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なんちゃらアイドルREMIX「HOLY CATS REMIXES feat.Nantyara Idol」

ここで書かないとどうする、自分。

まず、ここで言いたいのは本当、人なのです。全部。

なんちゃらアイドル、すなわち御茶海マミさん、あおはるさん、運営さん、そして作曲家さん、作詞家さん、編曲家さん。そこからのDJという名のREMIXER陣=つまりアーティストが8人! そしてミックスダウン、マスタリング。そしてそしてデザイナー、翻訳家、印刷所さん。

本当に、これはたぶん雑誌の編集者になった感じで連絡を取りあったと思うし、同時に良い意味でやきもきしました。それは、すべて、すべてが、その人任せだったから。


<第一章 始まり>

実は、このリミックスの前に、なんでなんちゃらと政所さんかという話から始まります。

始まりは南浦和クニハウス。ここに、西大井の美華飯店でお会いした高野政所さんをお呼びしたのが始まりです。この時にMIDI Warさんという、この方もこのリミックスに参加してくださっているのですが、その方も入って、個人的に伝説的に楽しいパーティが開いたのです。ちなみに高野政所さんは「ハイパーヨーヨー」ってアイドルグループの曲も手掛けていたのは既に存じ上げていて、レオパルドンも好きだしリスペクトしまくりでした。そこで、なんちゃらアイドルが僕の頭にちらついて、「あれ? 政所さんとなんちゃらアイドル?」って考えが出てきました。この時点でなんちゃらアイドルとは僕は既に出会ってましたが、まだ会って数か月って感じでした。

なんちゃらもヤバい人たちとよく絡むし、というかなんちゃらアイドルについての説明ですが、年間140本とかライブに出ちゃう本格ライブアイドルで音楽やら色々なカルチャーの知識は半端ないし、もしかして、高野政所さんとくっついてくれるんではないか、そう直感で思ったのです。曲もパフォーマンスもなんちゃらは素晴らしいので、なんか応援したいって考えからでした。


<第二章 なんちゃらアイドル結構すごくない?>

僕はそもそもレオパルドンって政所さんとDJ急行さんたちのグループをめちゃくちゃ大学の頃にライブで見に行っていたので、政所さんなんて雲の上の人だったんですが、僕が紹介させて頂いた南浦和のクニハウスの事を政所さんが気に入って下さったご縁で、なんと「DJ YUKKY結構すごくない?」とか「KUNIHOUSE結構ヤバくない?」って曲を政所さんが作ってくださったんです。

そこでふと思ったんです。「それを”なんちゃらアイドル”バージョンで『なんちゃらアイドル結構ヤバくない?』を作ったら面白いんじゃないか」って。

この時点では、まだまだ本決まりでもなく、運営さんも面白がってくれたものの、それなら放課後のホーリーキャッツの時のシングルに入っていた”代官山パンク日和”さんの『呑まなきゃやってられないZ!』みたいなキメ台詞が欲しいよねってなって、なんちゃら二人にも相談して。

(僕)「ねえーねえーこういう企画やりたいけどさーどうしよう、運営さんキメ台詞って言っているんだけど…」、(マミ、以下マ)「えーユッキー考えてよー」、(あおはる以下あ)「もう何でもいいじゃん、ヤバーい!とかさww」、(マ)「うちらはさー言われたら頑張るからさ、ユッキー、ほら、頑張って!」、(あ)「もう、あれでいいじゃん、『結構うちらヤバいんだぜー!』とかさw、とにかくやるからさ、考えよ! うちらも考えるし!」 (僕)「えーじゃあ考えるけど二人も一緒にアイデア出してよー…」

………そして何も浮かばずに数日経過。らちが明かないので、他のDJさんとかに尋ねても「もうリミックスとかさ、曲作ってくださいとかさ、直球で政所さんに言ってみたら!?」って回答。だんだん、そうかもって思ってきたので、不動前トリオである日、政所さんに聴いてみました。「リミックスお願いできませんか?」。回答はOK。飛び跳ねて喜んだ記憶があります。


<第三章 パラデータ下さい>

リミックスをお願いするにあたっては、まずパラデータの調達から始まる。こんなこと、普通、お願いなんて出来ないでしょ。パラデータとは、つまり、音データなんだけど、ギターだけ、ボーカルのマミだけ、あおはるだけ、ドラムのスネアだけ、ベースだけ…みたいな、バラバラの状態のデータです。

「パラデータ? 何でいるの?」。普通はそうなる。…でも、さすがはなんちゃらの運営さんと作家さん、無粋なことを追求しないで二つ返事でデータを下さいました。そりゃ、説明もやる気も伝えましたが、本当に、この運営さんと作家さんがいなければ、このCD出来ていない。

作曲してくださった遠藤さんに、快く協力頂き、パラデータをいただく。これは、大切な大切なデータ。手が震えちゃった。本当にどうしてよいものか。

この時点で、まずなんちゃら最大のアンセム「さよならOdyssey」のデータを高野政所さんに送る。

そしてちょうど、このタイミングで不動前トリオで、なんちゃらと高野政所さんのイベントを開いたのです。その時、なんちゃらのライブを見ていた政所さんから「ユッキー君、これ、絶対『放課後のホーリーキャッツ』の方がリミックスなら盛り上がるって!」と言われ、急遽、運営さんにその場で「『放課後のホーリーキャッツ』のパラデータが欲しいです」と伝え、もう、その日の夜にはパラデータが遠藤さんから届くという恐ろしくスムーズな流れ。速攻、政所さんにお渡ししました。そしてその政所さんの直感と、スムーズなデータの流れというか、勢いは、確かに合っていたと今、思います。

