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百年の森を歩く

7月に入ってすぐ、ふたたび東京へ行ってきました。
今回は夜行バスを使いまして、なので早朝の東京駅へ放り出されたわけで。美術館が開くまでどう時間を潰そうかと考えていたのですが、ちょうどいい行先が見つかりました。

明治神宮です。
ここに来るのは何年ぶり?おそらく中学の修学旅行以来だから、、、20年は間違いなく経っています。本当に久しぶり。

しかし、すごいですねえ。原宿駅の本当にすぐそばなのに、そうとは思えないほど森の景色が目の前に広がっています。電車の走る音や駅の放送が聞こえてくるんですが、それが気にならないぐらい「森のなかにいる」という実感が湧いてきます。夜のうちに雨が降っていたようで、草木の緑も心なしか元気で勢いがあるように感じられます。
今回明治神宮に来たのは、「神宮の杜芸術祝祭」というイベントの一環で野外彫刻展「天空海闊」が行われているのを見るためです。
広大な神宮の森のなかに彫刻作品がいくつか設置されていて、それを見て回りました。

松山智一「Wheels of Fortune」

名和晃平「White Deer(Meiji Jingu)」

三沢厚彦「Animal 2012-01B」

船井美佐「Paradise/Boundary -SHINME-」

気づけば代々木のNTTビルが間近に迫っておりました。

作品を見たあとはもちろんお参りをしたのですが、明治神宮は今年で創建100周年を迎えるそう。

100年の歴史を説明するパネルを読んで知ったのですが、創建当時は木もほとんど生えていないような状態だったんですね。全国から木が献上されて植樹されたとのこと。それが今やこんなに深々とした森になっていて、改めて100年という時間の長さに圧倒されました。

もちろんお参りもして、行きと同様原宿側から出てきたんですが、国立代々木競技場第一体育館がすぐそばにあると気づいて、思わず近くの歩道橋の上から写真を撮ってしまいました。

丹下健三のこの名建築を自分の目で見たのは、実はこの日がはじめて。今度はぜひ中に入ってみたい。何かコンサートとか用事ができないかなー、なんて思いつつ後にしました。

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