子宮筋腫で手術することになった話

8年前から子宮内膜症と診断され、ピルで治療をしていた私。
ある時エコーで筋腫があると診断され、MRIで粘膜下筋腫という厄介な筋腫もあることが判明した。
当初は筋腫の自覚症状もなくフリウェルやヤーズフレックスでコントロールできていたのと手術は嫌だったので積極的な治療はせずにいた。(定期的な通院はしていた)

状況が一変

新型コロナウィルスが流行り出した頃だろうか。どうもヤーズフレックスが効いたり効かなかったり、出血のコントロールができなくなる日が増えた。
ストレスのせいだろう、だってエコーでも大きさ変わってないって言われたし、コロナだから不要不急の手術はできないし今すぐ手術は必要じゃないよねと誤魔化していたのだけど。
この頃は酷いと1時間出血がおさまらず、トイレから出られないという状態が1ヶ月のうち何度もあった。クリニクスをもってしても2時間しか持たないのだから過多月経なんてものではない大量出血大サービス。
幸い仕事は在宅勤務なのでどうにかなったが、犬の散歩すらトイレ問題が発生し、ちょっと遠出しようものならクリニクスを鞄に詰め込まねばならない状態。そうかと思えば、ヤーズフレックスのおかげか3ヶ月くらい出血しない時もあり、「薬効いてる時もあるから大丈夫だよね出血する時もあるけど」と信じていた。
そして自分は貧血ではないと思い込んでいた。自覚症状が特になかったからである。(今思えば眠気がひどいとか息切れしやすいとかあったのだけど)

思い込みってコワイヨネ

かかりつけ医で貧血の検査

しかし誤魔化しも徐々に利かなくなる。会社の健康診断で貧血要検査という結果を食らってしまい、鉄剤くらい出して貰えるかなとかかりつけのレディースクリニックで貧血検査をしたのが2021年秋。
ヘモグロビンぎり7だった。医者と薬剤師さんにめっちゃ怒られた。
私は血の気が多い?のか今までは13とか14だったので半分くらい。どおりで最近寝落ちしやすく疲れやすいわけだ、あれ貧血のせいなのか・・とこの時気づいた。ちなみに本人は全く自覚はなかったが同居の母は顔色が悪くなった、唇の色が白いとずっと思っていたらしい。
粘膜下筋腫がある以上、手術しないと貧血の根本的な治療にはならないと言われ一度子宮鏡検査を受けに行ってはどうか?と紹介状を出されたのがこの時。

大学病院を受診

私は筋腫の手術をするなら父が入院した病院(婦人科系でめっちゃ有名だけど個室のみでクソ高い)と思っていたし、かかりつけ医にもその病院と連携していると掲げられていたのでてっきりその病院に紹介状が出されるかと思ったのだが、実際は違った。

江東区にある「女性と子どもに優しい病院」として新しく移転オープンした大学病院である。えーそこなの〜?とちょっと思ったのだけど、母も区の健康診断で引っかかった際にその大学病院で精密検査してもらって良かったと言っていたし、幼馴染のお母様や幼馴染の友達も入院・手術したことがあり良かったよという感想を聞いていたのでまあいいか、新しいし、行くのちょっと面倒だけどと予約を取り、婦人科を受診したのだった。

初診は紹介状と1年くらい前に撮ったMRIを先生が確認し、内診、エコー、ついでに子宮頸がん検査もして終わり。頸がん検査って人によっては痛いけど、この先生は全く痛くなくてびっくりした。慣れてるんだなあ。一応手術希望ということで受診したので手術をする場合の今後の流れや希望についてお話し。じっくり30分以上時間をかけてくれた。

子宮筋腫があるけど、筋腫核出だと再発の恐れがゼロじゃないことや、私の年代(30代です)でももう一切子供いらない!という人は全摘しちゃう人もいること、腹腔鏡と開腹だったら妊娠希望の人は帝王切開になるから傷が1つで済むように開腹を選ぶ人もいること等、かかりつけ医では言われなかった話をたくさんしてくれてとても親切な先生だな〜と思った。あとは目から鱗だったのは、「筋腫で日常生活に支障をきたしているというのは医者の側からすると貧血の値以外は分からない。痛みがあるとか、出血が多くて困っているというのは患者さん側からの自己申告に基づくから何がどれくらい困っているかはちゃんと教えてください」と言われたこと。あ〜確かに出血量なんて先生測れないもんね?こっちが言わない限り先生は気づきようがないわけで、そりゃかかりつけ医で手術しましょうってなかなか言われなかったわけだ〜と。これは私の落ち度だな。ちゃんと医者に説明することって大事なんだなあとこの時初めて気づきました(遅い) とりあえずMRIが古いので改めて撮りましょうということで予約を取り、採血をしてこの日は終了。2021年12月頭のことです

MRI検査(造影剤)

