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1ヶ月予報(10/15〜11/14)

10月13日(木)発表の1ヶ月予報です。
北日本は気温が高く、西・東日本は雨が多いでしょう。

1.一般向け

気温高め

向こう1ヶ月の気温は北日本で高く、沖縄・奄美で平年並みか高く、西〜東日本はほぼ平年並みです。全国的に暖かい空気に覆われやすいため高温傾向ですが、来週は寒気が流れ込むため寒い日も出てきそうです。寒暖差が大きくなるので、体調管理をしっかりと行いましょう。

雨多い

向こう1ヶ月の降水量は沖縄・奄美で平年より多く、そのほかはほぼ平年並みです。南西諸島は週末から熱帯低気圧の影響を受けるため、多雨傾向で大雨の恐れがあります。西〜東日本も秋雨前線や湿った空気の影響を受けやすく、雨の量が多くなる可能性があります。

2.専門版

熱帯

200hPa速度ポテンシャル(1ヶ月)

熱帯の対流活動はインドネシア付近で活発、インド洋や太平洋日付変更線付近で不活発の予測。ラニーニャが寄与している。また、期間前半はMJOによる対流活発位相がインドネシア付近に入っているため、特に対流が活発。熱帯擾乱が発生しやすい環境場が続く。

上層

200hPa流線関数(1ヶ月)

200hPa流線関数は日本の東で高気圧性循環偏差。ヨーロッパからの亜熱帯ジェット沿いの波束伝播や、ラニーニャの影響が大きい。

中層

500hPa高度(1ヶ月)

500hPa高度はヨーロッパからの寒帯前線ジェット沿いの波束伝播により、大陸東部から日本海で負偏差、日本のはるか東で正偏差の予測。西・東日本中心に寒気が流れ込むタイミングあり。北日本は西谷傾向となるため暖気が流れ込みやすい。

下層

850hPa流線関数(1ヶ月)

熱帯の対流活動に対応して、850hPa流線関数は南シナ海からフィリピン付近で低気圧性循環偏差。現在発生している熱低や、これから熱低となるものに対応している。また太平洋上は高気圧性循環偏差で、上層循環と順圧的な構造。

海面気圧(1ヶ月)

海面気圧は大陸から西・東日本で正偏差となり、シベリア高気圧の張り出しが強い。北日本は負偏差で低気圧の通過を示している。南西諸島は下層循環に対応して負偏差で、湿りが入りやすく多雨傾向。西〜東日本も北日本を通過する低気圧に向かう湿りの影響を受けやすく、多雨傾向となる可能性がある。

850hPa気温(1ヶ月)

850hPa気温は、シベリア高気圧の張り出しに対応する負偏差域が東シナ海〜日本海にかかっている。西〜東日本は期間前半に寒気が流れ込む予想。北日本は正偏差で暖気の流れ込みを示唆。南西諸島も南からの暖気が流れ込むため何方かと言えば高温傾向だが、日照は少なく顕著な高温ではない。

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