F1公式トレカ『Topps TURBO ATTAX 2021』レビュー~遊び方とか感想とか
こんにちはこんばんは、れでぃーすあんどじぇんとるめん。
Toppsから出ているF1の公式トレカ『TURBO ATTAX』の2021シーズン版を購入したのでレビューします。
個人的には凄く面白いアイテムで、特定のチームやドライバーじゃなく「F1全体」に対する課金としてはかなりお手頃なんじゃないかと思うんですがどうなんでしょう。
あと、ファン同士でバトルとかトレードとかできたら楽しくねぇ? きっと楽しい。
と思うんだけど、ガイドブックに載ってる遊び方の説明が日本人には
し ぬ ほ ど 不 親 切
だったので、まぁ、とりあえずわかった範囲で一例としてこんな遊び方はいかが? みたいなご提案です。
F1ファンのみんなーーー!! TURBO ATTAX買って遊ぼーーーー!!!!!
※※免責※※
・一部、F1やチーム、ドライバー、カードそのものに対する口の悪い表現がありますが、愛しさ余っての憎まれ口ですのでご容赦ください。
・一部、ドライバーを変な愛称で呼んでいますが、愛しさゆえですので生温かい目で見てください。
・商品ラインナップの部分で個人輸入を唆していますが、海外から購入する際はご自身でよく調べてから購入してください。当方は一切責任を負いかねます。
・あくまでも個人がガイドブックを翻訳して解釈した内容ですので、情報の正確性についてはお察しください。
【はじめに ※読み飛ばしてOK】
1.当方スペック
2019~ライトに、2020~本格的に観始めたばかりのドくそニワカ。フジNEXT派。
キャラバンはZ世代~ちょい上くらいの若手を中心に基本誰でもだいすき。特に33・16・4・55番推し。
闘牛・跳ね馬・まくら辺りをゆるっと応援している。最近時々タウリ。
2.買ったもの(と、その他商品ラインナップ) ※2021年10月現在
①スターターパック(STARTER PACK)
鈴鹿のオンラインストアで購入。21枚のカード(内1枚はアロンソのゴールドリミテッド)と、遊び方ガイドブック[以下「ガイドブック」]、コレクション用のバインダー、ゲームマットがセットになっている。公式売価8.99ユーロ/ポンド。
②コレクターティンケース ミニ(MINI TINS)
こちらも鈴鹿のオンラインストアで購入。31枚のカード(内1枚はノリスのゴールドリミテッド)が蓋付きのコレクション缶に入っている。缶のデザインは3種類あってランダムっぽい。公式売価7.99ユーロ/ポンド。
③ハンギングタックボックス(HANGING TUCK BOX/DECK BOX)
上記2点の購入では飽き足らず、スターターパックのガイドブックに載っていたのを見てどうしても欲しくなり、eBayで探してイギリスから個人輸入。26枚のカード(内1枚はサインツのゴールドリミテッド)が入っている。公式売価5ユーロ/ポンド。
商品のラインナップとしてはこの他、
■マルチパック(MURTIPACK)
26枚入り、内1枚はハミルトンのゴールドリミテッド。公式売価5ユーロ/ポンド
■コレクターティンケース メガ(MEGA TINS)
55枚入り、内1枚はベッテルのゴールドリミテッド、更にこの缶だけの特別な15枚のEXCLUSIVEカードが入っている(詳細後述)。公式売価12.99ユーロ/ポンド
■カードパケット(CARD PACKETS)
10枚入りのベーシックなパッケージ。公式売価2ユーロ/ポンド
いずれも情報はガイドブックより。カードパケットについては24パック入り(=240枚入り)のフルボックスもあるがクソ高い。クッッッッソ高い。
ただ、スターターパックとミニティン以外は2021年10月現在、国内流通が絶望的で、海外から買うとなると送料が高くつくので、それを考えるとフルボックスもそんなに馬鹿高という訳でもないかも。
入手経路としては鈴鹿のオンラインショップの他、F1やToppsの公式通販、国内のスポーツグッズショップが扱っていることもあるみたいなので、地道に探してみるといいです(記事の最後にリンクをいくつか貼っておきました)。
どれを買うかは好き好きだけれど、とりまスターターパックは買っておいて損はないんじゃないかと。
