韓国語らしい音を意識する

はじめに

先日までは韓国語学習は主に以下のようにしていた。

* オンラインレッスン(2人の先生)
    * 先生A:できる韓国語のテキストを用いたレッスン
    * 先生B:テキストとは無関係に、聞き取り及び発音を重視したレッスン
* 自習
    * 単語帳
        * できる韓国語の単語帳、及びその他気になった単語など

最近、これを以下のように変更した。

* オンラインレッスン(1人の先生)
    * 先生B:テキストとは無関係に、聞き取り及び発音を重視したレッスン
* 自習
    * 単語帳
        * できる韓国語の単語帳、及びその他気になった単語など
    * できる韓国語のテキストを中心とした文法の勉強、CD音声の聞き取りなど

変更した理由

できる韓国語のテキストを用いた学習をオンラインレッスンから自習に切り替えた。すなわち、切替前は2人の先生とレッスンをしていたが、テキスト中心の先生Aとのレッスンは一旦中止し、聞き取り及び発音を重視した先生Bのレッスンのみの受講にした。

先生Aはテキストに沿ったレッスンではあるがテキストにはない色々な内容を盛り込んでレッスンをしてくれるため、テキストで自習していても得られないものが多くあった。例えば、読めば分かるような内容の説明は省略する。本当に重要なこと、またはテキストの内容からは分かりづらいことについて説明してくれる。自分で読めば分かることをオンラインレッスンで説明するのは時間の無駄なので私としてはこの辺りのレッスン内容の工夫は非常に気に入っていたのだが、それ以上に重視したいことがあった。

それは「韓国語の音に対する敏感さ」だ。自分の現状を省みたときに、文字で読めば分かる内容でも文字を見ずに聞き取ると何を言っているか分からないことが多い。これは、韓国語には単語の活用以外にも、連音化(前後の文字の配置により発音が変わる)があり、文章になると単語を知っているだけでは理解できないくらい音が変わるという理由もあるのだが、それ以上に正確な音を把握できていないという要因が大きいと感じた。

例えば、単語レベルだと以下の2つは、意識しないと日本人にとっては同じ音として聴こえる(はず。日本人は意識しないと区別できない人が大半だと思う)。

* 사랑(愛)
* 사람(人)

上の2つの単語はカタカナで表すとどちらも「サラン」になる(※韓国語学習者は、音の違いを常に意識すべきなので、韓国語の読み方をカタカナで表記するのは絶対辞めた方が良い、と私は思う。入門書にはカタカナ振ってあるものが多い…)。この2つは「ン」の発声方法が違う。この「ン」の違いを知っているか否かで、これらの2つの単語を区別できるか否かが決まる。

会話では相手が発声している文章が文字で表示されていることはないため、会話では音が頼りだ(発声しているときの口の形や舌の形を見れば区別できないことはないが、メインは音での判別になるのが普通だろう)。

韓国語のテキストや、テキストに付属の音声だけで音を区別をできるようになるかというと、少なくとも私には無理だった。親切丁寧に口や舌の形や発声の仕方を、何度も何度も繰り返し教えてくれることで、ようやく分かるようになってきた。もちろん、ネイティブのように出来るようになったわけではない。少なくとも発声方法を知ることで上手く発音できたのか、どうダメだったのか、などを自分で気付き、自身にフィードバックできるようになってきた。

実は前述の「ン」の使い分けは日本語にも存在している。但し、日本人は無意識に行っているので気付かないことが多いのではないだろうか(少なくとも私は無意識だったので、韓国語のオンラインレッスンの先生に指摘されるまではこの違いを知らなかった)。

日本語でも以下の3つの単語の「ン」は発声しているときの口や舌の形が違う。

・サンマ
・サンダル
・マンガ

ざっくり説明すると、「サンマ」の場合には口を閉じる。「サンダル」の場合には舌の先が上の歯の裏に付く。「マンガ」の場合には口は開いた状態で舌の先も浮いた状態になる。

韓国語ではこれらの「ン」を文字で明確に区別している。日本語とは以下のように対応する。

・「サンマ」の「ン」は「음」のパッチムに相当する
・「サンダル」の「ン」は「은」のパッチムに相当する
・「マンガ」の「ン」は「응」のパッチムに相当する

※パッチムとはこれらの例では各文字の一番下に記載されている「ㅁ」「ㄴ」「ㅇ」である。パッチムにはこれらに限らず色々な種類がある。

このような音の違いをオンラインレッスンで重点的に強化していきたいと考えた。

音の違いを意識できることで、聞き取りがしやすくなり、単語を覚えるときも正確な音で覚えることができるようになる。初期の頃は多くの時間を使うことになると思うが、読み書き含めた全般的な韓国語学習のためのベースになるはずだ。

先生Bのレッスンでは、以下のような流れでレッスンをしている。

* 自分が文字を見ない状態で、先生に文章を発声してもらう。
* 自分の頭の中で文字に変換して、どのような綴りになるのかを考える。
* 自分が考えた内容で発声する。
* 文字を見て、自分が変換した文字と答え合わせを実施する。
* 自分の発声方法などを先生と修正していく。

最後の発声方法の修正以外の内容は、英語の教材の音読パッケージと同様のトレーニングだと思う。

おわりに

普段の生活で関わる人は「発音」を直してくれることはまずない。おかしな発音であっても通じる限りは何も言わない。外国人がおかしな発音で日本語で話しているときに、自分が発音を指摘することはないので、逆の立場になったら当然同じことになるな、と思う。発音を家族や友人などに修正してもらうことも出来なくはないが、普段の会話で発音の修正なんてしてたら会話が進まないので、現実的には指摘されたとしても少しだけ指摘されるくらいだ。聞き取れるまで繰り返してくれる、及び発音のおかしさを親切丁寧に修正してもらうというのは時間が凄くかかることなので、お金を払ってお願いする必要があるという現実に気付いた。

自分の発音を正しくするためには、正しい発音がどういうものであるのか、そしてそれは口や舌の形などをどのようにして発声しているのかを理解する必要がある。当面の間は、オンラインレッスンで、それを理解するために根気良く丁寧に分かりやすく説明してもらい、韓国語らしい音に対する敏感さを鍛えていきたい。

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