語学学習振り返り

はじめに

去年あたりから韓国語をメインに学習してきていたのだが、今年になってからふと英語の学習もしたくなってきた。韓国語の学習に行き詰まりを感じていて打開策を探すために、英語学習、多言語話者、日本語教育などについて調べていた。日本ではイロモノ含めて圧倒的に英語学習に関する情報が多く、必然的に英語学習に関する情報が増え、韓国語と並行して英語の復習を始めたい気分になったためだ。

言語に限らず、私はAnkiというアプリケーションを使って語彙力強化をしている。Ankiについて簡単に紹介すると、これはエビングハウスの忘却曲線に沿って効率良く記憶を定着させてくれるアプリケーションで、これを使って覚えると記憶しやすい。

更にAnkiは様々なplatformで動作する上、各種platform間はインターネットを介してデータを同期できる。私は主にデータの登録をMac上のAnkiで行ない、実際に覚える作業はiPad上のAnkiを使っている。たまにiPhoneのAnkiを使うこともあるが、メインはiPadで実施している。iPhoneでもなくMacでもなく、iPadを使って覚える作業をしている理由は、Ankiアプリと辞書アプリを横並びに表示できるからだ。Ankiを実施している最中に辞書を引きたくなったときに横並びに表示されているとすぐに辞書を引けて良い。

また以下で紹介するように、Ankiと辞書アプリを連携させることで非常に効率的に覚えることができる。

Ankiの画面は、HTML、CSS、JavaScriptで描画されている。実はこの画面は使用者が自由にカスタマイズすることができる。HTMLデザインの知識があれば自分好みの外観に設定することが出来るのだ。

更に、少なくともMac上のAnkiにおいては、任意の開発者が作成したアドオンを導入することも可能である。AnkiWebView Inspectorというアドオンがあり、これを導入すると、Google Chromeなどの主要なブラウザに搭載されている開発者モードと同等のことができる。すなわち、Ankiアプリに表示されている画面のHTMLのDOMなどを確認することができて、デザイン修正が楽になる。

上述したようにAnkiの画面ではJavaScriptも動作させることができる。そしてJavaScripからクリップボードへもアクセス可能だ。ということは、ユーザーの任意の操作により、Ankiに記載している所定の情報をクリップボードにコピーすることができるということだ。

スマートフォンの辞書にはクリップボードにコピーされた単語を自動で引いてくれる機能が付いているものがある。例えば、物書堂という会社がiOS用にリリースしている「辞書 by 物書堂」もその一つだ。

Ankiで答えを表示したとき(Ankiは所謂単語帳アプリなので、最初は問題のみが表示され、一度タップすると答が表示される)に、問題で出題されていた単語をクリップボードにコピーするようなJavaScriptを、Ankiの画面に埋め込んでおけば、辞書アプリでその単語を自動的に引くことができるということだ。

このようなAnkiの設定(Ankiの用語では「デッキ」という)を公開(というか販売?)している人もいる。

世の中にはAnkiを色んなアイデアで使用している人がいるので、探してみると面白い。例えば、以下のページはAnkiに関して色々なアイデアが満載されている。

また、Ankiに登録するための元データを簡単に作成するための方法として、辞書を引いたらGoogle Apps Script経由でスプレッドシートに引いた辞書の情報(意味や発音記号)を自動で登録していく機能を自作している人もいる。

Anki界隈のハックの仕方がものすごくてワクワクしてくる。

記憶に定着させるために

さて、このような情報に触れAnkiについて面白みを感じていた矢先、多言語話者の方がAnkiを代表するSRSの有効な活用方法について触れているという本があったので読んでみた。

脳が認める外国語勉強法

この記事の話の流れで誤解されそうなので、断わっておくが、この本はAnkiの使い方について記載された本ではない。

内容としては、どうやって語学学習を効率良く進めていくか、より具体的には、覚えたものを以下に効率良く記憶として定着させるのかについて記載されている本だ。文法をどうやって単語帳に落とし込むかなど興味深い内容が多いのだが、この記事ではそれらの詳細については割愛したい。私にとってこの本に記載されていた内容が今迄の語学学習(特に韓国語学習)において非常に納得の行く内容だったため、今後の語学学習を効率良く進めていくためにも一度振り返りたいと思う。

