エメツにおけるM=C変換の実測と考察

エメツは今日、最も注目されるマテリアルである。その用途には際限がなく、かつ空想的だ。我々が子供の頃に夢に見た非現実的な未来を実現する魔法のアイテムといえる。

しかしエメツの科学的性質の解明は遅々として進まず、無作為な実験から得られた特性を工学的に利用するという原始的な方法を取らざるをえない状況が続いている。これはエメツに従来の物理学が全く通用しない事が大きな原因である。そのような特性もエメツの魔法のアイテムとしての価値を高め、巷では科学とはとても呼べないような説がまことしやかにささやかれている。

このような中で論壇でも経済界でも論理的で体系だったエメツ物理学を求める動きは年々大きくなっており、近い将来かならず来るエメツ利用の大規模化にはエメツ物理学の成立が不可欠となることが予測される。

このような背景のもと本文はエメツに対する光照射実験により、そのゼロ反射の原因を考察するとともにエメツに対応する物理論の一つとして注目されるM=C変換の実測を目的とする。


M=C変換の解説

M=C変換とはDoll・H・hatman博士と研究グループが発表した『M=C 
conversion』(MINMEI SYOBO)に説明されるエメツの示唆される特性のことであり、計算式は以下のとおりである。

概念C = エネルギーE / 現実係数R 

エネルギーEは本質的には質量であり、これを物質(Material)とすることからCとMの変換を示すM=C変換と名付けられた。この式はエメツが概念を捉えエネルギーに変換する事を示している。

実験概要

本実験で使用するエメツ結晶は99.893%の高純度結晶1.000000000gを使用する。照射するライトはエメツ上部より20cm離しオステムPF-8320(400W)によって明るさ1000Ixを維持する。

これらを密閉した真空の容器内に設置しエメツに対し1000Ixの照射を10時間続けたあと質量を計測する。これらを4セット用意し40時間で4度計測する。

エメツが変換する概念として光を利用したのは、エメツが光を全く反射しない特性を持つことからM=C変換がエメツ内で常に行われ光が消費されているのではないかと推測するからである。


実験結果

実験結果は以下のとおりである

一回目計測

① 1.000000001 ② 1.000000000 ③ 1.000000001 ④ 1.000000000

二回目計測

① 1.000000002 ② 1.000000001 ③ 1.000000002 ④ 1.000000000 

三回目計測

① 1.000000002 ② 1.000000001 ③ 1.000000003 ④ 1.000000001 

四回目計測

① 1.000034671 ② 1.000020601 ③ 1.000203301 ④ 1.000040302


四回目計測で重量が跳ね上がっている。実験条件は四度の計測で変わったところはなく、突然重量が跳ね上がった理由が説明できない。一から三回目においてはほぼ予測されたとおりの重量の増加が確認できる。


結論

エメツは光を質量に変換している可能性は十分にあると思われる。これは一から三回目の計測の結果から推測される。しかし四回目の計測結果からエメツは非常に繊細な物質であり僅かな実験環境の変化にも敏感に反応しうるのではないかと思われる。

実験中、三回目から四回目の計測の間にアクシデントがあり実験環境の管理に空白の時間が生まれたことが原因と考えられ、外気や熱が予測しない形で実験容器内に流入した可能性を否定できない。

実験環境に不備がありリザルトとして不適格であるが貴重な高純度エメツ結晶を用いた実験であることに加え、不幸にも実験中亡くなったハチジ・カンダバシ研究生への手向けとして本論文を発表する。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?