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1か月予報(3/26~4/25)

3月24日発表の1か月予報です。全国的に気温が高く、暖かい日が多いでしょう。

1.一般向け

高温傾向

向こう1か月の気温は北~西日本で高く、沖縄・奄美は平年より高いでしょう。偏西風が北よりを流れるため、暖かい空気に覆われやすく全国的に高温傾向となります。北日本では急速に雪解けが進むので、落雪や雪崩、融雪による洪水に要注意です。この先の気温が高いため、東北以北の桜の開花はやや早めになりそうです。

2.北は少雨

向こう1か月の降水量と日照時間はほぼ平年並みの予想です。
ただ、北日本では寒気の影響を受けにくくやや多照の傾向があり晴れる日が平年より多くなりそうです。このため、降水量も少ない傾向です。一方、今週末に前線や低気圧の影響を受ける西日本はやや多雨の傾向となっており、大雨となる恐れがあります。

2.専門版

熱帯

熱帯の対流活動はフィリピン付近で活発、太平洋中部で不活発の予測。

200hPa速度ポテンシャル(1か月)

上層

熱帯の対流活動に対応して、大陸南部と日本の東に高気圧性循環偏差がみられ、日本付近で偏西風は北偏傾向。

200hPa流線関数(1か月)

中層

500hPa高度は大陸から日本の東にかけて広く正偏差で、日本の東で特に偏差が大きい。上層ジェットの北偏とも整合的。このため、北から寒気は流れ込みにくい。

500hPa高度(1か月)

下層

熱帯の対流活動に対応して、フィリピン付近は低気圧性循環偏差、太平洋北部に高気圧性循環偏差がみられる。西日本以北は下層寒気は北から流入しにくく、南西諸島は東風偏差で湿りが入りにくい傾向。

850hPa流線関数(1か月)

下層循環に対応して、海面気圧は大陸東部から北米東岸にかけて正偏差が広がり、その中心は日本のはるか東海上。北ほど正偏差が大きく、北日本中心に高気圧に覆われやすい。

海面気圧(1か月)

偏西風北偏や下層循環により、日本付近の850hPa気温は正偏差。北ほど偏差が大きい。東風偏差の南西諸島は偏差は小さい。

850hPa気温(1か月)


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