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チャボの体調不良から、ペットと家畜の違いについて考えた。

わが家には2羽のチャボがいる。
2020年4月にたまごの状態でやってきて、5月に孵化した。

子どもの手の中にすっぽりおさまる
小さなたまご

孵化した時は4きょうだいだったけど、ヒヨコの時に2羽死んでしまった。

残りの2羽は仲良く元気に大きくなり、12月にはたまごまで産んでくれるようになった。

そんな、ペットのような、家族のような、たまごを供給してくれる家畜のような、もはや言葉では言い表せない存在のチャボの1羽の異変に気がついたのは、2週間くらい前のこと。

たまごを産まなくなった
食欲がなくなった
頭の後ろの毛が抜けて、ハゲができた

心配になり、自然養鶏家の方の本を読んだり、養鶏場に相談をしたり、餌を試行錯誤したり。

近くにチャボを診てくれる動物病院はない。

そもそも、できるだけ自然に育てようと決めていた。本人の生命力を高めるサポートに徹する。
これは、3人の子ども達を育てる上でも大切にしているところ。

そんなふうに、試行錯誤している中で、トサカの色がくすんできた事に気がついた。

トサカは鶏の健康状態のバロメーター、らしい。

トサカの色が悪くなり、そのまま死んでしまうケースも多い、らしい。

子どもたちは、病院をさがそうと言う。

もう冷静には考えられない自分もいた。
このまま死んでしまったら。
残された1羽はどう思うか。
子どもたちの心には何が残るか。

何もしなくて本当に良いのか。

夫は、あくまで家畜だから、自然に任せるのが筋と思う。と言いながら内心では揺れているのがわかった。

後悔したくない思いが強くなり、病院を探して、昨日受診した。



待ち時間に、近くの公園で
砂浴びを楽しむチャボ

診察の結果
原因は分からず。

鳥インフルエンザの検査をして
ビタミン剤と、抗生剤をもらった。


ここでまた、悩む。

今の症状を改善するためではなく、二次感染を防ぐ目的で処方された抗生剤。

腸内環境を大切にしたいので、わが家の子ども達も、ほとんど飲まずに過ごしてきた。

それを、飲ませるか。

帰宅する車の中で、膝の上でくつろぐチャボの体温を感じながら、夫婦で合意した内容は

ビタミン剤だけで様子を見る。

本人の生命力を高めるサポートに徹する。

あれ、振り出しに戻った。

そうか、私は「医学でできることはない」と確認したくて病院に行ったのかなぁ、とも思った。

あと、子ども達の中に「病院に連れて行けば良かった」という後悔を残さないために。

わが家にとって、ペットでもあり、家族でもあり、家畜でもある、唯一無二の存在のチャボ。

子ども達が「たまご、産んでくれてありがとう」と言いながら、たまごを取り出す姿は、私の心をとても豊かにしてくれる。

どうか、長生きしてくれますように。

長く生きられなくても、最後まで幸せに過ごしてくれますように。

3人の子育てで手一杯だから、生き物は飼いたくないと思っていたのに。

今日も頭の中はチャボの事でいっぱいなんだなぁ。困った。


チャボはおしりが可愛い、と思う

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