この著者曰く、外国語をマスターするためには以下の3つがカギとなる。

1. 発音を最初に学ぶ
2. 翻訳しない
3. SRS(分散学習をシステム化するツール)を使う(例えば、Ankiなどが該当する)

更に、覚えたものを忘れないようにするためには、以下の4つのレベルを意識すると良い。後の方のレベルになるほど記憶に定着しやすくなる(以降、本記事で適宜「レベル4」のように参照する)。

レベル1. 単語の構造
        文字の並びや複数の文字をかたまりで把握する、など。
レベル2.
        単語の発音を知っている。そもそも読めない文字だった場合、それを記憶するのは難しい(単語の構造レベルでしか記憶させることができない)。
レベル3. 概念
        より具体的な概念の方が良い。例えば、単語を連想させるような画像があると記憶に定着させやすい。
レベル4. 単語との個人的なつながり
        自分に密接につながったものになるほど記憶に定着しやすい。

語学学習を振り返る

さて、ここで少し私の語学学習(主に韓国語学習)について振り返ってみたい。牛歩の歩みとはよく言ったもので、お世事にも韓国語が上達したとはいえないが、1年前に比べればそれなりに韓国語は上達している。

現時点では、韓国語の会話力はまだまだである。オンラインレッスンでのヒアリングに関しては、講師も注意しながら話しているため聞き取りやすいのだが、街中で韓国語を聞きとるのはまだまだ大変だ。

一方、昔は字を見て音にするのが精一杯だった絵本が、今は結構意味が取れるようになりながら読むことができるようになっているものも多い。最近ではごく簡単な本であれば、韓国語の本を見ながら、それを日本語に訳しながら子供に読ませることも出来るようにはなってきた。たまに分からない表現が出て来ると誤魔化すこともあるが…。

韓国語の語彙力向上は前述の通りAnkiを使用しているが、実は韓国語のAnkiは一回挫折してしまっていた。今継続できている単語帳は、以下の単語帳でこれはオンラインレッスンの先生から紹介してもらったものだ。

韓国語能力試験-TOPIK-1・2級-初級単語800

韓国語能力試験-TOPIK-3・4級-中級単語1800

韓国語能力試験-TOPIK-5・6級-高級単語800

初級は既に終えていて復習フェーズ、中級を着手中といったところだ(高級の方は中級を終えてから着手予定)。これらの単語帳は重要なものから並んでいる。このため前から順番に覚えていくうちに、徐々に韓国語が理解していけることを実感していける。特に、初級をある程度こなしてきた頃から、明らかにヒアリングとリーディングが上達してきたことを感じている。

一方、挫折した方の単語帳はどのようになっていたかというと、種類毎にグループ化されているものだった。例えば、家族関係の呼び方(父、母、兄弟、姉妹、従兄弟など)、野菜(白菜、キャベツ、人参)などがまとめられている感じだ。こういう形態の方が良い場合もあるのだろうが、種類毎にまとまっていても、そのまとまりの中の単語の使用頻度がバラバラだと、使用頻度が低いものは中々覚えられない。例えば、「父方の叔父」と「父」では使用頻度は明らかに「父」の方が多いだろうし、人によっては「父方の叔父」なんて一切使うことがないことも多いだろう。そのような単語は必要性が無いので覚えられない。

一方、使用頻度が高いものは、家族との日常会話で出て来るので自然と覚えていくことになる(レベル4に該当)。さらに日常生活で頻繁に出て来る言葉は、自分の意識の中でわざわざ日本語に翻訳せずとも直接韓国語が出て来るようになる。

ところが使用頻度が低いものは、覚えても使うことも少なく記憶に定着しにくい。Ankiは間違えた単語は翌日も出題されるため、間違える単語が多くなると日々処理しなければならない単語数が増えていってしまいAnkiにかける時間がどんどん多くなってしまう。これが自分の限界を超えてしまい、段々やらなくなってしまったのだ。

