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FIRE本いろいろ読んでみたよ!私に合うFIREはどれ?

こんにちは、株好きFPのりえです。

noteの#読書の秋2021に参加しています。

ここ最近「FIRE」という言葉を聞かない日がないくらいよく耳にします。FIRE本を数冊読んでみた感想と、これからFIREを実現したい人はどうやって行動していいか考えてみました。

1.『FIRE 最強の早期リタイア術――最速でお金から自由になれる究極メソッド』

FIREの有名本。ワクワクする本です。幼少期は中国で育ち、のちにカナダに移住し、パートナーと株式6割と債券4割のポートフォリオで100万ドルを築き30代という若さでFIREを達成しました。

世界最大の経済大国である米国株20%に、自国のカナダ株(20% 税制優遇を利用)と、EAFE株(20%米国とカナダ以外の先進国の時価総額でウェイト付けした指数)で6割、残りの4割を債券に投資しています。株と債券は反対の値動きをするのを利用してこのポートフォリオにしています。

・VTI(米国株式)

・VEA(米国以外の先進国市場)

などが挙げられています。

FIRE本では、よく「4%ルール」と出てきますが、4%ルールとは、アメリカの株価指数S&P500の成長率7%からインフレ率4%を差し引きして算出しています。年間の生活費の25倍の資産を築けば、資産の4%を切り崩して生活ができるというものです。本書もこの4%ルールで、資産を築いています。

なお、この4%ルールで30年以上資産を維持できる確率は95%と言われています。残りの5%に陥ってしまう場合は、FIREしたときにちょうど景気の後退のようなときです。不景気のときに年間の生活費を切り崩すと、資産の4%以上売却してしまうことになり、資産が目減りします。その対策として、

・現金を確保(現金クッション)
・ETFの分配金を生活費にする(利回りシールド)

普通株の配当より優先され、利回りも高い優先株ETFに投資する対策もしていて万全です。

・PFF

・PGX

などが挙げられています。

割とシンプルなポートフォリオで分かりやすいです。


2.『本気でFIREをめざす人のための資産形成入門 30歳でセミリタイアした私の高配当・増配株投資法』


この本は、新卒で入社したサラリーマンの雰囲気に違和感を覚え、30歳でFIREを達成しました。給与の8割で、高配当株、連続増配株をひたすら買い続け、年間約400万円(税引き後で300万円)のキャッシュフローが生まれる状態を作り上げました。

ポートフォリオは、米国、日本株、英国、オーストラリア、香港ベトナム、カナダにも及びます。高配当銘柄から、インフラファンド、REITまで全部で56銘柄に投資していて、著者の趣味化していますが、実際に取り組む際は、ETFなどで十分だと思います。

・米国株ジョンソンエンドジョンソン(2019年時点で連続増配57年)他10銘柄

・VYM、HDV(いずれも米国高配当株式ETF)、SPYD、(S&P500の高配当株式ETF)

などが一例にありました。

配当収入のメリットのひとつに、売却しなくてもいいという点と挙げています。『FIRE 最強の早期リタイア術』は、ETFを生活費分切り崩していくということが前提であるのに対して、こちらは、配当収入でキャッシュフローが得られるので、売却しなくてもいいので資産が減るというストレスが少ないと感じます。よっぽど業績に見通しが立たなくなった場合減配リスクはありるものの、50年以上も増配している米国の株式に預けるのは安心感があります。

なお、紹介した3つのETFのうち、VYMのみがリーマンショック前に運用が始まっています。最大下落率は51.79%です。そのくらい下落するということもある、一方、減配率は31%です。

投資先を決める上で、どのくらい下落するかは知っておいたほうがいいです。

『普通の会社員でもできる日本版FIRE超入門』

この本はファイナンシャルプランナーの方が書かれた本で、かなり現実的なFIRE本です。

早期にFIREをすると年金が減る、FIREすると、厚生年金がなくなり国民年金のみになること、健康保険料も高くなる、40歳以上は介護保険もかかること、年金はどのくらい減るかということも想定しておく必要があるということなどが書かれています。年金という、一生受け取れるキャッシュフローを当てにして、FIREの資産額を高額にしないで、60歳くらいでのFIREを提唱しています。

もうすぐFIRE達成しそうな人が、心構えとして読むといいと思いました。


『DIE WITH ZERO』人生が豊になりすぎる究極のルール』



タイトルには「FIRE」の文字は書かれていませんが、実はFIRE本だと思ったので、載せました。今までご紹介したFIRE本は、人生を終えるとき多額の資産が残る前提ですが、この本は、全て使い切るという発想です。

著者は、人生で一番大切な仕事は、お金稼ぎでもなく、貯めることでもなく、「思い出作り」だと言っています。

FIREするにはかなりの節約も必要ですが、お金稼ぎや節約ばかりに目を向けているとそのときにしかできない経験するチャンスを失う可能性もあるので、その年齢にしかできないことに積極的にお金を使うこと、「金」だけでなく、「健康」「時間」のバランスを取る必要がある、それが人生の満足度を上げるコツとあります。

老後のためにいくら用意すればよいか、想定以上に長生きしてしまう不安の解消ポイントも書かれていて、実践しやすい本です。

お金を使うことに積極的に前向きになれます。


『子どもを2人育てながら1億円貯めた夫婦の40代FIREまでの道のり』

FIRE本、子どもがいるバージョンがついに登場しました。

この本は、著者が、日経企業から外資系企業に転職、執筆が好きなことからKindle本をヒットさせ、著者デビューし、大幅な収入アップを実現して40代でFIREを達成された本です。

華々しいストーリーはもちろん素晴らしいですが、結婚当初から家や車を買わずに支出最適化をして、貯金や資産運用で試行錯誤して夫婦でお金のことについてきちんと話し合って同じ方を向いていることがなによりもすごいです。

FIRE達成した後の支出計画もきちん試算していて、今後目指す人にも参考になるし、何より読んでいて楽しい本でした。

FIRE本、共通点は?

・支出の最適化

・毎月一定額を資産運用

・収入を上げる

この3点はどれも共通していました。

資産運用は、インデックス運用が基本です。アクティブは短期的なリターンが高いことはありますが、ほぼインデックス運用の生成の方が上です。相場の良しあしをきにすることなく淡々とできるインデックス運用に加えて、個別株でも、不動産でも得意なものがあればプラスしてもいいと思います。あとは、できるだけ収入(時給)を上げることです。

好きで得意で儲かる仕事を見つけて、長く働きながらサイドFIREみたいなのが理想だと思っています。





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