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ファンダメンタルズ分析で便利! 「CAGR」、「PEGレシオ」とは?

こんにちは、株好きFPのかたやま りえです。私は、年率20%程度利益成長している銘柄に投資する成長株投資を実践しています。その場合、PERでみると割高に見える銘柄もありますが、「CAGR」と「PEGレシオ」を使って成長株の割安度を判断することが可能です。ただ計算が面倒なので、続かない…。そこで、ツールを作り、簡単に算出できるようにしました。「CAGR」と「PEGレシオ」について解説し。ツールの一部をご紹介します。

成長株はPER以外にも判断材料がある!

私は、毎年20%以上継続して成長できる企業、いわゆる「成長株」に投資したいと考えています。普段株を購入するか検討する時、PERを参照しますが、「成長株」の場合、株価が割安かの判断はPERだけでなく、年平均成長率でも判断ができます。

成長株投資で使いたい!「CAGR」とは?

株価は、数年先の成長を期待して動きます。よくPER50倍、60倍と言う銘柄を見ると「あー、もうこの企業には投資できないな」と思うことはありませんか?でも、その銘柄が仮に年20%の成長を維持できれば、まだ割安と考えられるかもしれませんし、何かをきっかけに下落した時に投資のチャンスが回ってくるでしょう。このような「成長株」を、割安か判断する時に便利なのが「CAGR(年平均成長率)」です。

毎年20%ずつきれいに成長すれば理想ですが、その年によって15%だったり25%だったり多少なりばらつきはあるものですよね。この毎年の成長率を平均化してわかりやすくする計算が「CAGR」(Compound Average Growth Rate)です。

「CAGR」は、EPS(1株利益)を使って算出します。(計算式は後ほど)「CAGR」が20%以上になれば投資対象です。

成長株は「PEGレシオ」で割安か判断する!

「CAGR」を算出したら次に、算出したいのは「PEGレシオ」です。

「PEGレシオ」とは、成長株の割安性を判断する指標です。

現在のPER(株価収益率)÷CAGR(EPS成長率)

計算されます。

例えば今のPERが50倍で、CAGR(EPS成長率)が50%であればPEGレシオは1になります。

50 ÷ 50 = 1

割安かの判断は1倍以下ですので、現在PERが50倍でも割安と判断できます。

なお、2倍以上は割高と判断します。

PERが20倍で、CAGR(EPS成長率)が10%の場合

20 ÷ 10 = 2

PEGレシオは2倍になりますので、割高であると判断できます。

注意点としてEPS成長率はあくまでも仮定なので、外れる可能性もありますが、数年先も成長が期待できると考えると、PERが高くても投資のチャンスが広がります。

PERが20倍 CAGR(EPS成長率)が20%であれば、PEGレシオは1ですので割安と判断できます。このような銘柄であれば、安心して投資ができそうです。


まとめ

1.「成長株」はPERでなくEPSを見る。そのためにEPSベースの平均成長率を算出する(CAGR)
2.PEGレシオを算出する(今のPER÷CAGR)1以下なら割安、2以上なら割高

計算式を自分のGoogleスプレッドシートに入力、自動計算にしていますのでよかったら参考にしてください。(実際のスプレッドシートは有料です。)

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