むしろそれにより、ココロが無駄にざわついてしまい、実感として深い洞察力は逆に失われていく気がしています。

すなわち、マインドが興奮状態にあるため、思考が上滑りしてしまって、深いところに入っていけない。
という現象だと感じています。
やはり哲学的思考には、脳のノイズができるだけ少ない状態が必要なようです。
コーヒーで目を覚ますということはむしろ避けるべきかもしれません。

リラックスしきった風呂の中でアルキメデスの法則発見、瞑想中のひらめき、夢の中で科学的大発見等々が良い例でしょう。

ただしア-テイストの創作活動には、おおいに有効だという側面もあります。
(…マリファナのトリップ状態がビートルズをはじめロックミュージシャンの作品に多大な影響を与えた時期がある)

しかしふと思うのは…
薬物、アルコール等を利用してのヤル気とはなんだろう?一体これでいいのかという疑問も生じます。
だってこの時、本当の自分ではないわけですよね。
まーそういいながらも恩恵を受けつつ仕事をこなしてるのが現実ですが。

 
実際には、ポジティブな依存というのもあります。

それは、“良い習慣づけ"とほぼ同じ意味になります。

たとえとしては、ジョギングでの
ランナーズハイが知られています。
これは限界まで走り続けると分泌されるベータエンドルフィンによります。すなわち苦痛を和らげるために分泌され快感となるのですが、それを求めてやめられなくなる現象です。ただし、高齢者では突然死につながる例もあるので要注意です。

やめたいと思うようなものがある場合など、一度これはポジティブな習慣かネガティヴな依存かを見極めることも大切かもしれません。


これまで挙げた例の、長期間続けることによる“依存“という脳の習性を利用して、ポジティブな事柄を習慣化してしまうという活用法もあります。

note 投稿や英会話のトレーニングなど、何をやっても三日坊主だった人は、「21日間とにかくガンバって続ければ、それは習慣化する」という説を信じて挑戦してみるといいのではないでしょうか。








  
  
  



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