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1ヶ月予報(7/16〜8/15)

7月14日発表の1ヶ月予報です。
全国的に気温が高く、西〜東日本は戻り梅雨で大雨警戒です。

1.一般向け

夏本番の暑さ

向こう1ヶ月の気温は、全国的に平年より高く、暑さが厳しいでしょう。特に7月下旬ごろから、太平洋高気圧の張り出しが強まり、夏本番の暑さとなるため、熱中症に厳重な警戒が必要です。

戻り梅雨

向こう1ヶ月の降水量は西日本で平年並みか多く、その他はほぼ平年並みです。梅雨前線が復活する見込みで、西日本を中心に暖かく湿った空気が流れ込みやすく雨が多くなります。大雨となる所も出てくるため、警戒が必要です。水不足の解消には近づきそうです。

2.専門版

熱帯

200hPa速度ポテンシャル(1ヶ月)

熱帯の対流活動は、ラニーニャの影響で太平洋中部〜東部で不活発、西部で活発の予測。また、負のインド洋ダイポールモードにより、インド洋西部でも活発の予測。また、アフリカでは顕著に活発。

上層

200hPa流戦関数(1ヶ月)

200hPa流戦関数はアフリカの対流活発に対応して、ヨーロッパ南部で高気圧性循環偏差。波束伝播により日本海に低気圧性循環偏差が見られる。また、オホーツク海付近は高気圧性循環偏差。

中層

500hPa高度(1ヶ月)

上層循環に対応して、日本付近は負偏差となり、上空寒気の影響を受けやすい。一方、オホーツク海付近は正偏差。太平洋高気圧は西への張り出しが強く、5880m線は華南を覆う。

下層

850hPa流戦関数(1ヶ月)

負のインド洋ダイポールモードにより、850hPa流戦関数は、フィリピンの北は高気圧性循環偏差。北東への波束伝播により、日本付近は低気圧性循環偏差、オホーツク海付近は高気圧性循環偏差。南西諸島は高気圧に覆われやすく、北〜西日本は湿った空気が入りやすい。

海面気圧(1ヶ月)

海面気圧は下層循環に対応して、北〜西日本は負偏差。前線や湿りの影響で多雨傾向。太平洋高気圧の西への張り出しが強く、大陸由来の暖湿気が西日本で特に強く、大雨の恐れ。南西諸島は正偏差で平年同様晴れが多い。

850hPa気温(1ヶ月)

850hPa気温は、日本付近は正偏差で高温傾向。太平洋高気圧の張り出しが強まる期間後半で特に高温傾向が顕著。

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