6920 レーザーテック 決算分析
10/31に発表された証券コード6920 レーザーテックの1Qの決算分析を行いましたので分析内容について記載していきます。
1.事業内容
業種:電気機器
液晶・半導体検査装置が主力。
マスクブランクス検査装置で世界シェア100%。
2.1Q業績内容
株探より通期予想と四半期推移を確認していきます。
〇通期予想
売上、利益過去最高予想で大幅成長予想。
2017年から二桁成長を継続している。
〇四半期業績_進捗率
売上18%
営業利益20%
経常利益22%
純利益20%
レーザーテックの製品は1台数十億と単価が
高いため納品遅れにより期ずれで
進捗率が変動してしまうため
進捗率は参考程度での確認。
昨年は進捗率が悪かったが4Qで巻き返して
予想に対して大幅に上振れ着地している。
売上・利益成長よりも注目されているのは
受注高、受注残高となる。
レーザーテックの決算で大事な受注高、
受注残高も含めて決算内容を確認していきます。
3.決算内容
〇売上構成
製品(半導体関連装置など) 売上割合84%
サービス 売上割合16%
〇為替
想定為替レートは 115 円/ドル。
売上高に対する為替感応度は1 ドル 1 円の
円安で約 6 億円の増加。
→現在の為替を考えるとかなり弱気予想で
為替による上方修正がされることは
織り込みされているので注意が必要。
〇半導体関連装置
・受注高
受注高の推移をまとめたグラフを見ると
昨年に比べて落ちてはいるものの
2021年6月期に比べて高水準な受注が
継続している。
半導体市場が今後厳しいと考えられて株価が
落ちてきていることを考えると
今回の値は悪くもなく良くもなくといった印象。
・受注残高
受注残高は増加で良かった。
※豆知識
受注高ー売上=受注残高
受注残高:将来の売上なので増えるほど良い
売上:投資で製造キャパを上げれば増える
受注高:需要が増えれば受注高も増える
受注高が増えているのに売上が増えないのは
成長しないためダメ。
売上が増えても受注高が減っていると
需要減少しているためダメ
〇サービス
保守点検となり利益率が高い。
装置の販売台数が増えれば増えるほど
収益は右肩上がり。
製品売上は受注残高が増えているので伸びるが
このサービスの売上も増えるのが
確約されている。
→サービスも受注高が増えているかが
大事になってくる。
4.最後に
レーザーテックの決算評価
今後の期待★★★☆☆
株価が年始から大きく下落していたため
受注高、受注残高を見ると良くも悪くもない
決算だと思いました。
良い企業であるので割高でないときで、
かつ地合いを見ながらチャンスがあれば
狙いたいですね。
以上となります。
最後まで読んで頂きありがとうございます!!