あとは、ついてくるゴールドリミテッドカードが推しかとか。わたしはどうしてもカルロスくんのが欲しくてデックボックスを追いパケした……。
体感、50~70枚くらいあるとかなりいいデッキを組んで遊ぶことができます。逆に言うと、それくらい買わないと必要なカードが足りずろくなデッキが組めない感が。
特に戦略系カードが嘘だろ? ってくらいドロップしないので……(78枚買って実績5枚)、なんかもうカードゲームとしては商品の欠陥を疑うレベルなんですが、まぁ、だから、あくまでもコレクション用なんだよね、うん……こんなもので真面目に遊ぼうとしているこっちがおかしい自覚はあるよ。
【カードの種類・カードの見方】
TURBO ATTAXにはざっくり、ドライバーのカード、戦略系のカード、そしてゲームには使えない鑑賞目的のパズルカードがあります。
《ドライバーカード》
言わずもがなドライバーのカード。このカード同士で戦います。
①カードの種類
②ディフェンス値
防御力。総合値と、左から順番に「経験(EXPERIENCE)」「ブレーキング(BRAKING)」「スキル(SKILL)」。
③アタック値
攻撃力。総合値と、左から順番に「オーバーテイク(OVERTAKING)」「トップスピード(TOP SPEED)」「加速(ACCELERATION)」。
④カードの強さ(?)
最大は★5。数が多ければ多いほど強いカードの模様。
⑤T値(コスト)
単位はM(ミリオン)。ドライバーのカードにはそれぞれこの「T値」というコストが設定されていて、後述のサーキットレースで遊ぶ場合には、デッキに組んだドライバー全員のT値の合計が100M=1億以下に収まっている必要があります。すなわち「年俸」の値であり「予算制限」です(どーーーーーーーーーん)
同じドライバーのカードでも、カードの種類が違うと微妙に値が違います。ホログラムのカードはそうではないカードと比較すると値が高い傾向。
あと、もちろんドライバーごとにどの項目の値が高いかも違うので、「へーこのドライバーはこんな風にレーティングされてるんだぁ」というのがわかって面白いです。
T値(≒年俸)も含めね……ハミルトン姐とかすっごく強いんだけど、ノーマルのカードでもコスト高めで笑える……。
■レーサーカード
いわゆるノーマル。アタック・ディフェンスの値もそこそこならコストもそこそこ。全ドライバーある。
なお、F2の子達のカードもあり、遊ぶ時にはF2縛りのゲームとかやっても面白いかも知れない。
■クオリティ・クオリファイアー
予選通過者……? 何て訳したらいいのか不明。各チームのドライバーの内ファーストドライバー(?)の方だけカードがある。ノーマルとどっこいどっこいの強さ。
■スピードスター
ノーマルよりちょっと強めのカード。全ドライバーある。
■チームデュオ
チームのドライバー二人が描かれたカード。全チームある。二人で共闘すると強くなるからなのか、ノーマル・スピードスターより強め。
■ルーキーカード
2021シーズンデビューの角田・シューマッハ・マゼピンのカード。当たり前だがルーキーなのでそんなに強くないっぽい。持っていないので詳細不明。
■ルーキーフラッシュバック
ルーキーはルーキーでも、「かつてルーキーだった」人達のカード。アロンソ・ライコネン・ハミルトン・ベッテル・ペレス・ボッタス・フェルスタッペン・サインツ・ジョビナッツィ・ガスリー・ルクレールの11枚。
今や活躍中の彼らも、ルーキー状態だと酷く弱い。
■ライブアクション
2020シーズンの名シーンにちなんだカードで、F1好きな人なら「あ~~~」ってなること間違いなし。レアリティのないカードの中では多分最も強い。
■F1ファン・フェイバリット
ハミルトン・リカルド・ノリスの3枚。持っていないので詳細不明。
ファンの中で特に人気のドライバーってこと……? ルイスはまぁわかるけど、ダニエル先輩とランドちゃんはあれか……芸人的な……?(ハイパー失礼)
■ホーム・コンフォート
メガティンにだけ入っている、2021シーズンの開催(予定)各地にちなんだドライバーのカードらしい。持っていないので詳細不明。全15枚。
