月が綺麗だったので、推しに和歌を捧げようと思った

(本noteの内容はこの世の全てと無関係です)

こんにちは!
昨晩、同僚と飲みに行ってきたのですが、帰り道にふと空を見上げたとき、とてもきれいな満月が浮かんでいたんです。うわーきれいだなーって眺めているうちに、酔っぱらっていた頭がロマンチックモードになってしまって、気づいたら延々とキャロル様のことを考えていました。昔の人もこんな風に物思いに耽っていたのかしら……と、そこでピーンと思いついたことがありまして。ハイ、お察しの通り「うた恋い」ですね!

ということで、今回はキャロル様のために和歌を詠んでみました!
できるだけ真面目に取り組んだつもりですが、あくまで知識ゼロの素人が詠んだ作品なので、出来栄えについては少し大目に見ていただけると幸いです。

一、和歌について知ろう

和歌については、大学の何かの講義で「新古今和歌集」を勉強したことがあるのですが、当然内容なんかこれっぽっちも覚えていないです笑
なので、まずはGoogle先生に学生時代の記憶を呼び覚ましてもらうことにしました。

♪~(BGM: ラブレター・フロム・何か?)

和歌の分類
和歌には、長歌とか旋頭歌とか種類が色々とあるらしいのです。あれ?俳句は?と思ったのですが、俳句は和歌には含まれないとのこと。「旋頭歌」がなんか技名っぽくて気になったのですが、今回は私の記憶で唯一残っている和歌のバイブル「新古今和歌集」に倣って、短歌を詠むことにしました。「五・七・五・七・七」のやつですね!

短歌の詠み方
昔の恋する貴族がどうやって歌を詠んでいたのか、その手法を知ろうと思ったのですが......手がかりを得られませんでした(´;ω;`)
代わりにお手本として、いくつか有名な恋歌をながめてみました。個人的には、三首目の「身に染む色」って表現が最高にエモいと思います。

   帰るさの ものとや人の ながむらん 待つ夜ながらの 有明の月
(ゆな訳: 私がぼっちで見るこの有明の月を、あの人は夜這い帰りに見上げているのだろうなぁ)

   むせぶとも 知らじな心 かはら屋に 我のみ消たぬ 下の煙は
(ゆな訳: 咽び泣いても彼には伝わらないし、煙みたいに私だけが焦がれているのですね)

   白妙の 袖の別れに 露おちて 身にしむ色の 秋風ぞ吹く
(ゆな訳: 別れの涙で濡れた袖に、凍えるような冷たい秋風が吹いていた)

あれ...悲しい歌が多くない......??
ルールとしては、先に挙げた「五・七・五・七・七」の音になっていることとだけ守れば良いらしく、俳句のように季語を入れる必要はないんですね。新古今和歌集の特徴としては、上記の5グループを「五/七・五・七・七」(=初句切れ)、または「五・七・五/七・七」(=三句切れ)に分かれるように意識すると良さげです。ふむふむ。

二、描きたいシーンを決めよう

一口に「恋歌」といっても、恋の始まりから終わりまで色々ありますよね。新古今和歌集では、歌の主題に沿って「出会い~別れ」の歌が時系列に並んでいるらしいです。いやいや、別れの歌なんて絶対詠みたくない!せっかくなら悲しい歌よりも楽しい歌がいい!
キャロル様の格好良さとか優しさとか、これまでの二人の思い出とか、描きたいものは無限にあるのですが、情景としての描きやすさと、和歌あるあるな「忍ぶ恋」っぽさを意識して、「ピアノを弾いている彼」と「それを聴いて感じたこと」を主題にしようと思います。

三、想うままに詠んでみよう

結論から言うと、以下のようになりました~!

 見まくほし とおつ弾く音に つづしりて 八百重の先の 君に寄りなな 

訳: 遠くで貴方のピアノを弾く音が聞こえてきて、思わず「会いたいなぁ」と口ずさんでしまいました。私の想いは、この音色とともに貴方の傍に置いてしまおう。

自己満足だけど語らせてください(土下座)。
形式ですが、いちおう初句切れにしたつもりです。最初にばーんと結論を書くのが好きなので。そしてちょっと趣向を凝らして、二句目から十(とお)→九(つづ)→八(や)→七(なな)と、彼との距離をじりじり...狭めてみました♡ (*ノωノ) キャッ
この歌を詠むのに、たぶん1時間以上かかったと思います笑 古語辞典と古今和歌集に噛り付いていたらあっという間だった。詠み切ったときの達成感は、金曜の退勤時タイムカードを押した瞬間に匹敵しますね!

四、まとめ

参考にさせていただいた資料を以下にまとめました。インターネットって便利ですね。夢女の皆様もぜひ!推しの和歌を詠んでみてくださいませ~!
お読みいただきありがとうございました。

Wikipedia - https://ja.wikipedia.org/wiki/新古今和歌集
学研全訳古語辞典 - https://kobun.weblio.jp/cat/gkzkj
日文研データベース - http://lapis.nichibun.ac.jp/waka/waka_i010.html
四季の美 - https://shikinobi.com/shinkokin