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2歳児〜年少さんのダンス かわいさを全開にする3つのポイント! ①

2歳〜年少さんくらいの小さい園児さんは、ようやく園生活のリズムに慣れてきて、元気いっぱいに過ごされていると思います。
生まれてまだ2〜3年にしかならないこどもたちにとって、幼稚園・保育園・こども園に通う・・・その生活の変化だけでもとてつもない変化です!大人にとってそんなに変化のない朝でも、小さいこどもにとってはちょっとしたことで毎日、毎朝の調子や機嫌が違ってくるということもよくありますね。

私も3人のこどもがいますので、園に通う日々を思い出すと、先生方はどんなに大変だったのだろう!・・・と思います。
親にとって、こどもが「園に行きたい!」「園が楽しい!」と言ってくれることが一番嬉しいことです。
私のこどもたちは全員毎日毎日「幼稚園が楽しい!」と言って通ってくれました。
どんなに大人になってもその時の笑顔は忘れていません。
本当に園長先生はじめ、幼稚園の先生方には感謝しかありません。
だからこそ、こどもの笑顔のために、先生にも毎日笑顔になって欲しい!!・・・そう思っています。

私たちにできる「ダンス・劇の分野」でぜひ先生とこどもたちみんなが「楽しくてしょうがない!」という活動を発信したいと思っています。

やっぱり「かわいいダンス」を踊らせてあげたい!

年少何をやっても

先生は特に小さい園児さんには一番に「かわいい!」と思って見てもらえるダンスを踊らせてあげたい、と思われることでしょう。
それは全くその通りですね!
ではどんなダンスだったら「かわいい!」と思うのでしょうか?
・・・それは・・・どんなダンスでもどんなお遊戯でも全てかわいいのです!
本当に小さいこどもが踊っているだけ・ピョンピョンしてるだけで無条件に可愛いのです!
当たり前のことなのですが。

じゃあなにを踊らせてもOKでしょうか?
・・・それは、そうなんですが・・・
大切なのは、こどもたちが「楽しい!!」「これ好き!」と心から思っているかどうか・・・なのです。
そう!キーワードは「こどもたちが楽しい!と思うこと」ですね。
思ったままが正直に出てしまう年齢です。
そんなに楽しくないダンスでは、動いてはくれますが、発散するものが違うはずです。
ずっと楽しいと思ってダンスを踊っている毎日か、そうでないか、で園に通うことが楽しいか楽しくないか、につながっていきます。
ではこどもたちが心から楽しいと思えるダンスはどんなダンスなのでしょうか?

小さい園児さんが「楽しい!」と思う3つのポイント

とても昔のことですが、しっかり覚えている光景があります。
こどもが生まれて間もない赤ちゃんの頃・・・機嫌よく手足を動かしています・・・
よく見ていると、赤ちゃんは動く自分の手を不思議そうに見ているのです。
自分の手なのに、動いているもの・・・不思議そうに見ています。
「何だろうこれ?」って感じでしょうか。
きっと面白いんでしょうね、まだ自分の意思通りに動かない手はまるで他の生き物のように見えるんでしょうか。
これは3人とも同じような光景を必ず見ました。
何だかとても面白く、よく眺めていたのを覚えています。

赤ちゃんのこの光景の延長も少しあるかもしれません。
まだ小さいこどもは自分の意思で自分の手や足などを操るのが難しいのでしょうね。
ですから小さい園児さんにとって、自分の体が動いて「ワァー楽しい!」と思える瞬間があるととても楽しいのではないのでしょうか?

まだまだ生まれて少ししかたたないこどもたちです。
年中さんくらいになると随分と理解力もつき、先生の説明も聞けますが、まだ2歳児〜年少さんだと、とにかく「今が楽しい!」・・・まずはここからスタートですよね。
ちょっとしたことで園がつまらなくなってしまうのはとても残念なことです。
日頃お部屋で遊ぶこと、体を動かすこと、歌うこと・・・たくさんありますが、その中で体を動かして音楽に合わせてダンスすることが楽しいと、こどもたちは生き生きと活発になります。
お部屋や園庭でダンスをすることが嬉しくなると、当然園に通うことが大好きになりますよね。
そのために今から少しずつ説明しながらポイントを抑えていきましょう!

その1 体を動かして楽しい!

年少体を動かす楽しさ

今から成長する生命力いっぱいのこどもたちです。
絶対に体を動かすことは根本的に好きなはずです。
ただ、まだ小さい園児さんにとって、動き方を強制されたり、決められた通りに動くように言われると無理なことが多いものです。

体全体を使おうとしても元々が小さいのですからそれにも限界がありますよね。
かわいい振りをさせたいために、手踊り(屈伸などを使わずに手だけを使って踊ること)だけになってしまうと体力も使いません。
手をいっぱいに広げて大きくなる前には、しゃがんでしまうくらいにうんと小さくなるように、振り幅が大きくなるような振付にしてあげましょう。
それを何度か繰り返します。
体が大きく使えることを覚えこんでしまえるようにするととてもいいですね。

ここで注意です。
必ず先生自身が大きく動くことです!
小さくなるところはこどもよりも小さくなる勢いで小さくなりましょう。
こども目線で見ると先生はとても大きいのです。
普通に立っているとして、こどものまっすぐな目線は、先生のおへそのあたり?くらいかもしれませんね、もちろん先生の身長にもよりますが。
先生が少し膝を曲げてしゃがんでも先生の目とこどもの目線が一緒くらいになるまでは低くなれません。
そうするとこどもから見ると、こどもたちから見るとさほどでもなかったりします。
では先生が、思いっきり小さくなるとしましょう。
しゃがみきって、頭を地面に近づけるくらいに小さくなると・・・こどもの目線より先生の目線は下になります。
そうすると、こどもたちは「すごーく小さくなった!」という印象を目からの情報でしっかりと受け止めます。
確かに先生は大変です。体力も使います。

実際に全国の園様に研修に行って感じることの一つに、先生の身長が少し影響しているな、ということもあります。
身長の高めの先生はこどもとの差がとてもあるので「小さくなろうね!」という時にかなり頑張って小さくなっていらっしゃいます。
しかし、かなり小柄な先生はこどもたちと目線が近い分、すぐにコミュニケーションがとりやすくなれる代わりに「小さくなろうね!」という時は、ほんの少し膝を曲げるとこどもと同じ目線になるので案外小さくなられていない場合がありました。
そうするとこどもたちは先生と同じようにほんの少し膝を曲げる動きになっていました。
おかしなものですね。
これは無意識のことですので仕方がありません。
でもこの記事を読まれた先生は、ほんの少し意識してみてください。
確かに体力的には大変です!
こどもは少々しゃがんで立っての繰り返しを何度してもそんなに疲れはしません。
返ってテンションが上がって何度でもしたがります(笑)
それがいいのです。
先生も、こういう運動を毎日できる仕事ってそうそうありませんから幸せだと思いますよ。
オフィスで座りっぱなしでパソコンに向かっているお仕事に比べて、体力も筋力もつくし、ダイエットにもオススメです!
楽しく頑張りましょう。

こどもは先生のされている通りを真似しますので、ちょっと大変かもしれませんが、先生自身が最大限に小さく、最大限に大きく踊ることがとても大切です。
そうしていると先生もこどもたちも一緒になって、また競い合って大きく動こうとすると本当に楽しくなってきます。
体を動かすことの楽しさが体感できるようになることがまずは第一歩ですね。