見出し画像

日記 20240702TUE

茗荷を収穫した。
庭の塀のきわに出て来る、というか、出て来るようにしている。

母上の染髪を手伝うなどした。市販の、泡タイプのカラーリング剤。ちょっと冒険してみたくなったようで、ラベンダーアッシュなる色を選んできた。母は紫を愛する。「ほんのりメッシュを入れた白髪の老婦人」に憧れがあるようなのだが、家系的に現状のグレイヘアまでが限界で、この先も真っ白になるのは難しいのではないかと思われる。

洗面台の前にキャスター付きのスツール(普段はキッチンに置いてある)を持ってきて座らせた。ケープをかけて美容院ごっこである。
これは楽しい……!

髪を染める、というとモンゴメリ「赤毛のアン」のエピソードを思い出す。マリラの留守中に行商人から買った染粉を使い、コンプレックスである赤毛を染めようと試みるのだが、烏の濡れ羽色になるはずだった髪は、あろうことか緑色に染まってしまう。しかも綺麗に染まり切らず、もとの赤毛と緑のまだら模様に。洗っても洗っても落ちず、短く刈り込む羽目になる。虚栄心を戒めるお話。

市販のカラーリング剤を使うとき、染め上がってみるまで色がどう出るかは確認が難しく、初回は賭けである。果たして、母の髪は明るさがあって派手さはない、ほど良い色に染まった。本人もお気に召したようである。私も楽しかった。またやりましょうね、美容院ごっこ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?