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Gwent on Day off(2021/6/19)

そのプッシュは必要ですか?


以前と比べて2ラウンドにプッシュする人が増えています。
これはある程度長くグウェントをプレイしているならば誰もが感じている事でしょう。

今回はそんな2ラウンドのプッシュを含めて、「リソース管理」に焦点をあてた記事。

早速ですがあなたが2ラウンドにプッシュする理由は何でしょうか?
そこに明確が理由が無く、「みんながやっているからなんとなく」やっているのならば、試合のプランニングを見直す必要があります。

自分のデッキリストを眺めてプッシュする必要があるデッキなのかをよく考えてみましょう。

例えば

1.自分のデッキはショートラウンドにおいて無類の強さを発揮できる
2.テンポを出せるカードは多いが、除去に乏しくロングラウンドでは競り負けやすい
3.相手が強力なコンボデッキや特定のカードパワーに依存したデッキであり、キーカードを使わせないと勝つ見込みが無い

このような理由が考えられます。

1の場合は説明不要でしょう。
2ラウンドにできるだけ深いところまでブリーディングを敢行し、3ラウンドをショートラウンドに持ち込むのが目的です。

2の場合は少々事情が異なります。
無闇矢鱈とプッシュしまくれば良いわけではなく、ラストセイは確保しつつ相手のリソースを吐かせるのが目的です。
テンポを出せるカードが多い。つまり2ラウンド序盤は相手より有利に戦えるという事です。
欲を出して手札差を取られる前に一気にテンポを出してパスし、相手の強力なカードを引き出す。または手札差を取りに行くのが理想です。

3はわかりやすい例が「仮面舞踏会」です。
このパターンは相手が手札にキーカードを持っていなければ無駄なプッシュに終わる可能性もあります。
どこまで自分のリソースを使うのかしっかり吟味してプッシュする必要があります。


あなたが1ラウンドに勝って、2ラウンドが始まった時、すぐにカードに手をかけるのではなく1度深呼吸して考えてみて下さい。
そのプッシュは本当に必要でしょうか?

わかりやすい例


次はもっとシンプルに考えてみます。
お互いに全く同じデッキだとしましょう。

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あなたの手札には1ラウンドに大量のゴールドカードがやって来ました。
俗に言う「手札が強すぎる」状態です。

これが3ラウンドであれば大歓迎ですが今は1ラウンドです。
ここでゴールドカードを注ぎ込みすぎては後のラウンドがキツくなるでしょう。

この場合の賢い選択は「さっさとパスする」です。
ゴールドカードを使ったからといって相手がすぐに引いてくれるとは限りません。
この場合「さっさとパスする」以外の選択肢が「ゴールドを使ったにも関わらず相手にラウンドを譲る」or「ゴールドを連投する」になります。

1ラウンドを取れたものの相手はブロンズのみをプレイし、自分は後半に取っておきたいゴールドを4枚も使ってしまったとします。
ここでさっきのプッシュの話に戻りましょう。

あなたならここからプッシュしますか?

相手はたっぷりゴールドカードを温存し、自分はかなり消耗しています。
初期手札が良かったため幸い手札にゴールドカードはまだ残っています。
初心者にありがちなミスが、ここからゴールドカードをフルに使ってプッシュし、手札差を取られて3ラウンドにゴールドカードをラッシュされて惨敗する。という負けパターンです。

単純に考えて1ラウンドで自分が使ったゴールドカード4枚を相手が使ってプッシュを凌いだとしてもデッキリソース面では五分です。
さらに2ラウンドプッシュする場合は基本的に手札1枚分のハンデを抱えています。
つまりラウンドが始まった時点で不利な状態です。

そのままドライパスして3ラウンドで勝負したとしてもゴールドカードのデッキリソース差は4枚です。

この時点で1ラウンドには勝ち、ラストセイを取っているものの若干不利な状況であることがわかりますね。

こうならないためには1ラウンド早々にパスし、2ラウンドのプッシュに備えるべきでした。
手札は強かったのですから相手がプッシュして来ても問題無く凌げたはずです。

基本に縛られない柔軟さも必要


とはいえ全てのケースがこれに当てはまるわけではなく、デッキの性質や得意不得意の要素が複雑に絡み合います。
仮にゴールドカードがデッキに14枚あったら4枚使ってもさほど痛手ではありません。
また、サーチ系のゴールドカードや圧縮カードであれば1ラウンドに使ってもさほどデッキパワーに変わりはなく、むしろ後半に残りのゴールドカードを引ける確率も高くなります。

ここではゴールドカードと括りましたが、コストの重さで強さは当然違います。
これはあくまで基本として覚えて、あなたのデッキに合わせて柔軟に対応しなければなりません。

これもまたグウェントの面白く、難しい要素のひとつと言えます。

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