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1か月予報(6/25~7/24)

6月23日発表の1か月予報です。
梅雨明けは早く、厳しい暑さの日が多くなるでしょう。

1.一般向け

厳しい暑さ

向こう1か月の気温は北~西日本で高く、沖縄・奄美は平年並みの予想です。平年よりも偏西風が北寄りを流れ、夏の気団に覆われるため、気温はかなり高くなる見込みです。6/29ごろからの1週間程度は北海道~中四国に高温に関する早期天候情報も発表されており、10年に一度レベルの高温になる恐れもあります。いきなり真夏の暑さとなるため、熱中症にかかりやすい状況になります。決して無理をせず、体調管理最優先でお過ごしください。

梅雨明け早い

向こう1か月の日照時間は西~東日本で多く、その他はほぼ平年並みの予想です。梅雨前線の北上が早く、梅雨明けも早いため、西~東日本は平年に比べ曇りや雨の日が少ないでしょう。

このため、西~東日本の降水量も平年並みか少ない予想で、水不足の恐れがあるため、節水を心掛けましょう。
一方、北海道日本海側は湿った空気の影響を受けやすく多雨傾向のため、大雨に要注意です。

2.専門版

熱帯

200hPa速度ポテンシャル(1か月)

ラニーニャ現象の影響で熱帯太平洋の中部~東部は対流不活発、太平洋西部はインドネシア付近を中心に活発の予測。また、インド洋も対流活発の予測。

上層

200hPa流線関数(1か月)

200hPa流線関数は、インド洋〜インドネシア付近の対流活発に対応して、大陸~日本付近では高気圧性循環偏差で、日本付近で偏西風は北偏傾向。

中層

500hPa高度(1か月)

500hPa高度は日本付近で顕著な正偏差。南海上には負偏差域が広がる。熱帯の対流活動により、サブハイが北に偏っていることを示している。

下層

850hPa流線関数(1ヶ月)

サブハイの方への偏りに対応して、850hPa流線関数は、日本付近で強い高気圧性循環偏差。高気圧に覆われやすく、南から暖気も流れ込みやすい。

海面気圧(1ヶ月)

海面気圧は下層循環に対応して、日本付近は正偏差。一方、大陸〜オホーツク海は負偏差が広がり、北海道は湿った空気の影響を受ける時期があると見られる。前線帯に対応する偏差はみられず、各地梅雨明けは早い。

850hPa気温(1ヶ月)

850hPa気温は、日本付近は正偏差で高温傾向。下層循環と整合的。また、南高北低パターンの影響が大きい北日本で特に偏差が大きい。南西諸島は負偏差域だが、低いSSTの影響を受けているとみられる。今後日照時間は十分にあり、SSTは次第に上昇するとみられることから、平年並みでみる。

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