你好と谢谢しかわからない私が推しの生日会に行った話⑧

こんにちは。今日も一日お疲れ様です。

北京3日目後半

初対面にも関わらずいきなりチケットの相談をした私。するとBさんは突然怒りはじめたのです。

「その友達(Aちゃん)は俺ちゃんを1人にして先に会場に入ったの?!それは酷すぎる!信じられない!」

私のかわりに怒ってくれたBさんを見て、心が軽くなったのを感じました。その言葉は私が一番聞きたかった、そして言いたかった言葉だったのかもしれません。

「どうしたんですか?」

騒ぎを聞きつけて、初見の女性が日本語で声をかけてくれました。かくかくしかじか説明すると、知り合いに後援会のスタッフがいるから電話してくれるとのこと。QQを交換して返答を待ちます。その間にもまた別の女性から日本語で励ましの言葉を頂きました。日本語話せる人多すぎませんか希希ファン……。結局、後援会のスタッフも余りのチケットは所持していないらしく入手はできませんでした。

ここら辺はもう現実味がなさすぎて記憶が曖昧なのですが、Bさんが「ちょっとまってて!」と言ってどこかへ行ってしまいました。しばらくして戻って来たと思ったら「チケット準備できたから一緒に来て!」とのこと。Bさんについて行くと、会場の建物の隅に黒い服を着たお兄さんがチケットを持って立っていました。その男性とBさんは仲良さげな雰囲気でしたが、私から見たら完全に闇取引でした。現金なんかでは払えない額だったので、支払いはもちろんBさんが立て替えてくれました。チケットをすぐカバンに隠し、入場まで絶対に誰にも見せてはいけないと言われました。闇ですね、これは。黒服のお兄さんはタバコをふかしながら"こんにちわ?ありがとう?"なんて日本語を話してくれました。そのあとすぐBさんに"夜だからこんばんはだよ!"と指摘されてました。微笑ましいのか、この状況は。

画像1

そんなこんなでチケットを手に入れた私。あまりに短時間にいろんなことが起こりすぎて、頭がおかしくなりそうでした。私以外にも牛被害に遭った方はかなりいたらしく、会場前で途方に暮れている団体もいました。彼女たちも無事チケットを入手できたのでしょうか。

ちなみに、Bさんに事前に席が指定できないが大丈夫かと聞かれた私は、必死に「会場に入れればなんでもいいです!立ち見でもいいです!!」と答えました。その結果、席は前から8列目。一番後ろが確か30列ほどだったので、かなり良い席のチケットを準備してくれました。もっと言うと、Aちゃんよりも良い席でした。ハハハ。

チケットを無事入手できた私は、もう完全に浮かれていました。これで希希に会えることが確定したのです。入場までずっとBさんに面倒を見てもらいました。Bさんはとにかく希希ペン界隈で顔が広く、たくさんのBさんの知り合いたちが私に気を遣ってくれました。言葉は通じないはずなのに、信じられないくらい楽しい時間を過ごしました。会場の外は死ぬほど寒くてみんなでおしくらまんじゅうをしながら体を温め合いました。

ここでBさんの武勇伝をひとつ。会場の外でBさんと談笑していると、近くを若い男性が通りました。すぐにBさんに気付き、楽しそうに少し話してすぐどこかへ行ってしまいました。希希の男性ファンはじめて見たな、なんて思っていたら

「今の希希のマネージャーだよ」

………マジ?


つづく



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