おじさんのかさを読んで。

おじさんは怖いな。と思った。
遠い日の記憶の物語の内容だと
「奥さんに買ってもらった傘を大事にしており、子供たちが楽しそうに傘を差すもんだから思わずおじさんも傘を差す。そして濡れた傘を見て奥さんもニッコリ」
という話だと思っていたからです。

おじさんが怖い。
何が怖いって毎日傘を連れ回し、傘が濡れない事に全身全霊をかけた生活をしていたから。
これ、人間的にどう思います?異常です。

おじさんが怖い。
感情が無い。なんと、このおじさんには感情が無かったのです。
感情があればラスト意外にも
「傘を差しちゃおうかな…?いやいや、大事な傘だし濡らすわけには…。」
と葛藤するはずです。そう、人間で感情があるなら。

おじさんはロボット?
いえいえ心配しなくても大丈夫
最終的には子供たちの言葉にそそのかされ
ココロ動かされて傘を差したのです。

雨が降ったらポンポロロン
雨が降ったらぴっちょんちょん

ほんとかな?

ここでおじさんは人間になったのです!
おめでとうございます!!産まれました、感情。

じゃあおじさんは怖く…ない…?
はい、ラスボスは奥さんです。

おじさんの傘が濡れてる事に
「あんなに大事にしていたのにやっと傘として使ってくれたのですね」という言葉ではなく
「雨が降っているのに傘をさしたのか」と言います。
これ…異常じゃないですか?
おじさんを狂わせていたのは奥さんです。
ぼく、犯人分かっちゃいました!

ただ、最後に言えるのは登場人物全員が怖いということです。
微笑ましくも不気味な
「おじさんのかさ」
短いので1度読んでみてはいかがでしょうか。
インターネットでPDFをDLして読むことが可能です。
それでは、いい読書ライフを。

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