Ankiを一度やったことがある人は分かると思うが、ある程度Ankiを進めていくと、一日に対応する単語数が増えていく。この状態で一日休むと、次の日には更に増えることとなり、かなりの量をこなさないといけなくなる。

単語数が増えるのを回避するために、覚えられない単語が多くなってきたら新規に覚える単語は当分の間0にして復習に力を入れる人もいるらしい。「脳が認める外国語勉強法」の著者は復習しかしないと脳が楽しめなくなってしまうので、常に新しい単語を覚えるようにした方が良いということだったが、果してどちらが正解なのか。

一方、今続けている単語帳は重要なものから覚えていくことになるため、今迄絵本で分からなかった単語、日常のふとしたところで分からなかった単語が徐々に分かるようになるなど、小さな成長を実感できることもあり、モチベーションを維持できている。やはり、自分の周りで使われている単語(レベル4)は覚えが良い。

これらの韓国語能力試験の初級、中級、高級の単語帳の欠点をあえて挙げるとすれば、単語を発声したCDが付いていないことくらいだろうか。個人的には、家族やオンラインレッスンの講師などに正確な発音を聞くことが出来る環境にあるためCDは不要だが、人によってはここがネックになるかもしれない。

日常生活で使う言葉が一番記憶に定着する

単語帳(私の場合はAnki)から覚えたものではなく、会話など日常生活で見聞きしたものから得たものの方が、実際に使える単語として覚えていることが多い。それも教科書にあるような、ちょっとした日常会話の例文を読むのではなく、自分の身の回りにある自然な日常会話の方が良い。

ご飯を食べる前、食べた後、寝る前、起きた後などのちょっとした会話から始めていき、徐々にレパートリーを増やしていく。あの状況のときに「こう言っていた」など、そのときは意味が分からなかった、あるいは正確に分からなかったとしても、何回もその表現が出て来ている場合、音として覚えており、後から単語を学んだときとかに思い出して一発で記憶に定着することも多い。こうやって覚えたものって母国語に翻訳せずに理解できていることが多い気がする。

どうしても覚えられない単語の工夫

単語帳に出て来る単語が全て都合良く日常会話に出て来るわけでもない。なので単語を覚えるときの基本は、やはりAnkiで覚えていくことになるのだが、どうしても覚えられないような単語も出て来る。

そんなとき、英語であれば原義を確認することが多い(学習英和辞典だとジーニアスやウィズダムに掲載されていることが多い)。例えば、「appreciate(〜のよさ(価値)を認める。)」であればジーニアスなら「〜に(ap)価格を(preci)つける(ate)」、ウィズダムなら「ap(…に)preciate(値段をつける)」となっている。単語の構成要素毎の意味をしっかりと捉えることで、レベル3まで引き上げることができる。

韓国語の場合にも考え方は一緒で、単語を構成要素に分解することで不思議と覚えることがある。例えば、「힘들다(大変だ)」は「힘(力)」と「들다(色々な意味がある単語だが「必要だ」が適切か?)」に分割される。

私の場合は一時期「들다」の意味が全く覚えられなかったのだが「힘들다(大変だ)」と「힘(力)」は覚えていて、「力が必要→大変」「力が○○→大変」だから○○には「必要」が入るよね、という感じで覚えることができた。ただ韓国語は同形異義語が多く「들다」には、他にも「入る」「晴れる」「よく切れる」「(年を)取る」「(手に)持つ、取る」など色々な意味があり、そこまでになると辛くなってくるのだが…。

また、普段は辞書アプリ(乱暴だが以下「電子辞書」と称することもある)を利用することが多いのだが、最近は紙の辞書を併用するようになった。

韓国語だと以下の2つ。
韓日辞典

韓韓辞書

韓国語の小学生向け国語辞書。英英辞書みたいなものだが、英語のように学習者向けの辞書はなさそうなので、平易な表現になっている(であろう)小学生向けの国語辞書にしている。

英語だと以下の2つ。

ジーニアス英和時点

学習英和辞書として、ウィズダム、オーレックス辺りと迷ったが、原義の記載が豊富であることと、動詞に関しては所謂5文型が記載されているなど自分の学習に合っているためこれにした。

