もともと特別なオンリーワン。

あれは、何年前のことだっただろうか。

何気なくつけっぱなしにしていたテレビで、
「SMAP特集」が組まれていたのだけれど、
（おそらく解散することが発表された頃かな？）

他のことをしながら、なんとなく入ってくる内容に耳を傾けていると、
司会のアナウンサーが言ったひと言に、

「んん？」

となった。

「ナンバーワンじゃなくオンリーワンを目指そうよ、という名曲ですね」

どうやら、
「世界に一つだけの花」に対してのコメントらしい。

「曲は世に出た時点で、聴いた人のモノ」
「どう解釈するかはその人次第」

という考えかたがあるのは分かるけれど――

このときのボクは、
「その解釈は、ちょっと違うんじゃねぇの？」
と思ったのだ。

だって、
「オンリーワン」は、”目指すもの” なんかじゃないハズだから。