素足とイヤリング
透明感のある女の子、女の人が好きでたまらない。
いいところしか見当たらない。滑るような骨格、海が似合う脚、朗らかな目、すっぴんのなめらかさ、きもちのよい声色、たっぷりの前髪、ゆったりとしたいい匂いのする豊かな髪、柔らかい物腰、芯のある発言、身につけている柄のワンピース、細い紐のカバン、赤いスニーカー、鳥のイヤリングがついたミミ、などなどなど。
バランスがよい。自分とは正反対で、遠い世界の人のように感じる。
どうしてそんなに、かわいいの。触ってはいけないような気分になる。額縁に飾ってずっと眺めていたいおんなのこたち。
自分もそうでありたかった、無意識にそうなれる人間になりたかった、と思う。「目指してこうなった」というものを感じられない彼女たち。華奢で強い彼女たち。
心から感じるかわいさは目の前にすると言葉を失ってしまうものなんだな。
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