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寒候期予報(12〜2月)

9月20日発表の寒候期予報です。
今シーズンの冬は寒く、日本海側では雪が多くなるでしょう。

1.一般向け

寒い冬

この冬の気温は、西〜東日本は平年並みか低く、その他はほぼ平年並みです。冬型気圧配置が強く、寒気が流れ込みやすいため、寒い冬となりそうです。北日本や沖縄・奄美も寒気が流れ込みやすい時期があるため、どちらかといえば低温傾向です。秋は気温が高い日が多くなりますが、冬服は長く活躍しそうです。

大雪注意

大陸からの寒気の吹き出しが強いため、降水量は東日本日本海側で平年並みか多く、西〜東日本太平洋側と沖縄・奄美は平年並みか少ない予想です。日本海側は雪が多くなる傾向で、大雪に注意が必要です。

2.専門版

熱帯

SST(12〜2月)

ラニーニャにより太平洋赤道域のSSTは西部で正偏差、中部〜東部で負偏差。またインド洋も負偏差の予測。

200hPa速度ポテンシャル(12〜2月)

SST偏差分布に対応して、南シナ海を中心に対流活発、インド洋西部と日付変更線付近で不活発の予測。

上層

200hPa流線関数(12〜2月)

インド洋の対流不活発に対応してインド洋北西部で低気圧性循環偏差、西への波束伝播により中国南部は高気圧性循環偏差、日本付近は低気圧性循環偏差。日本付近で偏西風は南偏する。

中層

500hPa高度(12〜2月)

上層循環に対応して、500hPa高度は日本付近で負偏差が強く、寒気が流れ込みやすい。また、シベリア東部には強いリッジがみられ、ブロッキング高気圧が生成されやすい。日本上空の寒気停滞に寄与する可能性が高い。

下層

850hPa流線関数(12〜2月)

上層トラフの影響で、日本付近の850hPa流線関数場低気圧性循環偏差。西〜東日本に西回りで寒気が入りやすい傾向。中国南東部には高気圧性循環偏差がみられる。

海面気圧(12~2月)

下層循環に対応して、日本付近の海面気圧は負偏差。アリューシャン低気圧が西側で強いことを示唆。また、大陸では正偏差で、シベリア高気圧は南東への張り出しが強い。日本付近は冬型気圧配置が強く、下層寒気の流入が強いため日本海側での降水が多く多雪傾向。沖縄・奄美は高気圧に覆われやすいため、太平洋側は空っ風の影響で少雨傾向。

850hPa気温(12~2月)

西回り寒気の影響を受けやすいため、東日本以西で850hPa気温の負偏差域が広がる。北海道は低気圧東側の南風偏差が入ることがあるため、偏差が小さい。

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