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お葬式で貰った、花の形の砂糖菓子。 テーブルに一つ。 「食べていい?」 私はそれに手を伸ば…
……。 「今日中には、帰れないな」 ああ、まただ。 いつもいつも私の家のドライブは無計画。 …
白と黒の世界。 点 、点 、で描いた絵。 「疲れた。やめよ」 そう思ってもまだ描けると描い…
不可能だと諦める。 「ねぇ。諦めるって『我を極める』のが元らしいよ。 つまり、それ以上伸び…
ふたり、だけの時間。 メッセンジャーでする秘密の会話。 別に秘密にしたいわけじゃない。 他…
「永遠ってどんな意味で使ったのですか?」 電話の向こう側の声。そう言われて、首をかしげる…
3K。感情。気分。気持ち。 ころころ変わる変化形。 何一つ、確かでなく不確か。 つかみ所がないもの。 不安定に安定して安堵する。 自分でさえ掴めないもの。 何が私の心を変えるのだろう。 きっとそれは、些細な事。 《 前へ * 次へ 》 30の遠い記憶 目次
「いたっ」 薔薇の花に棘があるのは知っている。 私が触ったのはおじぎ草。 花はほわほわで綺…
パンドラは開けてはいけない箱を開く。 私が開けた箱もパンドラの箱。 押さえつけた感情。 代…
迷い子の様に不安な目をしていた。 いつだって、自分の居場所はここじゃない。 そんな目をして…
記憶。たくさんの記憶。 思い出とは違う…… 記憶の中で強い感情を伴う記憶が思い出。 中学の…
「お帰り」 「うん」 家に帰ると聞こえる声に私は返事をしない。 小さな頃は何も聞こえなかっ…
おしまい。 物語の終わりは「幸せに暮らしましたとさ」だと思った。 小さい頃読んだ絵本、紙芝…