2,3日後、僕も仕事中だった昼間に「出来ました!」ってデータが送られてきて、お昼休みにスマホでこっそり隠れて聴いて…。とっても楽しいファンコット。運営さんにもすぐ送ってOKが出て…。めっちゃくちゃ流れが速い。


<それ以外の曲の運命>

はてさて。『放課後のホーリーキャッツ』のリミックスはできました。そこからどうしましょう。1曲でもいいけど、バリエーションも欲しい。ただ、僕一人ではジャンルも固まっちゃうし、クオリティの問題がある。

そこで、信頼できるDJの方々で、曲を作ったりできる人達に声をかけさせて頂きました。HappyHardcoreにしたかったからDJ ZETさん。政所さんといえばMIDI Warさん。そこからイベントで以前絡んで頂けた元ホンダレディのDieTRAXさん。この方々は僕の中のトップDJさんたちなので、緊張しましたが、快諾してくださいまして。運営さんにお願いして「さよならOdyssey」「Ivory Song」そしてホーリーキャッツつながりで間違えて送られてきた「平穏時代のホーリーキャッツ」。DieTRAXさんからは逆指名で「蛇酢と木綿と」のデータをいただき、もう、贅沢を通り越して、走馬灯が見えるレベルで白目を向いてパソコンに向かう日々が続きました。MIDI WarさんのつながりでCoretexさんやKamikazeさんというめちゃ強力なガバなお二人も参加してくださり、もうこれは、力強いハードコアテクノの流れだな! って確信してました。

でも、ちょっと待って。あの曲がないじゃん。

『なんちゃらアイドル・旅講座』

…これ、これは俺やりたい!

ということで、運営さんに「僕がやる曲なくなっちゃって…、旅講座のデータもらえないでしょうか…」って。無事にデータはいただけました。わーい。


<本間本願寺さん>

出来上がった各曲が続々と僕のもとに送られてきました。聴くと、思った通り、速い強い固い! かっこいい! でも、何か足りない…と思いました。柔らかさというか、なんというか。。

そこで、VJの武田さんに前に紹介いただいていた本間本願寺さんに、これまた恐る恐るお願いしたのです。しかも、期限付きで。10日くらいで、本間さんらしい、ファンキーなテクノリミックスして頂けないでしょうかって。そしたら、こちらも快諾。「Ivory Song」をお願いすることにしました。

ほんとうかよ! っていう驚きのなか、本当にトップギアな最高速で、すべての楽曲がそろいました。

その楽曲たちをMIXしてみたのが以下です!

(さらに動画の下にも文章続く)


<マスタリングとジャケデザインCDコピー>

これを、マスタリングするのも考えて、できれば、速いテクノで重いキックを鳴らすのが得意な、仕事の速い人を…と思っていたらMIDI WarさんがKamikazeさんが良いと提案してくれ、Kamikazeさんもそれに乗ってくれる形で、バシバシとマスタリングが出来ました。めっちゃくちゃ早いし本当に的確。

さらに、忘れられないジャケデザイン。Koripanさんという方にお願いしたのだけど、前から僕のなんちゃらアイドルへの熱意を知ってくれていたので、運営さんからいくつか預かっていた写真を見せて、もう、直感でいいので、アイデアを出してほしいと伝え。「こういうのどう?」とかあれこれやっていくうちに、仕事も忙しい中、ある程度の原型ができました。アルバム名も決まってきてたし。

でも、これも何かもう少し…なんだろう、これで良いのかなあ。

ここまでしてもらって、でも何か…っちょっと違う!!! 

そうだ、英語でのPR文章だ! と思いました。なぜならば、春のM3に出るのは決まっていたのもあり、しかも音が海外向けだし、英語のPRがジャケットなら海外の人が見たときに分かりやすいかもっ。

そう思って、英語のできる友達に翻訳を依頼したら、それでは不安だって、そこからさらにアメリカ人の友人に翻訳してもらい、英文が出来たので、それを無理にお願いしてジャケットに入れてもらったのです。英文が入る前は、そこには曲名が入っていました。めっちゃ無理言っちゃった。裏面にも、あーだこーだ注文して、どうしよう、焼き肉おごるしかないよね。ありがとうKoripanさん。

そんなこんなで、同時進行でCDを焼いたりジャケの印刷をする業者さんを探していたら、CD-Rではあるものの、ジャケットや音源のコピーをセットで格安でしてくれる業者さんも見つかり、まあ、CD-Rでもよかでしょう。本物のCDは海外経由で時間かかるし安かろう悪かろうっていうのも聞くし。

で、まず100枚作りました! とにかく、DJや関係者に配りたくて、たくさん渡して。そして少なくなったからまた100枚作りました。

下が、それを売っている場所です。

なんちゃらアイドルREMIX「HOLY CATS REMIXES feat.Nantyara Idol」

(Booth)ゆくゆく音楽ショップ https://yuk-yuk.booth.pm/

(Bandcamp) http://yuk-yuk-yukky.bandcamp.com (試聴可、一曲購入可)

これが全部売れたら、余裕で関係者を安楽亭に連れていけるかもって思いながら、でも本当に売れてほしいって思います。

ってことで、様々な個性がぶつかり合う、REMIXアルバムの完成です。最初は一曲をちょこっと作ってもらうはずが、こんなに大勢に関わっていただけると思わないし、でもそれなら、そういうことなんだなって。なんちゃらアイドルが、少しでもこれまでと違う、意外な層に広がってくれたら、それだけで僕はやった甲斐があったので、ぜひ聴いてみて頂けたら有難いですっ。

めっちゃくちゃ長くなっちゃった。これがCDがこうなった経緯です。感謝。

ここから、沢山、またつながれば、いいな!!!


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