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1か月予報(11/5~12/4)

11月3日(木)発表の1か月予報です。
寒暖差の大きい1か月で、冬の訪れは急となりそうです。

1.一般向け

寒暖差大きい

向こう1か月の気温は西日本は平年並みか高く、その他はほぼ平年並みです。西日本には11月中旬に暖気が流れ込みやく、この時季としては10年に一度レベルの高温となる可能性があります。ただ、11月下旬からは大陸の高気圧が張り出しを強めて冬型となり、寒気が流れ込むため一気に寒くなりそうです。寒暖差が大きい1か月となるでしょう。

雨や雪は平年並み

向こう1か月の降水量は全国的にほぼ平年並みです。目立って雨や雪が少ないことはありませんが、西~東日本と北日本太平洋側は11月下旬からの冬型が強く長引けば少雨傾向となる可能性があります。

2.専門版

熱帯

200hPa速度ポテンシャル(1か月)

熱帯の対流活動はインドネシア付近で活発、日付変更線付近で不活発の予測。ラニーニャの特徴が出ている。

上層

200hPa流線関数(1か月)

熱帯の対流活動やヨーロッパからの波束伝播により、200hPa流線関数は中国付近で高気圧性循環偏差、日本の東で低気圧性循環偏差。偏西風は日本の西で北へ蛇行し、東で南偏する。

中層

500hPa高度(1か月)

上層ジェットと同様、500hPa高度はヨーロッパからの波束伝播により、日本付近から東海上で負偏差。日本付近は東谷の傾向。アリューシャン付近では正偏差が強く、日本付近に極渦が南下する可能性がある。

下層

850hPa流線関数(1か月)

850hPa流線関数は、日本付近で緩やかな高気圧性循環偏差。

海面気圧(1か月)

海面気圧はシベリア東部で正偏差、日本付近から東海上で負偏差の予測。期間後半を中心に冬型が強まる見込み。

850hPa気温(1か月)

850hPa気温は大陸で正偏差、日本の東海上を中心に負偏差の予測。大陸の寒気が弱く、期間中盤は西日本中心に正偏差が顕著でかなりの高温に。期間終盤は冬型が強く下層寒気の流入が強まるため、北~東日本では低温に転ずる可能性が高い。


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