オックスフォード現代英英辞典-第10版

韓国語は同形異義語が多い。例えば、부치다には7個くらい、공には10個くらい項目がある。電子辞書の作りによるのだが、見出し語に対する説明は、各見出し語の内容だけが表示されるものが多い。つまり、同形異義語の数分、一つ一つタップして見ていくことになる。一方、紙の辞書の場合には全てが目に入るか、せいぜい1回ページをめくるくらいで済む。一覧性が圧倒的に違う。

意外に思うかもしれないが、紙の辞書を引く作業というのは、電子辞書と同等か速い。複数の辞書の引き比べをしたい場合には、電子辞書に軍配が上がるが。

Ankiを使っているときは前述しているとおり基本的に物書堂の辞書アプリを使っているのだが、どうしても覚えられない単語が出て来た場合には、紙の辞書を引いてみている。多くの外国語では語頭に意味があることも多い。電子辞書だと語頭に意味がある場合であっても一覧性が無いため、その関連性に対して気付きが得られにくい。この気付きを得るためにも紙の辞書を引いて該当の単語の前後などを見るようにしている。

覚えられない単語に関しては、色々と工夫をして無理矢理自分に関連付けることも必要だ。ちなみに、韓国語で「심하다(ヨミをあえてカタカナで書くと「シマダ」となる)」は日本語で「ひどい」という意味になる。私の知り合いでシマダさんという人が居て、本人は別に酷い人ではないのだが、キャラ的なものか何故か「酷い」と弄られていた。そんな私は「シマダさん => 酷い」で完璧に覚えてしまったのは内緒だ(レベル4の効果は抜群だ)。

オンラインレッスン

私は今、韓国語のオンラインレッスンをしているが、オンライン、オフラインに限らず会話レッスンというのもの自体が初めてだった。このため講師選びは試行錯誤してきた。1〜2回だけレッスンをしたことがある先生もいるのだが、ある程度継続的にレッスンをした先生は3人居る。

最初は、韓国語のテキストを中心に進めていく先生とレッスンをした。おそらくスタンダードなやり方だろう。その後、その先生とのレッスンの時間帯が合わなくなったため、別の先生とレッスンをすることにした。このときに選んだ先生はテキストを中心に進めるのではなく、発音に関してかなり厳密に指導してくれる先生だった。一時期この先生のみのレッスンにしており、かなり時間をかけて発音について学んだ。

発音に時間をかけすぎたせいで、会話力については向上はしなかったため、当時は、このままこの先生だけで良いのか、他の先生と並行してレッスンをした方が良いのか悩んだものだ。そんな折、この先生が事情により韓国語レッスンの教師を辞めることになったため、他の先生に変更することになった。

次に選んだ先生は今も継続してレッスンをしているのだが、韓国語のテキストを中止に進めていく先生だ。但し、この先生は韓国人に国語として韓国語を教えている先生で、今迄の先生とは違い、質問に対して明確に答えてくれる。会話だけではなく、語彙、文法などトータルに教えてもらいたい場合には、その言語を教えることのプロに頼むのが良いと感じている。

さて、このように講師が変遷してきているが、今でもたまに考えることがある。今も継続してレッスンをしている3番目の先生に初めから習っていたときに今の自分に到達できたのか、と。現時点での自分の答は否である。

それは、2番目に学んだ先生から受けた発音のレッスンは、今にして思うと物凄く役に立っているのだ。具体的には、2番目の先生に出会って以降、レベル2以上で単語を覚えることが出来るようになったからだ。

今でも決して発音は良くはないのだが、2番目の先生のおかげで、韓国語の文字を見てそれがどういう音になるのかということを意識するようになったのだ。韓国語には日本人からすると紛らわしい音が多い。「ㅓ(日本語のアとオの中間みたいな音)」と「ㅗ(日本語のオに似ている)」、パッチムの「ㄴ(サンダルの「ン」)」「ㅇ(サンガツ(三月)の「ン」)」「ㅁ(サンマの「ン」)」などだ。

