段差を1つ踏み越えた話

とある人たちに触発されて、かねてよりnoteを書いてみたいと思っていた。

4月1日とは、なんて区切りのいい日だろう。
一日とは、昨日と明日との間に横たわるぬるりと連続した地続きの時間にすぎないのに、
4月1日と3月31日の間には、大きな段差があるような気がしてしまう。

だからこそ、今日書くことに意味を見出してしまう。
理由をつけたいだけ。こじつけて、行動したい。表現したいのです。
分かるか?分からんか?分からんか。そっか。

しかも、書いてる最中に日が変わっちゃった。いいんです。なんてったって、
4月1日と2日の間には段差なんてない。ぬるぬるのスロープですから。

年度末は、なんとか有終の美で終えてやりたい。
年度初めは、なんとかいいスタートを切りたい。
人間は、普通そう思います。思わない人は、人間じゃないです。

しかし、皆さんは、今年度、うまく跨がせてもらえましたか?
全然思い通りにいかなかったですよね?私はてんでダメでした。
それもこれも、あのウイルス野郎馬鹿野郎のせい。

私は金融企業で営業をしています。
お客様に会いに行けなければ仕事になりません。稼げません。食えません。
3月末、ついに自宅待機命令が出てしまいました。

毎朝あれだけ「会社に行きたくない」と駄々をこねている私が、
自宅待機3日目にして、半べそで「仕事をしたい」とつぶやいていました。
この監禁期間を通じて、自分の仕事に対しての考えの輪郭がはっきりしました。
この気付きを書き留めておきたく、このタイミングにエイヤっと投稿してみようと思った次第です。

監禁期間、私の気持ちは「お客さんに会いに行きたい」という一点に終始していました。
週に何回かはお顔を合わせて、世間話をしたい。時事問題について論じたい。
貢献なんて大層な事は言わないから、他人の人生のうちの僅かな一日に、小銭程度の役に立ちたい。
そういう気持ちが根源にあるんだと気付きました。

私が嫌なのは、眠たいのにベッドから出る事。喉乾いていないのにコーヒーを飲む事。
行きたくもないトイレに行く事。ストッキングを注意深く履くこと。化粧をつけては剥がすこと。
チクチク小言を言ってくるトレーナーと目を合わせること。月の見込みを自己申告すること。
どれも仕事の本質とは程遠い。

もっとこう、なんつーか、他者との交わりのために仕事をしたいって思うんですよね。
仕事で知り合った全員に「夢子と知り合ってよかった」って思わせてやりたいんですよね。
きっとこれは、私が仕事をしていく上での根源的な欲求に近しい気がしています。

「夢子さんにはいつも知らない事を教えてもらって感謝してるよ~」って言われ続ける自分でいたい。
そういう自分を頭の中にイメージして、今まで愚直に泥臭く仕事をしてきたのです。

自宅に監禁された5日間、悪い面だけではない貴重な学びを得ました。おかげで、
4月1日(もう2日だけど)は、3月31日からヨイショと段差を乗り越えて、勢い付けて一歩踏み出せました。
明日(もう今日だけど)からは、ぬるっと続くスロープを、地に足つけて進みます。

これ、深夜テンションで書いたけど、きっと明日の朝読んだら後悔するんだろうな。
人間は、普通深夜テンションで作ったものを翌朝見てジタバタします。しない人は、人間じゃないです。

おやすみなさい。

共感してくださったなら。