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稲刈り〜富里で収穫体験

ご縁があって、富里で稲刈りの体験をさせてもらうことになり、行ってまいりました
稲刈りには昔、埼玉の親友が誘ってくれたことがあり、当時女子部のイベントとして、まずは格好からってことで、モンペと鎌を買って、みんなで体験させてもらったなーという過去がよみがえってきました
背丈より少し低い美しい曲線を描いた垂れた穂に、秋口の心地よい風が通り抜けた時、友が「なんだかとっても気分がいい!」と、とびきりの笑顔で言っていたことを今でも思い出します
その時どういうわけか、私の家族も稲刈りに興味を持ち、父も妹も行ってみたいやってみたいとなり、家族も数回参加させてもらったことがありました
いつもなんもしない父も、自ら行ってみたいといい、楽しそうに稲刈ってました、恐るべし収穫と実りのパワー
だから稲刈りと聞くと、そんな自然の中の喜びの思い出があるので胸がときめきます

田んぼに着いた時、イナゴが出迎えてくれました
イナゴなんてわたしの住んでいる場所では滅多に見れない虫が、ここにはたくさんいるってこと、自然が豊かだと思いました
稲の茎を掴んだ時の乾き具合、田んぼに足を踏み入れた時の土の匂い、長靴の裏にまとわりつく泥の感触、鎌で刈った時のザックザックという音
背中に感じる太陽の暑さが無口にさせつつ、たまに吹く風が小休止を誘い、里山の人々が準備してくれた麦茶で涼をとってまた作業を続けます
知らない虫を見つけては、なんだろうと周りの人に聞いたり、ぬかるみにハマってしまって助けたり笑ったり、みんなで作業をして刈り終わった後は、なんともいえない心地よい疲労感でした

参加させてもらったのは、第4回里やま塾”稲刈り体験と泥玉鬼退治”〜親子で楽しむ米づくり〜というイベントでした
だから、小さな子供たちもいます
小さな手に軍手をして、稲を上手に刈ります
初めに使い方さえ正しく教えれば、上手に鎌を使っていくので、驚きました
なんでも体験させてみるっていうのは大事だなと実感しました

泥玉鬼退治という企画もあって、あぜの土に水を混ぜたものを、自分たちで丸めて、鬼に泥だんごをぶつけてチーム戦で対抗しました
「大人の人も日頃のストレス発散にどうぞ投げてー」なんて子供だけじゃなく大人も泥だんごを鬼にぶつけます
みんなが楽しめて、泥だんごを投げない大人も、子供が投げているのを見て笑顔になったりしていて、秋の実りと収穫の喜びとともに、里の人たちのささやかな楽しみを見て、私はこういうの幸せだなと思いました
自然の恵みを、十分に受け取り味わい、最高の贅沢だと感じました
大切な何か忘れかけているものを、思い出したような・・・

稲が毎年実ることを願い、里山の人のささやかな楽しみがこれからも長く続き、笑顔で過ごせますように

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