MRI検査は、クリニックに通っていた頃から数年に1回くらい撮っていた。クリニックにはMRIはもちろんないので、日本橋にあるMRI専門クリニックで撮影だけしていたのだけど、これが結構しんどくて。。。骨盤MRIなので腹式呼吸をすると画像が乱れるからお腹をできるだけ動かさないように!と言われるのと圧迫感でいつも呼吸が苦しいな〜という印象が強かった。音は平気だし、閉所恐怖症でもないんだけど好きじゃない笑 造影剤も使ったことがなかった。

今回は造影剤は最初から使いますと言われていて、朝イチの予約だったので朝食抜きで受診。検査までは本当にスムーズ。自動受付機で受付して、放射線科に行って、検査着に着替えて。着替えると看護師さんが造影剤の点滴を入れてくれて撮影開始。クリニックで撮影した時は30分〜40分くらいかかって長かったけど、造影剤使ってもトータル30分なかったくらい? 検査技師さんも皆丁寧で優しくて、MRI検査室も検査室自体が広いので圧迫感ゼロだったし、何よりお腹動かさないで!って言われなかった笑 何分かに1回、息を止めてくださいという指示があって息を止めて、というのを繰り返したけどその方がずっと横たわってお腹動かさないようにしてるよりいい。思っていたよりあっさり終わり、造影剤で気持ち悪くなることもなかったので良かった。「造影剤を使ったのでできるだけ水分たくさんとって尿を出してください」と言われたので水分は多めにとった。お腹すいたのでららぽーとのコメダで朝食食べて帰宅

MRIの結果とレルミナ開始

後日MRIの検査結果をもとに診察。こちらの大学病院、初診の先生とその後の先生は異なるようで。MRIを見つつ、やはり粘膜下筋腫と筋層内筋腫がありそこそこ大きいということ、貧血が改善しないことには手術もできないし、今の大きさでも多分腹腔鏡と子宮鏡で取れるけどレルミナのんで小さくなることを期待しようということでレルミナが処方された。そしてレルミナを飲んで少ししてから、子宮鏡検査を外来でやりましょうということになり年明けに予約。レルミナは粘膜下筋腫は慎重投与とかかりつけ医では言われたけど、「もし出血が増えたりしたら連絡してください」と言われたくらい。すぐ飲んでもいいと言われたけど、年末年始に予定が入っていて出血起こすのが嫌だったので相談したところ、年始の予定が終わってから飲んでOKと言われたので年明けまではヤーズフレックス飲んでた。

もうこの頃はヤーズフレックスでは出血コントロールが効かなかったので年末年始の予定にもそれなりに支障があったのだけど笑、クリニクスシンクロフィットタンポンスーパープラス総動員で乗り切りました。年明け、レルミナ服用開始。大量出血、鬱症状、ホットフラッシュ、関節の痛みなどが副作用として挙げられていたので怯えていたけど、出血は増えるということはなかったなー。最初の1ヶ月は何も副作用はなかった。念の為と買った命の母Aのがお腹壊したり悪影響を与えていた笑

子宮鏡検査を受ける

年が明けて1月後半、外来で子宮鏡検査を受けた。
経産婦でないと痛いというネット情報もあり緊張していたが(痛みが強い場合麻酔をすることもあるとかないとか)、カメラが入るまでは痛かったが耐えられないほどではなかった。カメラが入ってしまった後は「あ〜なんかお腹の中で動いてるな〜」という感じで痛みはなかった。レルミナを飲んでいたものの出血が止まりきっていなかったんだけど、この検査の日を境に出血がパタリと止まったのも結果的に良かった笑 検査中はモニターを実際に見ながら説明をしてくれたのだけど、MRIでもいまいち位置がわからなかった私の粘膜下筋腫はなんとか子宮鏡下手術で取れそうということが判明して一安心。結構検査自体は大変だったみたいで、若い先生が一生懸命カメラを動かして検査してくれた。レルミナ追加で1ヶ月分もらって、2月の診察予約を入れて終了。検査後も特に痛みが続いたりということもなかった。

レルミナ服用継続

子宮鏡検査後、出血が止まって以降は一度も出血することがなく、「粘膜下筋腫持ちにはレルミナは合わない」という事前情報とは反対に非常に快適だった。出血がないって素晴らしい。鉄剤とレルミナのおかげで貧血もすっかり治り、身体が軽い!疲れにくい!を実感。副作用としては鬱症状やホットフラッシュ、関節の痛みが代表的なものとしてあるけれど、私は鬱症状は全くなく、ホトフラも元々汗かきなのでホトフラなのか判別つかず笑、関節の痛みは朝起きた時や疲れると手指の関節を曲げると痛くなるな〜というのと寝てると腰と股関節がちょっと痛いかな〜?という程度だった。いずれも日常生活に支障をきたすレベルのものではなく、これと引き換えにあの大量出血の日々と決別できたと思うと全然許容範囲。強いて言えば髪の毛にアホ毛が増えたような?粘膜下筋腫の過多すぎる月経もスパッと止められるなんて素晴らしいなレルミナ!!!この薬ずっと飲めてなおかつ骨密度低下のリスクとか無ければいいのに〜と思ったので製薬会社さんには副作用が少ない薬の開発をお願いしたいところ(無理)レルミナで出血しなくなったので、コロナ禍とはいえ旅行行ったり犬と出かけたり満喫することができた4ヶ月でした。