この2番目の先生に出会うまで、これらをどのように発音するのかは殆ど意識していなかった。つまり文字を見たときに、何となく音にしてはいたが、ちゃんとした音になりきれていなかった、ということだ。上の例で挙げたパッチムの発音なんか音レベルでは区別しておらず全て「ン」と認識していた。この状態で単語を覚えたため、字面すなわちレベル1で覚えていたことになる。

今振り返ってみると、この頃は語彙力の向上が思うように進んでいなかった。例えば、「사랑(愛)」という単語を覚えたとしよう。パッチムの音の違いを意識しなければおおざっぱに「サラン」と発音することになる。これを覚えた後に「사람(人)」という単語が出て来たときにこれもパッチムの音の違いを意識しなければこれも「サラン」になってしまう。

つまり音の違い(ひいては発音の仕方の違い)を意識しない場合これらは字の形すなわちレベル1でしか区別できない。初期学習者ではパッチムが「丸だったら愛」で「四角だったら人」みたいな乱暴な覚え方になるだろう。これを音レベルで識別するなら「ㅇ」と「ㅁ」の発音の仕方の違いなどがより良い記憶の取っ掛かりとなる。

また自分の状況などを考慮して文章を作成してもいいだろう。例えば「사랑 하는 사람이 있어요.(愛する人がいます)」という文章を作成してみる。これの読み方をあえてカタカナで記載するならば「サランハヌン サラミ イッソヨ」になる。「사람이」の部分のパッチムが連音化という現象が発声して「サランイ」ではなく「サラミ」という感じの発音になる。なお「愛」の後に助詞が来るケースすなわち「사랑이」の場合は「サランイ」という感じの発音となりパッチムの違いによりそれぞれの発音の仕方が変化する。

この例のように韓国語では単語単位だけで発音を覚えるよりは、名詞(例えば「사람」)の場合は助詞(例えば「이」)付きで覚えると良い。動詞の場合は辞書形(〜다)だけではなく活用形(例えば「〜어요」など)などの場合の発音も意識していると記憶が定着しやすい。会話で何気なく使っている言葉(活用形)の方が、自分に関連した内容であること多いので、辞書形よりも確実に記憶に定着するからだ。辞書形から覚えると、会話を聞いたときにすぐに辞書形とマッチさせずらい気がしている。恐らく活用形になったときの音すなわちレベル2での記憶定着が出来ていないからだろう。語学学習は発音から覚えるは身をもって体験した良いノウハウだと感じている。発音に力を入れ過ぎているときは学習が進まず焦るのだが、発音学習の効果が後に発揮される。

レベル2を意識できると、オンラインレッスンの中で行われる世間話で出て来る音を区別しやすくなる。オンラインレッスンで行われる世間話は上記レベル4に該当する。「どんな一日でしたか?」「どんな週末を過ごしましたか?」という問い掛けに対して、自分なりに作文をしそれを口に出すことになる。その文に対して先生が更に返答をしてくる。

自分が作文したものは当然のことながら、先生からの返答の内容も自分に関連する内容になっているはずだ。テキストに出て来るような会話文をいくら読んだところで、頭に入りづらい。だって自分には関係のない話だから。教科書の例文を頑張るよりも自分に関係ある話題を作文して、添削してもらったり、会話をすることでレベル4での記憶を行うことができる。「脳が認める外国語勉強法」の本にもネイティブに自分で作成した文を添削してもらい、間違えた箇所を穴埋め問題として単語帳に登録すると良いことが記載されていた。今後はこの辺りも意識していこうと思う。

以上のように、今迄の語学学習を振り返ってみると、レベル1で記憶していたころ(パッチムの音の違いを意識しない、など)は中々覚えられておらず、レベル2になると覚え方が変わってくる。そしてレベル4で記憶したものは比較的すんなり記憶できていることが理解できた。不思議とレベル4で記憶したものは、日本語→外国語という翻訳をせずに、直接外国語が自然と口から出て来るものだ。なるべくレベル4、少なくともレベル3辺りで覚えていけるようにしたい。