↓↓↓ここからレア(?)カード↓↓↓
■リミテッド・エディションカード
スターターパック(アロンソ)、マルチパック(ハミルトン)、ミニティン(ノリス)、メガティン(ベッテル)、デックボックス(サインツ)の、各特別パックに1枚必ず入っているゴールドの限定カード。
限定だから凄く強いのかと思いきやそんなでもない。なお、サーキットレースの遊び方では、このカードはデッキに1枚しか組み込めない。
■トップス・F1・アワーズ
部門別にtoppsが独断と偏見で優れているドライバーを賞した(?)カード。Fastest Lap(ファステスト・ラップ)とかはわかるんだけど、Radio Fun(おもしろ無線)ってのは……意味がわからん……。レアカードの中ではまぁそこそこの強さ。
■レース・スーパースター
いわゆる強レアカード。全ドライバーある。凄く強い。
■シュプリーム・スキルカード
「経験」「ブレーキング」「スキル」「オーバーテイク」「トップスピード」「加速」の各スキルごとに2人ずつの、特殊スキル値「100」が設定されているとても強いカード。後述のチャンピオンカードを除けば最も強い。その分T値も激高。
サーキットレースの遊び方では、デッキに1枚しか組み込めない。
■チャンピオンカード
未所有だが言われなくてもわかるし説明も不要。ルイス・ハミルトンのカード。多分最強。以上!
《戦略系カード》
TURBO ATTAXのサーキットレースでは、ドライバーのカードに加えてこの戦略系のカードを使うことで、自分のカード・相手のカードの各スキルの値を操作し、ゲームをより有利に進めることができます。
なお、この手の戦略系カードは発動できないエリアがあります。
■ストラテジーカード
いわゆる戦略カード。セーフティーカー、スローピットストップ、ブルーフラッグ、イエローフラッグ、オイルフラッグ、パンク、ギアボックス故障、エンジントラブル、接触(クラッシュ)、エージェントの全10枚。
エージェント以外のカードは相手カードに対して作用し、アタック/ディフェンスの各値を-1~5する。エージェントのカードだけは特殊で、自デッキのT値上限=予算制限を+5Mすることができる。
■チーム・プリンシパルカード
各チームのプリンシパルのカード。自カードに対して作用し、アタック/ディフェンスの各値を+3する。発動できるのは対象のチームのカードに対してだけ(ウォルフ氏のカードならハミルトン・ボッタスのメルセデスのカードにしか発動できない)。
■カー・パズル
3枚1セットのカードで、横に並べるとマシンの絵が完成するカード。各チーム1セット。真ん中の部分だけ戦略系カードになっていて、自カードに対して作用し、プリンシバルカードと同様、対象のチームのアタック/ディフェンスの各値を+3する。
両脇の2枚? ゲームでは使わない。観賞用。(どーーーーーーん)
この他、9枚1セットのパズルカードと、F2のチームカードがあって、これらのカードはゲームでは使わない。
【TURBO ATTAXの遊び方】
一応ガイドブックやパケットに封入されている説明書には「遊び方」なるものが書いてあるのだけれど、先述の通り し ぬ ほ ど 不 親 切 で、そのせいで遊ぶ人がいないからなのか、本国欧州の方にも遊んでいるレビュー動画が全く存在していない。おいおい。
恐らく、メインの用途はあくまでも「コレクション」であり、ゲームは二の次というか、「まぁ遊びたかったらこんな風にして遊べば?」的な感じだからなんだと思います。
なので、以下に書く遊び方は、ガイドブックにある遊び方をベースにした一つの「ご提案」であることをお断りしておきます。
《遊び方①サーキットレース》
基本の遊び方。
■1.デッキを組む
11枚のドライバーカードと、3枚の戦略系カードでデッキを組みます。
デッキを組む際には以下の4つのルールがあります。
①同じドライバーのカードを3枚以上組み込んではいけない(=デッキに組み込んでいい同じドライバーのカードは2枚まで)
②リミテッド・エディションカードはデッキに1枚しか組み込んではいけない
③シュプリーム・スキルカードはデッキに1枚しか組み込んではいけない
④デッキのT値の合計は100Mまでに収めなければいけない
