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君はフォーオナーで蛮勇せよ。


夏が終わり秋が始まってやや深まる時期。僕は筆を執った。それは他ならぬ、フォーオナーのためだ。聞いたことはあるだろう、話題になったりしたこともある海外のゴアなアクションゲーム。はしごアタックが強いとか、そういうのだ。だがちょっとだけ僕の話を聞いて欲しい。このゲームは3D対戦アクションとして中々どうしてよく出来たシステムを持っている。

〈フォーオナーって何?〉

UBIソフトより2017年に発売されたメレーアクションゲームだ。ゲームモードによっては複数人がわらわらと集まって敵をザクザクしたりされたりするので、混戦という渾名は中々的を得ている。

だが僕が注目しているのはデュエルモード。つまり1対1で男の勝負するモードだ。卑怯さの付け入る隙のない戦いで敵の首級を上げ、人は英雄となる。それもまた蛮勇の道だ。つまりは、お前・ザ・グレートになる。もしくは、お前・ザ・バーバリアンだ。

「3Dアクションゲームで対戦?武器を振り回してより多く攻撃を当てるだけだろ?」

という方もいらっしゃるだろう。これは3Dアクションゲームが持つ空間や構造の問題等により2D格闘ゲームのような単純化と深化を併せ持った読み合いが発生させにくい事が原因だ。

フォーオナーでは敵と向き合うガードモードが基本となる。これは敵をロックオンするので2D格闘のような直線的な構造を実現している。それに加え上と左右のガード方向(これは少し違うが2D格闘の上中下段に相当するだろう)があり、前後左右の回避がある。これで2Dのように直線的に向き合いながら、3Dの空間的広がりを実現していると言えるだろう。

前後左右(WASD)と上中下の方向と強弱崩しの3ボタン(実はもうちょっとある)でこのゲームは成り立っている。操作は直感的でわかりやすい。その方向に入れたらガードできるし、その方向で攻撃すればその方向に攻撃が出る。

「じゃあ向き合って攻撃振り回して当てたり防いだりする、鎧着て剣で殴り合う西洋の変態達のイベントのゲーム版じゃないか!」

と思われる方も居るだろう。だがしかしこのゲームにはリスクとリターンを併せ持つ『パリィ』というシステムがある。相手の攻撃が当たる瞬間にその方向+強攻撃で『パリィ』だ。それに全キャラが可能な『強攻撃フェイント』を組み合わせると『強攻撃をパリィしようとした強攻撃をパリィしようとした強攻撃の出掛かりを投げる』等の最早高度なのかどうか分からない事象が起きてしまう。

この様に、3D対戦アクションとしてフォーオナーはかなり深化した読み合いを提供してくれる。(ちなみにフェイントへの対策は初心者に戻ったかのような弱攻撃連打である)ゲーム紹介記事としては、もっと勢力(ナイト・ヴァイキング・侍)の紹介やヒーロー(現在18名)の説明とかもして良いかも知れない。しかし、僕はフォーオナーの根底にあるシステムに深く感銘を受けこの記事としたい。

やろうフォーオナー。蛮勇の荒野で決闘しよう。




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