やりたいを仕事に
女優、橋本愛さんの言葉にふれた。
好きな女優さんの1人。
凛として余裕があって大人っぽく見えるけど、それは本当に考え方に余白があるから。
「何をしたら幸せになるかとかじゃなくて、自分がいる場所を幸せになれるように変えていく・作っていくということが大事だなと思ってる」
ああそうだよね!常に今が1番幸せでなきゃ!
私は道半ばにいる今が十分幸せなのに、達成する瞬間だけが幸せになってない?と立ち返った。
そう、私の人生順調だ。
ここまでの道のりを振り返って自信持って言える。楽しかった。そして理想に向かえている今が、楽しい…!
少し、私のこれまでを振り返らせてほしい。
大学まで附属の高校に通っていた私は、環境が変わらないことに「井の中の蛙」を感じ内部進学をやめた。環境を変えること、だけが目的だった。
正直「やりたい事」より環境で大学を決めた。観光を学ぶことが決まってからは、果たしてツーリズムとはどんな事学ぶんだ?その中で学問として何が学びたい?と気になって検索した。
その時検索ボックスに入れたワードが「スポーツ×観光」
あの時見たHPが色付きで今も脳裏に蘇るぐらい高校3年生の記憶を覚えてる。
気軽に参加しやすいランニングイベントや、オリンピックのような国際大会の感動と興奮は、地方に人を集める。スポーツは地方にとって交流人口を生み出す最高なメソッド。
小さい頃からよく旅行に連れて行ってもらって、地方が大好きな東京っ子だった私。これから学ぶ観光という切り口で多くの人にスポーツの感動を届けられそうで、ワクワクした。その逆で、スポーツをきっかけに観光も促進できる。
大学入学後、ラクロスにあけくれた。
正直入学前に見たあのHPは、頭の片隅に追いやっていた。
そして大学2年生のとき。私が衝撃を受けた社会人の方に出会う。その方は、大学の講義に登壇していた。
「私たちは旅行会社と思われていますが旅行を売っているのではありません。人と人との交流がある場面全てが商品です。その商品を通じて売っているのは、"感動"。例えばこんな場面。」
そう言って見せてくれた映像資料は、
オリンピックのベストシーンを集めたものだった。それを観戦する観客の抱き合う姿だった。
「こうした感動や興奮、その人の記憶に何年も残る体験を私たちは提供しているんです。」
大きいものはオリンピック。小さいものは地域のイベントまで。そうか、そうしたイベントをプロモーションしてお客様を集めて、家を出てから家にまた帰るまで、全ての体験が最高な思い出になるようお届けするんだ。
その体験が色々な人にパワーを与えられる。ある人は夢を持てるようになったり、ある人は明日からの原動力を得たり。
「こうしたイベントの効果はお客様に感動を与えるだけではありません。地元の方も元気をもらえるんです。」
スポーツは、見る人に感動を与えるだけじゃない。その魅力に引き付けられた人たちが国や地域を超えて交流するんだ。そこには1つずつは小さいけど集まると大きな、「環境を変える」力がある。
私の目指すところは定まっていった。
私の愛するスポーツが与えてくれるエネルギー。それが見る人にとって120%になるように、体験をプロデュースする。その効果を地域や社会にももたらす。
これを地域単位の規模でなく、県を超え国を超えて企画できるのはここしかない。何より、感動のプロデュースが毎回上手かった。(その後何度も目にした動画や就活用の説明会)
就職活動の時期になった。
広告、不動産、人材、鉄道…あらゆる業界を受けた。それでもあの衝撃は忘れられず、第一志望は変わらなかった。
2年前から入社を懇願していた会社だったけれど、最終選考敗退。熱意を買ってくれた人事の方にその後採用していただいたことは、本当に感謝。感謝だった。
晴れて内定。やれるフィールドは整った。
さあ配属先は。
スポーツのあの熱狂を人々の日常に届けたいですと伝え続けた。そしてその力を地域や社会にもたらしたい、それが大学入学前から私のやりたかったことですと。
スポーツマーケティング事業部なんて全国に300人超いる新入社員のうち5人くらいしか配属されないよ、と言われた。1年目から希望なんて叶わないしそんな簡単に叶ってしまったらつまらないとさえ、自分でも思った。即戦力になれる状態で自分のやりたいことに飛び込めるのがいいなと。
そして発表。
私は「エンタテイメント」を扱うことになった!
私は今アーティストや芸能人や俳優さんのパフォーマンスが与えてくれるパワーを見る人が120%感じられるにはどうしたらいいの?って事を、考えている。
"芸能"にもスポーツと同じぐらい人の心を動かすパワーがあるしその体験を使ってどう人の日常に非日常を生み出していくのか考えるのは楽しい。
今の事業部が好きだ。
扱える仕事が好きだ。
でも、忘れちゃいけない。
ここでできる精一杯の結果を出して、やりたい事を私は絶対にやる。
その為に私はここにきた。そして5年前に見つけたやりたい事、に本当にたどり着くまであと1歩の所まできた。(スポーツとエンタメは親和性が高いから事業部も統合されるかも)
だから今、この環境でできることを全力でやると決めた。
1つ目は、与えられた環境で最大限の結果を出すこと。残念ながら「新入社員として」求められていることの中で95点くらいしか今は出せていない、手応えとして。私は周りが求めてくれるものに対して、120点を出していきたいと思っている。期待を満たすのではなくて、期待を超える結果を。
そして2つ目は、いつ将来を尋ねられても、スポーツに関われる事業部に行ってこれがしたい、私をそこに置いたらこんな事ができると、説得力を持ってプレゼンできる自分でいること。
配属にならなくてもやりたい事はできる。自分なりに、私はスポーツの力を地域に還元する企画を練ろう。自分が盛り上げたい地域とスポーツチームはどこ?
私ならどういう企画をする?
自分がやりたいだけだけど笑
私は生涯、「感動体験のプロデュース屋」でいたい。
アーティスト・スポーツ・地域の魅力を掘り起こしてプロモーションをし、それらを通じて心動かされる感動体験を提供していく。
アーティストのライブに行って心震えた。
スポーツを見る、することで心が突き動かされた。
知らなかった地域に行ってみたら新しい発見や新しい人との出会いがあった。
こういう心動く体験=非日常を人の生活に生み出すのだ。
なぜそうした非日常を届けたいと思うのか。
そこには自分が感じてきた「幸せに生きること」の原点があるのでまた今度文字に起こそうと思う。
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