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並行書簡-04

10年来愛用している無印のリングノートがあります。無印のペンがリングにちょうど入って無くさないし、A5サイズで持ち運びやすい大きさだし、ハードカバーでフィールド調査中も書きやすいし、ちょっとした書類を挟んでおけるポケットもある。最高です。

そのノートの最初のページ、いや正確に言うと裏表紙っていうんでしょうか、罫線のない少し厚めになっているページがあって、そこに必ず書くことがあります。なんて書いてあるかは、、、、、、ここでは言いません。なんとなく。ですが、そこにはいつも、同じことを書いています。それだけはお伝えします。

で、その書いてある言葉を、夕方に反芻していました。改めて、その言葉を、そっと唱えてみました。遠くに馬が走るのが見えました。馬?いえ、それは馬ではありませんでした。羽があったからです。ぼくの見たことある馬には羽がないです。でも、その馬らしき何かには、羽が生えていました。

ずっと走っていたんだ、この馬は、あ、馬じゃなくて、羽のある馬、ペガサスと呼びたくはない、羽付きの馬、それはずっと走っていたんだ、と唐突に思い出しました。

自分の名前には馬がついてますが、その意味を思い出したような心地でした。両親に感謝します。

これは並行書簡として書かなくてもいいのでは? とも思いましたが、並行書簡にしました。これはぼくの意志です。関係付けなくてもよかっただろうけど、あえて関係付けました。賢さんは必ず読んで、必ず応答します。賢さんとぼくは、そういう間柄になったからです。

今のぼくには、賢さんに関係のないことは起こりようがありません。これもぼくの意志です。その意志とまったくキリキリ同じだけ、この羽のある馬は存在します。そのことにどれだけの喜びがあるか、どれだけか、お伝えしたいなぁと思って、書いています。

これは最近の中でも、とびっきりのお裾分けです。読んだ人のお腹がいっぱいになればいいなと思います。

むりすんなよ