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運動神経がいいってなんだろう?ビジョントレーニングとの関係

運動神経がいいってなんだろう?

こんにちは、ビジョンコンディショニングコーチの中塚です。自分も小さいころからスポーツをやっていて、ちょっと見ただけでわりと簡単になんでもできてしまう子を見てこう思っていました。

「あいつは運動神経が良いから...」

細かい能力でいうと足が速い、ジャンプ力が高いいわゆるバネがある、などの能力が高い子がいましたが当時は、「運動神経がいいよね」の一言で片づけてしまう事が一般的でした。もしかしたら今もそうかもしれません。

そしてその能力を活かして、だれよりも上手に運動をこなしてしまう子がいました。いわゆる運動センスがいいってやつですね。
しかし、大人になって、特にビジョントレーニングを学んでみて思った事、感じたことがあるので皆さんにお話ししたいと思います。生まれもってあるものなの?センスがあれば努力は少なくていいの?

そもそもセンスってなんだろう?

生まれ持ってのもの?センスがあれば努力は少なくていいの?
色んな疑問が湧いてきます。

確かに生まれ持った物も少しはあるでしょう。
ただし、それは筋肉が強い、骨格のバランスがいいなど体格の部分では存在するかもしれません。
ですので、正確に言うと生まれ持ったというよりは、赤ちゃんから成長する段階で獲得したといった方が正しいかもしれません。
人間は生まれて成長していく中で様々な能力を身に付けます。
その中の経験によって身に付けた能力が少しだけ高い子が運動神経がいいって言われていたのではないでしょうか?

色々考えてみた僕の結論、センスの正体は「眼で見て、頭で思った通り正確に自分の身体を素早く且つ力強く動かす能力」だと考えています。
じゃあ裏を返せば身体を理解して思った通りに動かすトレーニングをすればスポーツに限らず色々と上手にできるのではないか?というのが今の僕の考えです。
本当に小学生の時にこの知識は知りたかった...。

自分の体で試してみる

やり方は簡単。ボールを使ってやってみましょう。

眼の前で高く上げてキャッチはできますよね?
じゃあ目の前で高く上げて手元を見ないでキャッチ。
これもぎりぎり出来るかもしれません。

では次に身体の横で高く上げて手元を見ないでキャッチ。
これ、急に難しくなります。

もうひとつ、目を瞑って身体の横、自分が水平だと思う高さまで腕を上げてみてください。
鏡を見てください、思っている通りに出来ましたか?

頭の中の身体の地図

いま行った運動を司る能力は、頭の中の身体の地図「ボディマップ」って言います。身体図式なんて言ったりもしますね。
そもそも頭の中に身体の地図があるなんて普通に生活していて意識したことは殆ど無いとは思いますが、生まれてきて、仰向けになって、寝返りが出来て、お座りが出来てっていう成長の中で少しずつ地図を作るのが人間なんです。
でも、その地図は人それぞれ、時にずれたり伸びていたり。しかもその地図は目で見えている所はハッキリしてるのに、見えない背中とかになると途端にボヤけた地図になってしまいます。
そこを整えてあげると上手に体が動くようになってくるんです。

そこで最初にお話ししたセンスの正体は?ってところに戻るのですが、もう一回言います。

「眼で見て、頭で思った通りに自分の身体を素早く且つ力強く動かす能力」って言いましたよね。眼で見て….と。

そう、人の行動っていうのは眼からの感覚情報が80%以上と言われているので、眼を正確に素早く動かすトレーニングを行う事でその情報をより多くそして正確に取り入れることが出来るようになる事でより効率よく能力を高める事が出来るのではないでしょうか。

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ビジョントレーニングとは何をするか

素早くより多くの情報を取り入れる眼 (ビジョン)
正しく思った通りに動くための身体の地図 (ボディマップ)
素早く反応し、俊敏に動くための神経 (コーディネーショントレーニング)
力強く安定して動く身体 (コアと軸)

この4つを鍛える事で、スポーツをする土台を大きくしてあげる事が出来るのではないかという事がベースの考え方です。

スポーツ選手は筋トレをしたり、走りこんだり身体のトレーニングをします。そして技術の練習を行います。
実際にシュート練習したりパス練習したりしますよね。

その能力を支えているのは眼であり指令を伝えてる神経だったり、正しく動くためのボディマップだったりするのです。

ですので、両目の協調を整えるなどのビジョントレーニングを行うことが能力の土台となって、ピラミッドをより大きく育てていくことになると考えています。ビジョントレーニングとは決して眼だけのトレーニングではないんです。

ボディマップを作るには、ベースとなる始点、つまり情報の取り入れ口である視覚機能(ビジョン)とその判断能力を正しく入力できるように眼球運動の調整から入る事をお勧めしています。
眼球運動のチェックを行ってから、いろいろとトレーニングを進めていきましょう!


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ビジョンコンディショニングの基礎



この記事の関連ワード
ビジョントレーニング,ボディマップ,コーディネーショントレーニング,身体の軸,ビジョンコンディショニング,スポーツビジョン

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