ちなみに、カードの裏側にはチームのマーク、ストラテジーカードの場合にはそのマークが描かれているので、裏側の状態でもある程度どのカードかわかるようになっています。これが戦略上、結構大事かもです。
デッキの組み方について、詳しくは次の項目にて。
■2.予選
シャッフルしたデッキのカードの上から3枚を取り、伏せた状態で予選モードのコーナーに配置します。
カードを置いたところ。
全てのカードを開け、3枚のカードのアタック/ディフェンス値を合計し、点数の多かった方がポールシッターとなり、本戦で最初に先攻する権利を得ます。
■3.本戦・スタート
予選で使った3枚のカードを全て回収。
予選でポールシッターになった方が先攻です。手札の中から好きなドライバーのカードを、グリーンライトのところに伏せた状態で1枚置きます。「オーバーテイク」「トップスピード」「加速」のアタック3項目の中から一つを選んでコールします。
後攻のプレイヤーは、カードの裏面にあるチームのマークを見ながら相手のドライバーが持っているスキルを推測して、同様に手札の中からドライバーを1枚選んで伏せて置き、「経験」「ブレーキング」「スキル」のディフェンス3項目の中から一つを選んで応戦します。
カードをオープンし、それぞれがコールした項目の値を比較します。値が上回っている方がその勝負を制します。
例えば下図で、先攻Aのプレイヤーが「トップスピード」を、後攻Bのプレイヤーが「ブレーキング」をコールしていた場合、
ペレスの「トップスピード」は89、ボッタスの「ブレーキング」は88なので、この勝負は僅差でペレス=先攻のAが勝利したことになります。
負けた方はカードを伏せ、勝った方はカードを上向きのままにします。
■4.本戦~2回目以降
次の①のゾーンに進み、3と同様の手順で勝負します。
2回目以降は、前の勝負で勝った方が先攻となります。先程の例の場合だと、攻守が入れ替わって今度はBが先攻になります。
カードを置き、アタック3項目の中から一つを選んでコール、Aはそれを受けてカードを選び、ディフェンス3項目から選んでコールし応戦します。
以後、ゴールまでこの手順を繰り返して進みます。
なお、お互いのアタックとディフェンスが同じ値の場合には引き分けとなり、ノーポイントとして両者がカードを伏せます。
■5.戦略系カードの発動・適用
ゲーム中、3枚持っている戦略系カードを選んで発動することができます。
発動は1ターンにつき1枚が上限です。多分。最初から表向きで出します。多分。
……発動のタイミングは、ガイドブックには書いていないんですが、まぁドライバーのカードを場に出すのと同時でいいんじゃないかな?
一度発動した戦略系カードは再利用不可でいいと思います。
あ、あと、エージェントのカードについては、適用したい場合(=デッキのT値合計が100Mを超える場合)はチェッカーフラッグ前までに必ず出しておかないと失格ってことでいいと思います。最初にもう出してしまおう。
■6.ピットストップゾーン
④のゾーンで勝った方は、⑤でステイアウトするか、ピットストップゾーンに入るかを選択することができます。
上がピットストップゾーン、下がステイアウト。
ピットストップゾーンは戦略系カードの発動が制限され、また⑥の勝負が省略されるので1戦少なくなります(アンダーカット?)。
戦略系カードが使えた方が有利なのか、使えない方が有利なのか、1戦少ない方が有利なのかそうでないのか、自分と相手の勝敗・手持ちカードの状況によって判断しましょう。
……ということだと思います。多分。ガイドブックにはこのピットストップゾーンのことが説明されていないんだ……。
■7.勝敗
問題はこうしてゲームを進めていって最後、チェッカーフラッグのところまで辿り着いた時の勝敗の決め方なんですがね、
ガイドブック上にはこう書いてあるんです。
「The first one who sees the chequered flag wins the race!」って。
いやいやいや。先にチェッカーフラッグ受けた方って。ここまで1コマずつ一緒に進んで勝負してきてるのに、ここへ来て後も先もねぇだろ!!! どういう意味だ????????
