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停止装置のある心、それでもあなたと過ごしたい



あなたがこれまで私の知らない場所で生きてきて、これからもそうだっていうこと。

私がその場所に本気で関わりに行くことは出来ないということ。

止まりたくない。
どんな感情だとしてもあなたに向けていたい。

そう思っていたけれど、薄暗い気持ちを向けることがこんなにも苦しいって初めて気がついて。

今までそうしてきたことがあったお相手のことはどうだっていいのかとか、軽く考えていたのかとかそういうことでは全くなくて。

ただ本当に単純に、気が付いてしまった。

いつの間にか私の中に、停止装置があった。

見えていなかっただけかもしれないけど。

もう私は私の不安や焦燥をあなたで満たしたくない。

光のある場所で、笑わせてくれる人たちと、一緒に泣いてくれる人たちと、守りたい人たちと、幸せでいて欲しい。

私の感情や行動が、あなたに関係すると思い込んでいる私はきっと滑稽だけれど、そんなことならもうとっくにわかっていて。

他人が私に言いたいことなら全部私の中でもうわかっている。

何を馬鹿なことを。
それって妄想でしょう。
痛いよね。
何のためになるの。

全部わかっている上でそれでも突き進めていた。

今、止まってしまうのは愛せなくなったからではない。

愛し方が変わったからだ。

愛しやすい形に変える必要がなくなってしまった。
ありのままの姿があまりにも魅力的で、私の関わらない世界にいるあなたこそが美しくて格好良くて、応援していたい姿だから。

恋をする私としてあなたと過ごそうとするよりも、アイドルのあなたを応援するファンとしてあなたに寄り添いたいと思う感情が大きいのかもしれない。

初めてのことは何だっていつも不安で怖くて、何かを失ってしまったような、変わりたくなかったのに変わってしまったような寂しさがあって。

でも、あなたがこの世に存在することは真実で、私も多分何も失ってはいなくて。

ただ、感じたことのない距離感から好きでい続けることがとても寂しくて、それでも、私はここに居たくて。

ここからでもあなたに声が届くようにたくさん想っているよ。

たくさん名前を呼ばせて欲しい。
たくさんあなたの話をさせて欲しい。

それが私にとって「あなたと過ごす」ことだから。

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