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わたしが馬券を買い続けて気づいた5つのこと

サロンメンバーのきくちです。

あなたは競馬にどのようなイメージがありますか?


ギャンブル?

レース?

ウマ娘?


わたしはと言うと、昔から「ダービースタリオン」や「ウイニングポスト」といった競馬シミュレーションゲームに慣れ親しんでいるのもあり、ゲームの印象が強いですね。

ゲームを通じて、競馬にどのようなレースがあるかは知っていましたが、これまで実際の競馬にはほとんど触れてきませんでした。
馬券を買ったのも本当に片手で数えるほど。
あとはスポーツニュースで強い馬を知るくらいで。

そんなわたしが今年から、本格的に馬券を買い始めてみました
なぜいきなり馬券を買おうと思い立ったのかは、少し前の記事の中に書きましたので良かったらご覧ください。

本格的に、とはどのくらいかと言うと、重賞レースと呼ばれる大きなレースをほぼ毎週買ってます。
他の用事との兼ね合いで買えないこともありましたが、買えなかったのはほんの数回で、おそらく今年の重賞レース数の9割くらいは馬券を買っているでしょう。
競馬のレースは基本土日祝に開催されるのですが、毎週毎週レースが行われるので結構忙しいです(笑)

そのように馬券を買い続けることによって、自分自身の気持ちの変化があることに気づきまして。
あくまで一個人の気づきではありますが、ここで共有していきたいなと思います。


今回は競馬の話として進めていきますが、これらの気づきは一般的なほかの事柄にも結構当てはまるんじゃないかなと思ってます。

競馬に興味がなくても、何かほかに代替できそうなものはないか考えながら読み進めていっていただけたらうれしいです。


1.予想はそうそう当たらない

馬券には様々な種類があります。
それはもう、当たりやすいものから当たりづらいものまで幅広く。

一番当たりやすいのは「複勝」と呼ばれるタイプで、ある特定の馬が3着以内に入るかどうかを当てるもの。
逆に一番当たりにくいのは「三連単」と呼ばれるタイプで、どの馬が1着から3着までになるかを順番にピタリと予想するものです。

※ 厳密に言えば一番当たりにくいのは5レースの1着をピタリと当てる「WIN5」ですが、複数レースにまたがる特務なタイプのためここでは除外しています

当たりやすいものは当たった時の配当金の倍率が低く、当たりにくいものほど倍率が高くなります。

実際どれくらいになるかと言えば、「複勝」の場合は1.0倍(当たってもプラスにならない!)から高くても数十倍ほど、「三連単」では低いものでも数十倍から、高いものは数百万倍にもなります。
例えば「複勝」を100円買って当たっても高くて300円ですが、「三連単」を100円買って当たったら数億円になる可能性だってあるわけです!
そのくらい当たりやすさも返ってくるお金も違うんですね。

さて、わたしはと言うと、いろいろなタイプの馬券を買いますが、その中でも主に「馬連」を買うことが多いです。
「馬連」というのは順不同で1着2着に入る馬を当てる馬券のことで、このタイプの倍率のレンジは数倍~数百倍くらいです。ちょうど中間くらいの当たりやすさになるでしょうか。

今年に入ってここまでおよそ30レースほど馬券を買ってます。
その中で的中したのはほんの1割というところです。

予想はそうそう当たるものではないんです。


ようやくサブタイトルを回収できました(笑)

もちろん本気で予想するんですよ。毎回毎回。
でも当たらないんです。

というのも、不確定要素が多すぎて何が起こるかわからないんですよ。
この辺りは後ほど5つ目のところでもう少し詳しく触れます。

まあでも、そうそう当たらないからこそ、当たった時の「よっしゃ!」という気持ちも強くなるんですよね。
そういう意味では相関関係のバランスは取れているのかもしれません。


2.データが蓄積されていくのが楽しい

これはゲームをやっていても味わえなかった感覚なので新鮮でした。
ゲームではほぼ自分が所有している馬にだけ注目していますし、所有馬がレースに勝つか負けるかが意識の中のかなりのウェイトを占めています。

要は他の馬がどうであろうがどうだって良い、関係ないのです。
所詮CPUが操作する馬なので。単純に、興味がない。

ですが、現実の競馬は違います。
馬券を買う対象となりうる馬はころころ変わるのです。
だから関係ない馬など存在せず、馬券を買おうとするレースに出走するすべての馬がチェックすべき対象となるのです。

そうやってチェックしていると、「あ、この馬、前に馬券を買ったレースにも出てた!」というケースがどんどん重なってきます。
そうすると「前のレースがああいう展開だったから今回は…」というように、記憶が重なってそのまま自分の参考データとなっていくのです。

「前も馬券買ったけど負けちゃったんだよな、でも今回こそ、もう一回買ってみよう!」とか思っちゃうわけです。
ちょっと楽しくないですか?