……という訳で、ここはまぁ打倒に、スタート~①~⑨~チェッカーフラッグで、勝った数がより多い方がレースウィナーってことでいいと思います。
あと、ガイドブックによると、戦略系カードはチェッカーフラッグのところでも使用禁止です。
《遊び方②レース・トゥー・ザ・フィニッシュ》
サーキットレースと比べるとより簡易的な遊び方。
■1.デッキ編成、先攻・後攻決め
6枚のドライバーカードでデッキを組みます。戦略系カードは使いません。
デッキ編成のルールですが、サーキットレースに準じてもいいですし、全ルールを取っ払ってしまってもいいと思います。ガイドブックには指定がないです……。
先攻後攻はまさかの コ イ ン ト ス で決めます(笑)
■2.レーススタート
先攻になった方から、好きなカードを1枚、矢印のところに伏せて置きます。そしてサーキットレースと同様にコールするのですが、この時細かい項目は選ばず、ただアタックかディフェンスかだけを宣言します。
サーキットレースと違うのは、先攻であってもディフェンスを選ぶことができることです。
後攻のプレイヤーがカードを置いたら、カードオープン。それぞれがコールしたアタックとディフェンスを比較して、値の大きい方が勝ちです。
勝ったカードは①のゾーンに配置し、負けたカードは一旦端のヘルメットのマークのところに移動します。同点の場合はノーポイントとなり、両者ともカードをヘルメットのマークのところに移動します。
■3.勝敗の決め方
2戦目以降は、前戦で勝った方が先攻します。
2の手順を繰り返していき、勝ったカードを①~④に積み重ねていって、先にチェッカーフラッグのところに5枚目の勝利カードを置いた方がレースウィナーとなります。
途中で手札が尽きた場合には、ヘルメットマークのところに移動した敗者カードを復活させて続行でいいと思います。多分。
《遊ぶ時のコツ》
①同じドライバーであれば、カードの種類がノーマル・ライブアクション・スーパースターなどと異なっていても、アタック/ディフェンスどちら偏重か、また6項目のステータスのどれが相対的に高いかは変わりません(シュプリーム・スキルカードを除く)。例えばペレスであればどのカードもアタック>ディフェンス型で、ディフェンス値の中ではブレーキング値が最も高く、アタック値の中ではトップスピード値が最も高いです。
②よって、場にカードを伏せた状態で置いた時、カードの裏面のチームマークを見れば、そのカードがどのドライバーでどんなステータスを持っているかが大体予測できます。各ドライバーのステータスの特徴をざっくりでいいので覚えておくと、後攻側は自デッキのどのドライバーなら対抗できそうか、戦略をもって対抗することができます。
【デッキ作成のコツ ※読み飛ばしてOK】
先述の通り、サーキットレースのデッキ作成には以下の4項目のルールがあります。
①同じドライバーのカードを3枚以上組み込んではいけない
②リミテッド・エディションカードはデッキに1枚しか組み込んではいけない
③シュプリーム・スキルカードはデッキに1枚しか組み込んではいけない
④デッキのT値の合計は100Mまでに収めなければいけない
つまり、どんなにハミちゃんが強いからって、デッキをハミちゃんだらけにすることはできない訳です。
特にネックになるのは④の予算制限で、奇しくもこんなところで「F1の予算制限ってこんなにきついのか……」という気分を味わうことができます。笑
強いカードは往々にしてコストも高いので、いくら強いからってスーパースターのカードばっかり組み込んでいると、あっという間にT値上限に達してしまいます。
そこで、上記のルールをクリアしつつ、なるべく強いデッキを作るコツを考えてみました。
1.最初にレアカードを決める
まずは③です。シュプリーム・スキルカードが手持ちにあれば、(チャンピオンのルイスがない限りは)それが最も強いカードになるので、最初にこれをデッキに組み込みます。コストはどのカードも14Mで最も高いです。
