日記 20240816FRI
ふと、まだ夜の明けきらぬうちに目覚める。すでにもう雨は降り始めていた。
今日は盆の明け。
常ならば、お墓へ送っていくのは午後になってからだが(お迎えは早く、送るのはゆっくり)、今回は台風の真っ只中である。
いつ送っていくか悩ましいところだったけれども、午後になるといくらか風はあるものの雨は小止みになってきて、無事に送ってくることができた。お迎えと逆ルートである。仏壇の蝋燭から提灯に火を移し、お墓へ行って消す。
これで一安心。また来年、お迎えにあがります。とりあえず、またすぐにお彼岸のお墓参りだけどね!
夜、テレビで京都五山の送り火中継を見る。磯田先生(磯田道史)の、火にまつわるお話が面白かった。村上さん(村上隆)の浴衣が、たまらない可愛さ。素敵。京都にお住まいなのね。送り火、現地で見てみたいものだけれども、うちはうちでお盆なわけで難しい。テレビで我慢がまん。
京都といえば、友人と三十三間堂に行く約束をして久しいのだけれども、果たせていない。いつぞや私が両親と行ったときのこと、母に言われるまま目をつぶって手を引いてもらい、「いいよ」と言われて目を開けた時の驚き。視界に広がる千体千手観音立像の迫力。帰って来て友人にその話をしたら、「えー、私もそれやりたいー!」ということになり、一緒に行く約束をしたのだった。彼女はそのあと、関西の同僚と京都で遊ぶ機会があったというのに「三十三間堂には行ってないからね、約束ね!」などと義理がたいことを言う。
お互いに家のあれやこれやで遠出が憚られるようになり、コロナ禍に突入したりもして、現在に至る。うーん、まだ少し先になっちゃいそうかな。泊まるところ、食べたいもの、お土産など、妄想を広げつつ機会をうかがっている。
お盆が終わると、もう夏の終わり。
まだまだ暑さが続いているけれど、暦の上でならば立秋を過ぎた。ここ数日で夜は虫の声が聞こえるようになり、早朝から賑やかだった蝉も、今は日中だけ。死力を尽くして鳴いている。蝉ファイナル、って誰が言い出したんだろう。天才だと思う。
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