今後の語学学習の予定

さて今迄の語学学習について振り返ってきたが、今後はどんな感じでやっていこうか軽く考えてみた。

韓国語の語彙力

引き続き韓国語はTOPIKの単語帳をAnkiでやっていく予定だ。

現在、私はAnkiからGoogle画像検索や物書堂へのいくつかの辞書へのリンクを用意しておいてワンタップで色々表示できるようにしている。例えば、Google画像検索であれば、「https://www.google.co.jp/search?q={{text:Front}}&tbm=isch」のようなリンクをHTMLのaタグで設定しておいてリンクをタップするとiOSのブラウザが開くという感じだ。なお「{{text:Front}}」の部分はAnkiのデッキの設定による。

ただしGoogle画像検索はAnkiとは別のアプリケーションとして開くことになりアプリの切り替えが面倒くさいため殆ど使っていない。更に、Google画像検索の結果は、自分で一番しっくり来る画像が表示されているとは限らない(すなわち、レベル4になりきれない)ため、自分で一番しっくり来る画像をAnkiに登録するようにしようと思う。但し、これから全ての単語について登録していくのは大変なので、まずは覚えられない単語から徐々にやっていく感じにしようと思う。

英語の語彙力

今は、AnkiでNGSLの単語集をやっている。

NGSLの詳細はこのページを参照すると良いが、簡単に言うと頻出度が高い2800個くらいの英単語集だ。

今後は韓国語のときと同様に、覚えられない単語を中心に、自分にしっくりくる画像を登録していこうと思う。

韓国語の文法

現状は、文法については何回も本を読んで覚えてる感じでいまいち定着率が悪いのが課題になっている。今後は「脳が認める外国語勉強法」に紹介されていた方法(詳細は割愛。気になる方はこの本を読むのが一番良い)でAnkiで問題文を作成する方式に切り替えていこうと思う。但し、文法を覚えても結局は使わないと覚えられないので、如何にそれらを使っていくかを考えた方が良いのだろうな、と思っているが良い方法がまだ浮んでいない。

英語の文法

現在、「分かる!解ける!英文法!Plus」という英文法の講座で英語の復習をしている。

https://grammar51.a51.jp/

この人の講座の説明は私にとって分かりやすい。

また所謂5文型を中心にした説明になっているため、たまにある変な独自解釈英文法のようなものとは違うところも安心できる。日曜日以外毎朝メールが届き、月水金は文法の説明と練習問題、火木土は練習問題の回答と開設というような流れになっている。とはいえ、申し込むと全ての講座の内容が入ったPDFを受領できるので、メール送信のペースには関係なくどんどん先に進めることもできる。説明が分かりやすい点に加え、この講座は作者に適宜質問できるところもポイントだと思う。

英語に挫折した人などはこの講座かもしくは同じ人(鈴木拓さん)が出しているより易しい内容の講座(ゼロからの英語やり直し教室 New Beginning)を受講して良いかもしれない。

https://newbeginning24.a51.jp/

私はかなり昔になるが、実はこのNew Beginningの講座を受講して英語を復習したことがある。但しNew Beginningの方は所謂第5文型(SCOC)の説明がされていないので、どちらの講座を受講するかは自分のレベルと相談した方が良いと思う。個人的には、ある程度英語が出来る人で英語を総復習したい人なら「分かる!解ける!英文法!Plus」で良いとは思う。

リスニング、スピーキング

韓国語は今迄通りオンラインレッスンがメインになると思う。英語は、時間がなくてまともには出来ていないのと、現状は英会話はまだ優先順位が高くなく、reading/writingを優先したいという理由もあり当分はやらないと思う。来年あたり時間が取れるようになったらやりたい。

最近、英語や韓国語に耳を慣らすために映画やドラマなどをNetflixで観ながら聞くことにチャレンジしている。「Language Learning with Netflix」というGoogle Chromeのアドオンを使うと、2つの言語の字幕を表示可能になる上に、各字幕単位で巻き戻し、早送り、リピートが出来るようになる。

聞き取れなかった単語をスクリプトを見ながら何度も聞き返すということも楽に出来るので、ちょっとした息抜きのつもりで楽しみながら耳慣らしをしておこうと思う。


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