続いて②、同じくリミテッド・エディションカードも1枚の制限があるカードなので、次にこれを決めます。アロンソ・ハミルトン・ノリス・ベッテル・サインツのどれを選んでもいいですが、おおよそデッキ内で2~3番目に強い戦力になるはずなので、基本的には容赦なく一番強いカードでいいです(だから、手持ちにあればハミちゃん?)。
2以降で、他の9枚のカードとコストを調整する必要が生じた時には、同じリミテッドの他のカードに差し替えればOK。
なお、リミテッド・エディションカードは、
■アタック値順
ハミルトン>サインツ>ベッテル>アロンソ>ノリス
■ディフェンス値順
ハミルトン>アロンソ>ベッテル>サインツ>ノリス
■コスト順(安い順)
ノリス<ベッテル<サインツ<アロンソ<ハミルトン
こうやって見ると、ランドちゃんよっわ……まぁね、まだ若いから仕方ない……。その分コストがお安いです。
2.残りの予算から、カード1枚当たりのT値を算出する
②と③を決めると、残り9枚のカードに当てられる予算が決まります。
例えば下図の例、③をカルロスくん、②をランドちゃんにしたとすると、
[予算上限100M-(③コスト14M+②コスト8.5M)]÷9=予算8.61M/枚
②をアロさんに変更すると、
[予算上限100M-(③コスト14M+②コスト10M)]÷9=予算8.4M/枚
微々たる差ですが、ランドちゃんにしておいた方が、残りのカードに潤沢な予算を割けそうです。
3.残りのカードを決める
2で算出したコストを参考に、残りのカードを決めていきます。
この時のコツですが、
■9枚のステータスをなるべく均等にする
→1枚でも弱いカードがあると、そのカードを出すターンはほぼ「捨て」になってしまいます。残りのカードで勝ち越せる自信があるなら弱いカードが入っていてもいいですが、初めの内はなるべく均等にしておいた方が戦いやすいと思います。
■②③を含めた11枚全てのカードの、半数はアタック>ディフェンス型、半数をアタック<ディフェンス型にする
→アタックを重視し過ぎると、後攻に回った時に連敗しやすくなります。逆に、ディフェンスを重視し過ぎると、先攻になった時に勝てません。アタックとディフェンスは均等にするといいと思います。
■プリンシパル、パズルの戦略系カードを持っているチームは、なるべく多めに組み込む
同じチームのカードは、ドライバー×2枚×2人で、最大4枚組み込むことができます。
プリンシパル、パズルの加点する戦略系カードがある場合は、そのチームのカードを多めにすると、発動できるタイミングが増えて有利です。
■レア度よりもコストパフォーマンスを重視する
単純に強い・レア度の高いカードを入れるというよりは、かかるコストに対し、アタック/ディフェンスのパフォーマンスが高いカードを入れた方がいいです。
例えば、ルイスのレアカードってめちゃめちゃ強いんですけど、どうしてもコストがお高めです。多少コストを下げて、ノーマルやスピードスターのカードにしても充分強いので、レアカード枠は他のコストが低いドライバーに回した方が、全体的に見てバランスのいいデッキに仕上げられます。
■6項目で突出した(90以上の)スキルのあるカードを優先的に組み込む
例えばディフェンスの項目が駄目駄目でも、オーバーテイクだけが突出して強ければ、先攻の時に使うことで勝ちやすくなります。
90を超えているスキルであれば強いので、コストが同じであれば、こうした突出したスキルがあるカードを優先して組み込んだ方がいいと思います。
あんまり考え過ぎると頭がパンクするので、後はもう、好きチームとか推しドライバーとかで決めましょう。笑
正直コストが8~9Mくらいのカードは、総合的にはそんなに大差がない気がします。
【各ドライバーの特徴 ※わかる範囲・個人的な意見】
持っているカードの範囲で、各ドライバーの特徴をまとめてみました。順不同。参考までに。
《メルセデス》
■ルイス・ハミルトン
ディフェンス型でほぼ鉄壁。もちろんアタック値も強く、ノーマルでも他ドライバーのレアカードと遜色ないステータス。但しコストが異様に高いので、複数枚を取り入れる場合にはエージェントのストラテジーカードの運用必須。
■バルテリ・ボッタス
