台湾散歩4〜記憶の上書き

こちらも最終日。華山1914文化創意産業園区に行ってみました。こちらは日本統治時代に酒造工場だったところ。閉鎖されたあとはしばらく放置されていたようですが、当時の趣を残したままリノベーションが施され、今では人気のスポットになっています。

古めかしくて味のある建物がとても素敵でした。

広い区画にいくつもの建物があって、それぞれがイベント会場になっていたりお店になっていたりしています。イベントと一言でくくっても内容は多岐にわたっていて、台湾カルチャーのるつぼというか、いろいろ様子が窺えて楽しかったです。

入ってすぐのところで目についたのがこちらの看板。

台湾のNetflixで配信されているドラマの展覧会のようです。

ギャラリースペースでは楊柏林さんという作家の個展をやってました。

そして開場前から長蛇の列ができていたのがこちら。

どうやら台湾には「黄阿瑪」という名前の非常に人気のある猫がいるらしい。その猫のキャラクターグッズを販売しているポップアップストアのようでした。
そのほか「狗狗GOGOGO!」というイベントもやっていて、看板がイラストだったからてっきりアニメか何かだと思っていたのですが、どうやら犬+飼い主用の展覧会(人間のみでは入場不可)のようでした。すごい。

木でできた雑貨を扱っているらしいお店。

台北版AKBの劇場もあるっぽかった。

そのほか映画館にライブハウスもありました。

植物に覆われた趣のあるかつての倉庫も展覧会の会場になっていました。

日本でもお馴染みのカピバラさんなんですが、み、水豚君って、、、ストレートが過ぎるな。

葉っぱに覆われたテクスチャーのクマが出迎えているのは、確か子どもの遊び場だったような気がします。

倉庫街では巨匠の展覧会も行われていました。

植田正治さんです。鳥取に縁のある身としては植田さんの作品が日本を出て世界で受け入れられているのは素直にうれしいです。ただ、この展覧会は見ませんでした。
植田正治さんの作品は確かに好きだけれど、わざわざ台湾まで来て見るのもどうかなあ、というのもあったのですが、正直なところいちばんの理由は入場料。台北當代藝術館が50NTD、台北市立美術館が30NTDだったのに対して、ここは280NTD。いくら私設とはいえ空間の大きさからボリュームも期待できなさそうだったので、申し訳ないですが素通りしてしまいました。

広場にあった彫刻作品。何となく高松港にある大巻伸嗣さんの作品を思い出しました。

壁にめり込んだ木の根っこ。生命力がすさまじい。

他にも「超・大恐竜展」をやっていたりと様々な催しがこの広大なスペースで行われていて、こんな場所日本にあるだろうか。ちょっと思いつきませんでした。何というか日常で触れる文化レベルは下手したら日本よりも高いのかもしれないと感じました。
そして古い建物の使い方がやっぱり上手いなあと。日本だとどうしても耐震基準がクリアできなくて壊すしかなくなってしまう部分があるので、事情が事情だけに仕方ないと思いつつもちょっと羨ましくなってしまいました。

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