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3ヶ月予報(8〜10月)

7月19日発表の3ヶ月予報です。
気温が高く、残暑が厳しいでしょう。

1.一般向け

暑さ警戒

向こう3ヶ月の気温は、西〜東日本と南西諸島は平年より高く、北日本は平年並みか高い予想です。偏西風が平年より北寄りを流れるため、暖かい空気に覆われやすく、全国的に高温傾向でしょう。秋のはじめにかけても残暑が厳しく、熱中症や夏バテに要警戒です。

大雨注意

向こう3ヶ月の降水量は全国的にほぼ平年並みですが、西〜東日本と南西諸島はどちらかと言えば平年より多い可能性が高いです。多雨傾向の地域は、10月に湿った空気の影響を受けやすいためです。秋雨前線が活発となったり、台風の接近があると、大雨となる恐れがあります。

2.専門版

熱帯

SST(3ヶ月)

熱帯域の太平洋中部〜東部のSSTは負偏差、西部は正偏差で、ラニーニャ傾向が続く。インド洋は西部が負偏差、東部は正偏差で負のIOD。

200hPa速度ポテンシャル(3ヶ月)

ラニーニャや負のIODの影響で、熱帯域の200hPa速度ポテンシャルはインド洋東部〜太平洋西部で上層発散偏差。

上層

200hPa流線関数(3ヶ月)

北半球中緯度帯は高気圧性循環偏差で、偏西風は北偏傾向。日本の北はその偏差が強く、チベット高気圧は北東に張り出しが強い。

中層

500hPa高度(3ヶ月)

500hPa高度は北半球中緯度帯で正偏差。上層ジェットの北偏と整合的。南からの暖気に覆われやすい。

下層

850hPa気温(3ヶ月)

負のIODの影響で、850hPa流線関数は日本のはるか南で高気圧性循環偏差。日本付近に太平洋高気圧が張り出しが強い。

海面気圧(3ヶ月)

海面気圧は日本の南〜南東で正偏差で太平洋高気圧が強いことを示している。日本付近は負偏差で、西日本〜南西諸島には気圧の谷がみられる。秋雨前線か湿りの影響を受けやすく、10月中心に多雨傾向。8月の多雨傾向は弱まった。

850hPa気温(3ヶ月)

850hPa気温は日本付近は正偏差で高温傾向。海面気圧は南高北低パターンとなっており、下層にも暖気が流れ込みやすく、猛暑が予想される。チベット高気圧の北東への張り出しに伴い樺太付近の偏差が大きく、北日本は顕著な高温になる可能性もある。

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