依存症は酒・薬・ギャンブルだけではない不幸をやめられない家族

以前に近しい女性が毒親であると書きました
内容は虐待やネグレットがあった訳では無いのでそこまで深刻な事には感じられていない様に見えていますが　苦しいのは巻き込まれた周りの人達そして　それがかなり長い間の事になると不幸にも犠牲になるのは優しい普通の人です。その家族の中で一番まともな人が一番おかしい困った人に作り上げられていってしまいます。そしてその事を周りに理解してもらえるのはかなり難しいでしょう。

不幸をやめられない家族

家庭が居心地が悪かったり家族の中の誰かが困った状態で居たりした時にどうにかして解決の方法を考えたり　他の人に相談するか　どうにかしてそこから抜け出したいと思うのが普通に見えます。
例えば亭主の暴言が酷く　家事や日常にことごとくうるさくてたまらない　離婚したい！出て行きたい！と毎日のように親戚や子供に電話で訴えて　だったら離婚した方が良いと言われても　「どうして　そんな事言うの！」「あたしを追い出したいの！」「子供の犠牲になって我慢してきたのに！」などといつも言っている事とは正反対な事を言い出すのです。じゃあ別れたくはないんだなと聞くと　暴力と暴言を言わないで私に感謝するならばと、実際のこの罵られている夫は全くの無口でどんな罵りを言われても言い返す事も無く　言われっぱなしになっていると言ってもいいほどでした。
でも次の日になるとまた離婚！離婚！殴られた！と同じことの繰り返しなるのでした。
暴力を振るわれた訳でも無く　口うるさいと言うのはこれだけガミガミ言われてたまに言い返す位の事でした。
何十年も繰り返し毎日のように離婚！離婚！とワメキ散らしてもこのままで生活を続けていくのですが　近所の人達から見たら仲睦ましく暮らして見えているのです。外では「おじいさんが好きな食べ物を買いに行って来たのよ」とか「ご飯を作ってやらなくちゃ」とかやった事も無いのにニコニコと言って回るので近所やあまり親しくない人には優しい　仲良し老夫婦で通っていました。子供達も大人になり独立して結婚生活を送るようになるとその影響は自分達だけではなくなっていきます。
でも実の娘・息子の場合子供の頃から見ている風景でそこまでは深刻には感じていないのでした。どちらかと言えばこのワメキ散らしている母親の肩を持っているのでした。悪いのは父親だから。でも離婚はさせたくない。
この状態は理解が出来ませんでした。

原因だった亭主が亡くなったら解決？

休む事も無く繰り返し同じことで騒ぎを起こしながら
原因とされていた亭主が高齢で入院したまま亡くなり　これで何十年の確執から解放されて幸せになったでしょう？と思いきや　これからが始まりになって行くのでした。あれだけ嫌な亭主が居なくなり一人暮らしになってのんびり暮らすのかと思いきや　年を取った母親を一人暮らしをさせる酷い子供達と攻撃のターゲットが変わっていきます。これまでは母親の味方だった娘も日常的に悪口や我儘・娘が自分の言いなりに動かない事に対しての罵りからこれまで味方の様に振舞っていた娘の態度も手の平を返したよう冷たい態度になります。そうするとその矛先は娘の夫に向けられるようになりました。娘はこんな事を言う訳が無い！夫が言わせているんだと、息子も嫁に操られてバカになってしまったとなっていくのでした。

相談をしてみても経験の無い人には完全に理解はしてもらえません

密室で起きている事が多いので　外部の人に理解してもらうのは皆無と思った方がいい　と言うのが私の考えです。
この家族はこの状態が無ければ繋がっていないのです
この状態から解放されたいと言いながらこの状態にしがみついている
こんな事ばかりでも犠牲者以外はメンタルが壊れる事もない

実際は愛情や親に対する情みたいな物も感じてはいないのでは無いかとも思えてくるのです。
必ず一人はダメな人間を作り上げて自分は正しい普通の人間だと思えるポジションが欲しいだけなのでしょう。

これだけ事件になっていても　気が付かないふりをするのでしょうか

この逆のバージョンで　子供が暴力で親を支配したり　
親が子供を監禁したり
挙句には殺人事件に発展しても　報道のインタビューに優しそうな仲の良い親子でした　よく一緒に出掛けていました
礼儀正しいお子さんでした　決まって出てきますが
もう想像がつきます　家の中では想像を絶する状況だったんでしょう
警察も保健所も役所も介入はしてくれませんから
自分の家の問題は自分たちで何とかしろ
という事だと思います