ディフェンス型。アタック値はやや低い。6項目の中で突出したステータスはなく、比較的バランス型。コストはハミルトンほどではないが、それでもやや高い。ちょっとコストパフォーマンスが悪いかも。
《レッドブル》
■マックス・フェルスタッペン
アタック型。特にオーバーテイク値が突出して高く、ノーマルでも90ある。ディフェンスもブレーキング値が偏重して高めなので、割と後攻でも使えると思う。コストはちょっと高い。
■セルジオ・ペレス
アタック型。トップスピード値が比較的高い。ディフェンスではブレーキングも悪くないので、マックスと同じく後攻でも対応できるだろう。T値がそんなに高くないで、コストパフォーマンスがいい。
《フェラーリ》
■シャルル・ルクレール
アタック型。加速値、オーバーテイク値が高く、完全に先攻向き。ディフェンスはどの項目も似たり寄ったりであまり使えない。攻撃特化型としてはT値がそんなに高くなく、コストパフォーマンスがいい。
■カルロス・サインツ
アタック型で加速値が突出しているが、ディフェンスもスキル値が高めで、ほぼアタックと同等なのでバランスがいい。攻守共に使えるカードであることを考慮すると、コストパフォーマンス的には最強クラスかも知れない。
《マクラーレン》
■ランド・ノリス
ディフェンス型。ブレーキング値、スキル値が高く、後攻向き。アタックは、レアカードであればオーバーテイク値が90を超えてくるので先攻でも使える。比較的T値が低いのでコストパフォーマンスとしては悪くない。
■ダニエル・リカルド
アタック型でトップスピード値が最も高いが、ディフェンス値の他の項目も含めてほぼ均等で、かなりバランスが取れている。攻守共に使えるカード。但し、レアカードになるとハミルトン並みにコストが高い。
《アストンマーティン》
■セバスチャン・ベッテル
ディフェンス型。経験値が突出している。レアカードになればアタックのオーバーテイク値も高めなので、攻守で使える。ベテランにしては異様にコストが低いので、コストパフォーマンスに優れている。
■ランス・ストロール
アタック型。トップスピード値が突出している。ディフェンスについては多少経験値が高いが、他ドライバーと比べるとレアカードであってもそんなに高い値ではないので、後攻向きとは言えない。コストは決して高くなく、むしろお安いが、ステータスからすれば妥当な感じ。
《アルピーヌ》
■エステバン・オコン
アタック型。オーバーテイク値とトップスピード値が同じくらいで、レアカードになれば先攻として使える。ディフェンスはどの項目も似たり寄ったりで期待できない。コストは安いので、パフォーマンス的には悪くない。
■フェルナンド・アロンソ
ディフェンス型。経験値・スキル値が高く、レアカードになればほぼ鉄壁。アタックはオーバーテイク値と加速値が悪くない。T値はやや高めで、コストパフォーマンスにやや劣る。
《アルファタウリ》
■ピエール・ガスリー
ディフェンス型だが、アタックも含めて全項目特に突出したスキルがなく、ほぼバランス型と言える。特別強くはないが、弱点がなく、決して弱いカードでもない感じ。コストもお安めなので、レアカードがあって予算が許せば1枚入れておくとオールラウンドに使えるかも。
■角田裕毅
アタック型だが、ルーキーなので各値はどれも高くない。が、ガスリー同様、目立った弱点もないので、スーパースターのカードがあればデッキに組み込むのはアリ。T値は非常にお安く、コストパフォーマンスは悪くない。
《アルファロメオ》
■キミ・ライコネン
ディフェンス型。経験値が突出して高い。アタックも、レアカードになると加速値が90を超えてくるので攻守共に使える。ベテランにしてはコストが低めなので、意外とコストパフォーマンスがいいと言えるかも知れない。
■アントニオ・ジョビナッツィ
アタック型。唯一高い加速値を活かして先攻で使うのがいいだろう。ディフェンスは3項目とも似たり寄ったりで期待できない。コストはお安い。
《ウィリアムズ》
■ジョージ・ラッセル
ディフェンス型。スキル値が高く、スピードスターレベルのカードでもそこそこ勝負できる。アタックはレアカードになればトップスピード値が使い物になると思う。T値が低い割には突出したスキルがあるので、意外とコストパフォーマンスがいい。
