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スイミー型組織を目指す。「僕が目になろう」を創ろう

誰も正解を持ってない時代です

産業が複雑化して、商品やサービスのサイクルも短命化しているなかで、生き残るための組織は、絶対に多様性のある集団でなければならないと思うのです。

それは、生物の進化から見れば明らかで、絶えず差別化された新種がそれまでの種から分岐して生まれることで、環境の変化に対応できるものだけが生き残り続け、命を繋いできました。

いま、皆がみんな欲しがるサービスもなければ、憧れる対象も千差万別になっているなかで、これまでと同じ商品を、改善しながら提供するだけでは、受け手が満足できるものは無くなってきています。

これまでの組織では、成り立たなくなってきています

かつては、成功したあるモデルを最大限に膨らませるために、組織を最適化し、分業し、一人ひとりが与えられたミッションをこなすことで最大スピードで最大効果を目指すことが、是とされてきました。

しかし、先に触れた通り、インターネットやデバイスの進化、人々の価値観の変化により、これまでの正解では通用しなくなっています。

そんな時代に置いては、上からの押し付けによるマネジメントではなく、ボトム・フロントサイドからの提案・開発・創造が求められます。

そこに必要なのは圧倒的当事者意識と主体性・相互承認です

これから求められるのは、現場一人ひとりが自らが会社の未来を背負い、イノベーションの種を見つけ、育てる意識を持つことです。そのための当事者意識と主体性が必要になります。

そして、それらの活動や意欲を是として受け止め、成功を後押しする相互承認が必要になります。善意の失敗はもちろん、いまの組織やサービスの中に違和感を感じるような社員がいれば、耳を傾ける姿勢を互いに持つことが重要になります。

そのためには明確なミッションとフォロワーシップ・自身のタグ付けが必要

レオレオニが描くスイミーこそ、これから必要とされる組織であると確信しています。

『スイミー』は、普段はたった一匹黒色だったことから差別されたスイミーが、巨大魚に対抗するために団体で巨大魚を模倣し、かつ、スイミーの主体的な

「僕が目になるよ」

という自らの他魚との違いを強みへと変換した意識変革と行動により、難局を突破する、というお話です。

まさにいまの時代は、インターネットの進化とグローバル化により、全世界を巻き込んだサバイバル状態にある難局であり、今こそ個人は自らの強み・弱みの可視化と意識変革が、組織は、多様性をむしろ奨励し各々が共感する方向性を魅せ、何よりもそれぞれが行動を起こしていく後押しをする必要があると思っています。

今のトレンドを好機と捉えて

数年前はKYが嫌われ、同調圧力に従うことが大人の証拠であるような世論がありましたが、今年の流行語候補は「忖度」。

これからは「人と同じこと」が危機となっていくと思います。

自らの色を他の魚と同じにするのではなく、他者と自分の色の違いを認め、それを強みとして発信していく力が個人には必要になります。

そして、組織はその強みを最大限にいかすべく、ミッションを伝え続けること、人の可能性を引き出すことを努力する必要があると考えます。

「僕が目になろう」と言える人になること、言える人をつくること。
なんだか楽しそうじゃないですか?

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