最後のユメグラレター

◆はじめに

こんにちは。ユメノグラフィア運営チームです。

2021年12月30日分の体験をもって、ユメノグラフィアはサービスを終了させていただきました。
約2年もの間、ユメノグラフィアをご愛顧いただき、誠にありがとうございました。
運営チーム一同、心より御礼申し上げます。

今回で最後のユメグラレターとなります。
これまでの道のりを振り返りつつ、ユーザーの皆様へ最後のメッセージをお伝えできればと思います。
なお、サービス終了以降のスケジュールに関しては、以下のnoteをご参照いただけますと幸いです。

◆ユメノグラフィアの歩み

2019年春、当社の新たなエンタメ事業として、ユメノグラフィアは出発しました。
まだ名もなき試作品を新たなプロダクトとして世に送り出すにあたって、その本質的な価値を検討する中で、名称は星や宇宙に因んだものにしたいと考えました。
サービスが提供する「1対1のコミュニケーション」を通じて得られる価値や楽しみ方は、ゲストとキャストの組み合わせの数だけ、すなわち星の数ほど存在すること。
地球からの見かけ上は暗く小さな星であっても、別の惑星から見れば夜空に輝く星でありうるように、人の魅力や才能もその映り方は一様ではない…ゆえに多様な才能がそれぞれ輝ける観測点＝誰もが自分の空に一番星を見つけ、誰かにとっての一番星として見つけてもらえる場所にしたいと感じたこと。
そして、日々悩みや生きづらさを感じる人々が、現実世界と一線を画したバーチャルな空間で、誰かとのコミュニケーションを通じて自身にとって最適だと思える「道」を見つけられるような体験を目指したいと考えたこと。
これらの要素から浮かび上がってきたモチーフが、星の住所である「星座」と、つい100年ほど前まで大海原で自らの位置を知る唯一の手段であった「天文航法」でした。
こうして、誰かの航海の道しるべとなるような、輝く星々（キャスト）の地図を提供したい、という想いを込めて、最初のプレスリリースでもご説明している次のようなプロジェクト名に決まりました。

"かつて星空を見た先人達が思い思いの星座を連想し物語を加えていったように、現代の人々にもまた『バーチャル空間という名の新たな宇宙で、多種多様な楽しみ方を見つけてもらいたい』そんな思いから、19世紀初頭に天文学者ヨハン・ボーデが著した星図と、神話時代から現代まで人々が絶えず持ち続けてきた「夢＝ユメ」を掛け合わせて、プロジェクト名を「ユメノグラフィア」としました。"

プロジェクト名に続いて制定したロゴは、「バーチャルキャラクター（キャスト）との1対1・双方向のコミュニケーション」という先進性を意識した近未来的なフォント・色彩構成を採用し、バーチャル（ユメ）と現実が溶け合う様をグラデーションで表現しました。
ロゴマークの立方体形状はクローズドなバーチャル空間を象徴し、その中でキャストとゲストが自由に物語を展開してほしいという想いを、シンプルなデザインに込めました。

2度のコンセプト体験会、初めて正規のキャストが稼働したβ版を経て、2019年12月5日に正規版をリリースし、8日には両国にてリリース版体験会を開催いたしました。
体験会の準備中は不安でいっぱいでしたが、予定していた整理券はすべてはけ、キャストとのコミュニケーションを楽しんでくださるゲストさんの様子を実際に見ることができ、明るい展望に期待を抱く貴重な機会となりました。

定期的に開催した季節イベントでは、どこか懐かしい瞬間や、憧れのあの瞬間をテーマに様々なシーンを提供させていただきました。
ご自身の思い出に紐づけて当時を振り返ったり、キャストと一緒に設定を考察したりと、様々な形でお楽しみいただけている様子を#ユメノグラフィア体験レポートを通じて垣間見ることができ、運営としてもとても嬉しかったです。

個性豊かなライバーさん・配信者さんとのコラボでは、皆様、様々な形で体験いただき、キャストの皆さんの魅力を引き出してくださいました。
ご協力いただいたライバー・配信者の皆様、本当にありがとうございました。

振り返ると、この2年間、ご利用いただいた皆様からは様々なお声をいただきました。
拙い運営で、度々皆様にご迷惑をおかけしてしまい、大変申し訳ありませんでした。
一方で、時折いただくお叱りのお声には、必ずと言っていいほど応援のメッセージが添えられており、大変励みになりました。本当にありがとうございました。
中には『ユメノグラフィアのおかげで人生が変わった』『毎日を前向きに生きられるようになった』といった素敵なメッセージを、お手紙でくださる方もいらっしゃいました。サービスを運営する側として、本当に嬉しい瞬間でした。運営チーム全体に共有して、皆で感動していたのを昨日のことのように覚えております。
サービス終了が近づくにつれ、SNS等でもユメノグラフィアへの想いや「利用してよかった」といった心温まるお言葉を多く見かけ、こんなにもこのサービスを愛してくれる方々に支えられていたのだと再認識しました。
それゆえに、道半ばで終了となることが本当に悔しくて、不甲斐なくてなりません。

◆最後に

2月末に非公開化予定と明記しておりました各キャストのSNSやYouTubeチャンネル等についてですが、キャスト側から公開継続の要望があった一部アカウントに関しては、管理可能な範囲で2月以降も公開を続けたいと思います。
しかしながら、様々な事情で永久的に残すのはやはり難しく、当社の判断で予告なく公開を終了する可能性があることも合わせてご理解承りますようお願い申し上げます。

所属キャストへのお手紙は、2022年1月31日まで受付を続けます。

また、事務的なお知らせにはなりますが、ユメノグラフィアのアカウント作成時にご登録いただいているユーザー情報に関しましては、プライバシーポリシーに則って適切に管理し、サービス終了後の払い戻し等の対応が完了次第、随時削除させていただきます。

改めて、ユメノグラフィアというサービスが終了することになってしまい、誠に申し訳ありませんでした。
また、これまでユメノグラフィアをご利用してくださったすべての皆様、本当に、本当に、ありがとうございました。
皆様のこの先の人生が健やかで幸せなものになりますよう、運営一同、心より願っております。

2021年12月31日
ユメノグラフィア運営チームより