見ているレースは一緒でも、買っている馬券は千差万別。
当然馬券を買ったら買った馬に注目しますから、レースの見方も人によって違ってきます。
それはもう、長年馬券を買ってきた競馬フリークの持っている個人的なデータとそこに宿った思い入れは相当なものだろうなと

わたしはまだ馬券買いたてのにわかですが、その片鱗が少し感じられてとても楽しいです。


3.お気に入りの馬ができる

2つ目からの続きの話になりますが、そうやって何度も同じ馬がレースに出走しているのを見ると、お気に入りの馬が出てきます。

気に入る理由は、これも人それぞれでしょう。

  • 単純にめちゃくちゃ強い

  • 勝ち方が豪快で感動した

  • 買った馬券が当たった馬だった

  • 同世代のライバルとの対戦がアツかった

  • 毛並みや顔など外見が美しい

  • 走り方が独特で面白い

  • つけられた名前が印象的で好き


他にもたくさんあると思います。

わたしが今回馬券を買い始めてからは、まだお気に入りと言うほどの馬はできていないのですが、レースを見ていてパンサラッサやジャックドールといった鮮やかに逃げ切った馬が結構印象に残っています。

※ パンサラッサ:2/27に行われた中山記念(G2)、3/26に行われたドバイターフ(海外G1)にて逃げ切り勝ち
  ジャックドール:3/13に行われた金鯱賞(G2)にて逃げ切ってコースレコード(勝ちタイム記録)を更新

過去の好きな馬で言うとディープインパクトやスペシャルウィーク、テイエムオペラオーというところが挙げられます。
強い馬や華のある馬がやっぱり感動を呼びますし、好きになっちゃいますね。

※ ディープインパクト:生涯14戦12勝という驚異的な記録を持ち、種牡馬(父親)としても数々の名馬を輩出している。2019年に惜しまれつつ亡くなった
  スペシャルウィーク:あの「ウマ娘」の主人公にも抜擢された人気馬。引退レースとなる1999年有馬記念でのライバル馬グラスワンダーとのゴール前の勝負は一見の価値あり
  テイエムオペラオー:2000年に8戦8勝(うちG1で5勝)した強さは今でも語り草となっている。スペシャルウィーク世代の1つ年下だが、前出の1999年有馬記念では3着に食い込んでいる


4.他人の予想が気にならなくなる

こちらは1つ目ともつながりますが、どんなにレースを見てきた人の予想でも、外れる時は外れます。というか、外れる時の方が多いでしょう。

野球で言っても10回に3回もヒットを打てたら結構すごいです。
競馬の予想的中率のレンジがどんなものなのかはわかりませんが、世の中のほとんどの人は半分以上外していることと思います。

ですので人は人、自分は自分、と割り切って楽しめるようになりました。
そもそもわたしが馬券を買う理由は当てたい、儲けたいよりも、レースをより深く味わいたい、競馬を通して繰り広げられるドラマが見たい、という想いの方が断然強いわけで。

前述の通り、買った馬券がそのままレースを見るフィルタになるわけですから、自分の思った通りに買った方がより楽しめるに決まってるじゃないですか!

そりゃ、買った馬券が当たった方がうれしいのは言うまでもないんですけどね(笑)


5.知識が深まり世界が広がる

冒頭で言った通り、わたしのこれまでの競馬の知識はゲームに偏っていました。
ですが、いざ現実世界の競馬に足を踏み入れると、ゲームをプレイしているだけでは見えなかったものが見えるようになってきました。

レースの勝敗にかかわる要素は実に様々です。
その中には不確定要素も山ほどあります。

ここでその要素をピックアップして、大まかに分類すると次のようになります。


【ゲームのプレイを通じてわかっていたこと】

  • 年間のレースプログラム

  • 馬の血統(父親や母親、母親の父親など)による影響

  • 騎乗している騎手による影響

  • レースの枠順(コースの内側に近いか外側に近いか)

  • 前走からの馬体重の変化や斤量(ハンデ)による影響


【現実世界の競馬を見て改めて大事に思ったこと】

  • コースがどのような形状をしているか(坂道やラストの直線の長さなど)

  • レースによって異なる傾向(1番人気が勝ちやすい、荒れやすいなど)

  • レース展開とレースタイム

  • 調教師による影響

  • 馬の調子による影響(ゲームだと可視化されすぎて単なる記号に過ぎなかった)


特にレースコースの起伏や各レースの傾向については考えもしなかったことで、印象深いです。
ゲームだと例えば、スピードを上げたいから坂路で調教するとか、勝負根性を鍛えたいから併せ馬を行うなど、数値を上げるのが目的になって、そのために行うことは単なる記号となってしまいがちなんですよね。
レースについても、コンピュータで処理しやすいよう簡略化されている。
ですので、このレースでは最後の直線で坂道があってパワーのある馬じゃないとバテてしまう、みたいなイメージがしにくいんです。

各レースの傾向で言っても、ゲームでは過去行われた同じ名称のレースがどうだったかを振り返ることはほぼまったくと言っていいほどありません。
ですが現実では、過去に同じ距離のコースを走った経験が生きてきたり、人気のない馬が波乱を起こす可能性がレースによって変わってきたりします。

同じ距離、同じコースだとしてもよくよく調べるとレースの特徴が違っていたりして、面白いです。


馬券を続けて買い始めて3か月ほどですので、まだまだ見えていない部分もあると思います。
これから自分の中の情報量が増えていって、気づいていないことに気づくのが楽しみです。



昨日は重賞レースの中でも特にグレードの高いG1に位置づけられる「高松宮記念」が行われました。
G1レースは優勝した際の獲得賞金も高く、強い馬がガチンコでぶつかり合うため人気があり、見応えがあります。
G1は春と秋に多く、これから春のG1戦線と言って立て続けにほぼ毎週G1が開催されます。

もしこの記事を読んで競馬に興味が出ましたら、まずはG1からでもチェックしてみてはいかがでしょうか?
馬券は買っても買わなくてもどちらでも大丈夫ですが、(100円からでも買えますし)個人的には買った方がより楽しめると思います。


ではでは、良い競馬ライフを!


テキスト・編集 きくちかずとし


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