手術の決定と方針

レルミナ服用と並行して手術の時期と方針を相談。
行きたいライブのスケジュール(3バンド掛け持ち)と、仕事の繁忙期を避ける(3月4月は忙しい)、月を跨がない(限度額適用認定証使いたいから)という条件を考慮して、6月頭の手術を希望。4月から新しい先生が来るのでその先生のスケジュール次第だけど多分大丈夫だろうと。腹腔鏡で筋層内筋腫を、子宮鏡で粘膜下筋腫を取る手術に。両方いっぺんにできるのはありがたい。多分一番悪さをしているのは粘膜下筋腫だけど、筋層内筋腫も子宮内腔に突き出てる感じなので、粘膜下筋腫だけどっても過多月経治らないかもしれないと言われたら、入院長くなっても両方取りたいしね!

手術日決定

詳細は4月に〜と言われ4月に受診。
この時診察してくれた先生がこの後主治医として執刀医になりました。手術日については当初の予定の日付でOK ,子宮鏡と腹腔鏡でできると思うとのこと、ただ筋層内筋腫は絶対取らなきゃいけないというわけでもないから子宮鏡のみでもいいよとのこと。手術前最後の診察の時までに決めてきてくれればいいと言われ・・・。入院は手術前日、退院は腹腔鏡だと術後5日目退院だから7日くらいになるらしい。意外と長いな〜と思ったけど結果的にこの期間で良かった。他の病院だと術後3日や4日で退院するところもあるみたいですね。術前検査の予約をGW後すぐに入れ、その1週間後に手術前診察と入院説明というスケジュールに。あとPCR検査の予定も入れました!

術前検査〜入院まで

実は3年前に他の病院で全身麻酔で歯科口腔外科の手術を受けたことがあり、術前検査も同じ感じかな〜と思ってたんだけどこの病院は呼吸機能検査と麻酔科の診察がなかった! 歯科口腔外科手術の時は都立病院だったんだけど、術前検査に呼吸機能検査(肺活量検査みたいなの)あって、麻酔科の外来診察もあったのですよ。この病院は採血、尿検査、心電図とレントゲンだけ。なので割とすぐ終わった。入院前のPCR検査は入院前々日に行うとのこと。 

術前検査を受けて1週間後、最後の外来診察で手術について説明を受ける。先に子宮鏡をやって、その後腹腔鏡を行う、子宮鏡が1〜2時間、腹腔鏡で3時間。トータル5時間くらいだけど、できるだけ時間がかからないように3時間ちょっとで終わらせるつもり、と説明されました。後は手術のリスクや合併症、輸血についての説明とか。出血は少ないと思うので輸血になることはないと思うけど、と言ってたな。あと保険効かないけど腹腔鏡手術の時はこの薬を使うことで負担を減らせるからこの薬も使いますとか言われたような。内視鏡技術認定医の先生なのでもうお任せしますという感じで(ちゃんと聞け)
退院日はやはり術後5日目だそう。合併症とか何も起こらなければ5日目退院できますということだった。
何か聞きたいことはありますか?と言われたのだけど、なぜか術後いつから仕事復帰できるかなど肝心なことを聞いてなかったことに入院直前まで気づかなかったという。。。

診察後、総合センターで入院の説明と申込。結構時間かかったなー。午前半休取っていたので時間的には大丈夫だったけど。コロナなので面会禁止だし、売店も自由に行けないなど色々制約があるそうで。しかも私が入院するのは周産期センターで一番制限が厳しいらしく。パジャマやタオルのレンタルはいらないよなーなんて最初は思ってたし3年前の入院時も利用しなかったけど、洗濯物持ち帰ってもらえないことも考えると利用した方が良さそうだなと思いました。病室はこの大学病院は4床室から差額ベッドとなって、周産期センターは個室と4床室しかないというので迷わず4床に。個室は7日間と考えるとちょっと高いなと思ったし、幼馴染から個室じゃなくても広くて綺麗と聞いていたのでまあいいか、と。手続きをして、レルミナを薬局で購入して帰宅。

入院2日前、入院前のPCR検査を受けに病院へ。コロナ禍、ありがたいことに一度も濃厚接触者にならなかった私は人生初のコロナのPCR検査。土曜日もやってるのはさすが大学病院というか。鼻の奥に棒を突っ込まれてとても辛かったw 陽性の場合のみ連絡します、ということでトータル10分くらいで終了。ちなみにPCR検査代はかかりませんでした。病院側の負担だそう。

以上が手術を決めてから入院までの流れ。入院〜手術についてはまたぼちぼち書いていこうと思います!

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