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【News! AIRS-Lab #110】 OpenAIの騒動の顛末、ライブ講義の休講(11/27)、AIアートなど

皆様こんにちは、我妻です。

今回は、明日11/27(月)のライブ講義が休講であること、今週のAIニュース、制作したAIアート、Udemyコースの一部無料公開などについてお知らせします。
なお、この配信のバックナンバーは、noteの方で公開しています。

Udemyコース一覧はこちら。


【ライブ講義の休講】

明日11/27(月)、21時からの講義はお休みになりますのでご注意ください。
次の講義は、12/4(月)、21時からになります。


【今週のAIニュース】

直近のAI関連の話題に、我妻がコメントします。
Twitter(@yuky_az)、およびコミュニティ内での発言をまとめたコンテンツになります。


ChatGPTの開発で知られるAI開発企業「OpenAI」がサム・アルトマン氏のCEO退任を発表し、暫定CEOとしてミラ・ムラティ氏が就任しました。

ムラティ氏は、1988年アルバニア生まれで、16歳でカナダへ移住、その後アメリカのダートマス大学で機械工学を専攻しました。

彼女の経歴は多岐にわたります。ダートマス大学在学中にはゴールドマン・サックスでインターンシップを経験。
その後、フランスの航空宇宙会社でエンジニアとして働き、電気自動車メーカー・テスラではシニアプロダクトマネージャーを務め、モデルXの開発にも貢献しました。

2018年、ムラティ氏はOpenAIに入社。ChatGPTの開発に携わり、チャットAIの分野で重要な役割を果たしてきました。
メディア露出も増え、アメリカの人気テレビ番組「The Daily Show」にも出演し、AIの可能性について議論しています。

TIMEのインタビューでは、AI技術の責任ある普及と、それに伴う規制の重要性を訴えています。
サム・アルトマン氏の復帰も噂されてますが、OpenAIの暫定CEOとしての新たな役割を担うムラティ氏の今後の動向にも注目です。


OpenAIの従業員約770人中、700人以上が書簡に署名し、現取締役会メンバー全員の辞任を求めました。

これは、CEOであったサム・アルトマン氏が解任されたことを受けた行動です。
アルトマン氏と共同創業者のグレッグ・ブロックマン氏は、マイクロソフトで新たなAIチームを率いることになりました。

OpenAIは、アルトマン氏の解任により混乱しています。
同社の従業員は、マイクロソフトへの移籍を示唆し、そこでの全員へのポジションの提供を保証されています。
OpenAIは従業員の保有株を企業評価額860億ドルで売り出す計画を進めていましたが、この混乱により、一部投資家は株式の評価額をゼロに引き下げることを検討しています。

この一連の出来事は、技術業界全体に影響を及ぼす可能性があります。
特にセールスフォースのCEO、マーク・ベニオフは、オープンAIを退社する研究者を直ちに採用する意向を示しています。
このように、OpenAIの動向は業界内の人材流動にも大きな影響を与えています。

ChatGPTはもはやインフラなので、OpenAIの混乱は多くの人にとって望ましくありません。
一刻も早い、望ましい形での収束を願っています。


サム・アルトマン氏がCEOを解任される直前、同社の研究者たちが取締役会に重要な警告を含む書簡を送っていたことが明らかになりました。

この書簡では、人類にとって潜在的な脅威となり得る強力なAI技術について言及されていました。

アルトマン氏は、ChatGPTの開発を推進し、マイクロソフトからの投資を引き受けるなど、オープンAIの顔として活躍していました。
しかし、研究者たちからの書簡は、彼のビジネス路線に対する内部の不満や懸念を反映していた可能性があります。

また、オープンAIの研究者チームは、AI技術の高度な能力とそれに伴うリスクについても指摘しています。
彼らは「Code Gen」や「Math Gen」といったプロジェクトを通じて、AIモデルの最適化と論理的思考の向上に努めてきました。

オープンAIは、これらの情報に関するロイターの問い合わせにコメントを控えましたが、内部的には「Q*(Qスター)」プロジェクトと呼ばれる取り組みを認めているとされます。
Qスターは、人間を超越する自律型システムを目指すオープンAIの重要なプロジェクトです。
この新しいモデルは、与えられたリソースで小学生レベルの数学問題を解く能力を持っていると伝えられています。

今回のクーデター、AI発展を急激に進めたいアルトマンと、それを危険視するメンバーとの争いと捉えるべきなのでしょうか。


サム・アルトマン氏の「業績」とともに「人間性」が注目を集めています。

最近、OpenAIのCEOを退任した後、取締役会の刷新を経て、再びCEOに復帰しました。
ワシントンポスト紙の報道によると、アルトマン氏は過去にも解任された経験があるとのこと。

アルトマン氏は以前、スタートアップインキュベーターであるYコンビネータのCEOを務めていましたが、2019年に辞任。
関係者によると、アルトマン氏は組織よりも個人的な事情を優先し、欠勤が多く、不安を与えることがあったとのこと。
また、Yコンビネータのプログラムから発見したスタートアップに個人的に投資するなど、個人利益を追求していたとされています。

しかし、OpenAIでのCEOとしての彼の復帰は、従業員の強い支持によるもので、多くの人の指示を集めていることも確かです。
一方、「アルトマン氏の活動を監視するグループに同意するなら」という条件付きでのCEO復帰は断ったとのこと。

やや独裁的な傾向があるものの、高いカリスマ性も持つようです。
果たして、彼は人類の未来を左右するAI開発のリーダーとして、適任なのでしょうか。


野生の哺乳類のバイオマスが4%しかいないのに対して、人間は34%、残りの62%は家畜とのこと。

かなり衝撃的な数字で、地球上の哺乳類のポートフォリオがかなり偏っているのが分かります。


凄いな...

かなり精緻なジオラマの画像を生成できるんですね。
手先が不器用な僕でもジオラマを趣味にできそうです。
今後、フォトグラファーの仕事はどう変化してくのでしょうか。
「AIができないこと」をやる必要があるので、優秀な方はかえって希少価値が上がりそうですが。


Stability AI社が、動画を生成できるAIモデル「Stable Video Diffusion」を発表しました。

この技術は、画像生成モデル「Stable Diffusion」を基に開発され、単一画像からのマルチビュー合成など多様な用途に対応できるそうです。

現在は研究用途に限定されており、商用アプリケーションでの使用は考慮されていないとのこと。
このAIモデルはGitHubやHugging Faceで公開されています。
14フレームや25フレームのビデオを生成でき、フレームレートは3~30fpsとなっています。

さらに、text-to-videos機能を持つWebツールも開発中で、ウェイティングリストへの登録が可能とのこと。
いよいよ、AIによる動画生成が本格的に普及するかもしれません。



【今週のAIアート】

以下は、今週制作したAIアートです。
プロンプトの生成にはChatGPTを、画像生成にはMidjourneyを利用しています。

審美眼とプロンプトのセンス、さらに磨いてきたいです。


【Udemy動画の一部無料公開】

Udemyコースの動画の一部は、YouTube上で無料公開されています。


【書籍】

AI関連の書籍を、これまでに何冊か出版してきました。

Amazonの著書一覧はこちら。

現在も、新しいAI関連の書籍を執筆中です。


今週のコンテンツは以上になります。
ご意見、ご感想、ご要望などがありましたら、ぜひ気軽にコメントをください。

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