日記 20240405FRI
金曜日!
今週もどうにか乗り切った。
そこそこ頑張ったので、目下お気に入りのおやつを自分に許す。
山査子の飴である。
林檎飴のように飴がけした山査子の実を、いくつか串に刺してある。中国のお菓子で、なんでも宋の時代からあるらしい。
かつて覚えた歴代王朝を呪文のように唱える。
インシュウシン、カンシンカン、ギシンナンボクズイトウソウ、の宋。それからゲンミンシン、ミンコク、キョウワコク。たいそう雑なくくりだが、「すごーい!元寇より前?」と思えればよいので充分なのである。
山査子の飴、その名はタンフール。漢字で書くと糖葫蘆。赤い実は酸っぱく、飴がシャリシャリと甘くて、とても美味しい。
旅行記やSNSなどで見かけて気になる存在だったのだが、どうやら中華街で食べられそうだと気がついたころ、コロナ禍に突入してしまった。お祭りもあちこちで中止になってしまい、タンフールどころか林檎飴も食べられなくなり悲嘆に暮れたものだった。
今年に入って、とうとうスーパーで冷凍タンフールと出会った時の、あの驚きと喜びたるや!
試しにひとつ買ってみたところ、甘酸っぱいもの好きにはこたえられない美味しさで、とって返してまとめ買いをした。
山査子といえば、棒状に固めたドライフルーツのイメージだった。原型をとどめていないのに、何故にドライフルーツ扱いされているのか不思議なのだが、とても好きで常備している。
甘酸っぱくて美味しい。
山査子のお酒もあったような?と調べてみたら、いつの間にか永昌源からKIRINになっていた。子会社から親会社に販売が移管された、ということらしい。
永昌源といえば、ひところ杏露酒をよく飲んでいたのだけれども、満洲からの引揚者の更生を目的に設立された会社だということを今回、初めて知った。もう少し詳しく知りたいと思っている。
さて、お気に入りのタンフール。
何度か買い足したのだが、スーパーの冷凍コーナーからは数を減らしてゆき、ついには見かけなくなってしまった。売り切ったらお終い、ということだったのかもしれない。
現在のストックは冷凍庫に4本。賞味期限は10月末だが、そこまで持つわけがない。
ぼんやりしているうちに、冷凍ならばオンラインで買えるようになっていた。ありがたいが、もしも店頭にあるのなら、冷凍ではないものも食べてみたい。
いよいよ、中華街まで春の遠足かな。
久しぶりに海も見たいな。
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