■ニコラス・ラティフィ
ディフェンス型だが、スキル値が多少高めな点以外はどの項目もほぼ同じような値なので、ほぼバランス型と言える。アタックは加速値が一番高いが、突出して強い訳ではない。コストはお安い。
《ハース》
■ミック・シューマッハ
ディフェンス型だが、ルーキーなので各値はどれも高くなく、強いて言えばスキル値が多少他の項目より高いので、レアカードであれば組み込んでもいいかなという感じ。コストはお安い。
■ニキータ・マゼピン
アタック型だが、ルーキーなので各値はどれも高くない。6項目の値は全て同じくらいなのでバランス型と言える。角田と同様、レアカードがあれば組み込んでもいいと思う。コストはお安い。
【おわりに】
という訳で、F1公式トレカ『TURBO ATTAX』2021レビューでした!
TURBO ATTAXは2020シーズンのものもあって、そっちは各ドライバーのステータスやストラテジーカードの内容が2021とは微妙に違うみたいです。前シーズンから好きで見ている人ならこっちを買うのも面白いかもですね。遊び方の基本は2021も2020も変わらないようです。
くどいようですが、ガイドブックに書かれていることをベースにした「独自」解釈の遊び方ですので、皆さんもぜひ色々アレンジしながら楽しく遊んでみて欲しいです。
例えば予選とか、せっかく3枚カードを引くんだから、Q1、Q2、Q3とカード1枚ずつ3回勝負にして、2勝した方がPPとかも面白いんじゃないかな?
だからF1ファンのみんなーーーーー!!! TURBO ATTAX買って遊ぼーーーーーーーー!!!!!!
おわります。
【参考URL】
Topps社『Checkout Turbo Attax Gameplay!』
https://toppsindia.com/blog/checkout-turbo-attax-gameplay
Topps公式のサイトにある、2020の遊び方の解説ページ。
F1公式オンラインショップ『F1 Store』
https://f1store4.formula1.com/ja/
F1公式オンラインショップ、日本語対応。発送は海外からのようなので送料に注意。2021年10月現在、スターターパックの他、国内オンラインショップではあまり見かけないカードパケット、マルチパックの取り扱いがあります。
鈴鹿サーキット・ツインリンクもてぎ『Mobility Station』
https://online.mobilityland.co.jp/SelectCategory.aspx
鈴鹿・もてぎの公式オンラインショップ。2021年10月現在、フルボックス・スターターパック・ミニティンを購入することができます。一番お手軽かも。
Topps社『Japan Topps』
https://jp.topps.com/formula-1.html
Topps社の日本向け公式オンラインショップ。2021年10月現在、フルボックス・ミニティンを取り扱い中で、スターターパックも取り扱い予定となっています。2021年10月12日、公式ツイッターで当記事をリツイートしていただきました。ありがとうございます!!
トレカ専門店ミント『ミントモール』
https://www.mint-mall.net/
トレカ専門店のミントさんのオンラインショップ。2021年10月現在、フルボックス・ミニティンを取り扱い中で、スターターパックも取り扱い予定となっています。実店舗でも扱っているようなので、お近くの方は足を運んでみてもいいかも。
『CLUB WINNER’S』
https://www.clubwinners.jp/
名駅にある老舗のモタスポグッズショップ、クラブウィナーズさんのオンラインショップ。ミニティンが3パターンある缶のデザインごとに注文できる他、国内通販では珍しくカードパケットの取り扱いをしています。わたしがこのトレカを知るきっかけとなったツイート元で、2021年10月10日~取り扱いが始まったのでうれしくて追記。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?